グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

愛は愛された喜びとか、愛された記憶とかで自然に覚えていくもので、習うものではないと思っています。

 

けれども愛の伝え方は習えるのです。

 

私の友人は小学生のお嬢さんに毎日ハグして、愛してるよ!と言い続けたら、その子が高校生になったら、ハグしようとすると逃げられるようになったと笑って言っていました。

 

わが家の長男は、今から思うとASDの傾向が強かったので、赤ちゃんの時から育てにくくて大変でした。

 

目が覚めるとすぐ泣くので、オムツも綺麗、お腹もいっぱい、たくさん寝て、あなたは何がそんなに不満なの?と真剣に聞いてしまうぐらい機嫌の悪い赤ちゃんでした。

 

半年になっても1人遊びもしないし、相手をしていてもどうして良いか分からなくなり、ガラステーブルの下に寝かして私がその上に色々な物を置いて動かしたり、変顔をして見せたりしてました。

 

何をしてもダメな時に、夜中に抱いて近所の点滅信号まで行ったこともあります。

 

よくASDの子どもは回転するホィールをじっと見ているとか、自分の興味のある物を見続けると言いますが、長男は点滅信号が好きでした。

 

1歳半違いの弟は関心が無かったので、長男の特性でした。

 

赤ちゃんなのに抱かれることが好きではなく、長男を抱いている写真では、長男の顔が私と反対方向を見るように顔をそむけている写真が多いです。

 

歩けるようになると、手を繋ごうとしても、私の手を振り払ってどこかへ行ってしまいますし、手を繋いで歩くのも努力が必要でした。

 

次男が歩けるようになると、私は荷物もあるし、一人で歩いて欲しいと思って手を放そうとしても、「ママ!ママ!」と私の手をなかなか放しませんし、やぅと手を放しても、私のスカートを握って傍から離れませんでした。

 

同じ男の子で、たった1歳半しか違わないのに、行動はまるで違っていて、同じ親から生まれたと思えませんでした。

 

これも以前のブログに書きましたが、ADHDもある長男は前のめりで歩いて前へ転ぶのでおでこがぼこぼこになり、次男はお尻からしか転ばないので怪我をしたことがありません。

 

こんなに違うのですから、それぞれの特性であり、個性だと思えば良かったのですが、当時は私の育て方が大事と思っていて、落ち着きのない長男には厳しく怒っていました。

 

年子の子育てが大変だったこともありますし、転勤で親も友人もいない社宅生活だったので、無意識に他の子と比べてしまい毎日が育児戦争でした。

 

親業(ゴードンメソッド)に出会う前は、親の愛は自然に伝わると思っていて、怒ってばかりで愛してるよ!とハグをした記憶がありません。

 

育てることに一生懸命で、愛を伝える!と思ったこともなくて、ガミガミママでした。