グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

最近の子育て支援は、子育てが母親のワンオペになって、母親が煮詰まらないように、親子で遊べる場所やお母さんが子どもを預けて出られる支援などが充実してきています。

 

たった50年前ですが、母親は子育てをするのが当たり前で、子どもを置いて遊びたいとか何かしたいのはおかしいと思われた時代があります。

 

私の母は進歩的でしたが、それでも子どもを置いて夜に出るとかはとてもイヤな顔をされました。

 

時代が変わって、女もお母さんも人間なので、楽しむ権利があるし、子育て以外に楽しみを見つけても良いとなってきました。

 

私は専業主婦だったのですが、当時はまだ専業主婦が多くて、他の仕事よりも子どもの成長に付きあえて、それを楽しめる専業主婦は恵まれていると思っていました。

 

それでも長男の子育てが大変だったので、自分が外へ出て、誰かが子育てしてくれたらと思ったこともあります。

 

当時は夫の転勤で大阪で生活していて、親も友人もいなくて、育てにくい敏感な長男をワンオペで育てていて疲れ果てていました。

 

50年前には子どもを預ける場所も無かったのですが、たまたまホテルで子どもを預かってくれる場所を見つけて、長男が6か月ぐらいの時に初めて長男を預けて夫と2人でホテルで食事をしたのが初めての外出でした。

 

たった2時間でしたが、長男を受け取りに行ったら、「ズーツと泣いていました」と係の人がヘトヘトになっていたのが強く印象に残っています。

 

それでもその2時間と外食で私は生き返って、それからの子育てが頑張れました。

 

夫は大学時代の友人なので、子育てには協力的でしたし、私が子育てに煮詰まってイライラした時には、一人で二人の相手をしてくれて、私は映画を一人で見に行ったこともあります。

 

それでも当時はまだまだ子育ては母親の仕事と思われていて、最近の若い夫婦の協力を見ていると良い時代になったと思います。

 

一番の違いを感じるのは、自分の時にはわが子の子育てでいっぱいいっぱいだったのが、若いお母さんたちが、自分の子育てをしながら、生後半年ぐらいの子どもを連れて、積極的にコミュニテイの活動に参加したり、企画したりする姿です。

 

私が理事をしているNPO法人「みどりなくらし」でも、子育て支援として親子の居場所の提供や企画などをしていますが、それに参加する親子や企画もするお母さんに感動しています。

 

仕事をしているお母さんが増えて、育休中だったりして家にいるけれど、組織で働いた経験や力があるので、とても積極的です。

 

子どもが発達障害と診断されても、めげないでその子の個性や特性として前向きにとらえて、できることをしている姿も素敵です。

 

もちろん親子で煮詰まっていたり、コミュニティに参加できなかったり、一歩が踏み出せない親子も多いと思います。

 

なんとか親が幸せになり、子どもが幸せになれる世の中になって欲しいです。