グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

昨日は映画「二トラム」の途中までしか書きませんでした。

 

実は最後がとても悲劇的なので、書こうかどうしようかと迷っていたのです。

 

この映画は実話がベースのようです。

 

小さい時から友達がいなくて、「とろい、にぶい、バカだ」といじめられていた主人公は、なんとか息子を普通にしたいと頑張って疲れ果てているお母さんからは「出ていけ」と言われます。

 

お父さんは海の見える家で民宿を営む夢があり、そこへ息子と車で行って「この経営を手伝ってくれるか?」と息子に言って、二人で楽しい夢を見るのです。

 

そして彼のユニークさを愛してくれた年上の彼女は、家もありお金もあっても、彼女のユニークさから友人も家族もいなくて一人で孤独だったのが、彼に出会って自分も救われます。

 

2人はとても理解しあって幸せに暮らして、2人でアメリカへ行こうと盛り上がりチケットを買いに行く途中で、いつものようにふざけた彼の行動から自動車事故になってしまい、彼女だけ死んでしまいます。

 

家も遺産も彼女は彼に残すのですが、彼は生きがいがなくなって生きる力がなくなります。

 

そんな時にお父さんの夢の家が売りに出て、やっとお父さんの夢がかないそうになった時に、高く買うと言った人に家が渡ってしまい、お父さんは失意から鬱になり自殺してしまいます。

 

自分を理解し愛してくれた二人を続けて亡くして、主人公は心が壊れてしまい、拳銃をたくさん買い込んで夢の家を奪った夫婦を殺し、人が集まる場所で無差別に35人を殺してたくさんの人を傷つけ自殺します。

 

この時からオーストラリアでは拳銃を買う時の規制が厳しくなったそうです。

 

アメリカで拳銃で学校の生徒が殺されたりすると、犯人は卒業生で昔いじめられていたとか、とても孤独な青年だったとか報道されるのを思い出しました。

 

犯人は生まれてからずーっと凶悪だったわけではなく、周囲に理解者がいなくて、追い詰められて自暴自棄になり、周囲を巻き込んで自殺している気がしました。

 

どんなに貧しくても、辛くても、苦しくても、一人で良いから自分をあるがままで受け入れてくれる人がいれば、人は生きていかれます。

 

映画は理解者が亡くなってしまったことから歯車が狂いだします。

 

子どもは親でも他人でも一人でも自分を理解し、受け入れてくれる人がいれば生きていかれます。