グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

子どもの特性は100人いると100通りです。

 

だから我が家のケースをお伝えしても、それは一つのケースでしかなく、お役に立たないかもしれません。

 

それでもグレーゾーンとして、診断名はとうとうもらえなかったけれど、ASDがADHDよりも強い、生きにくいケースとして、就職にどんな苦労をしたのかは参考にしていただけると嬉しいです。

 

たまたま就職までは人と同じようにできて、結婚して、子どもが出来て、それから発達障害の二次障害として職場でのストレスから鬱になり、障害者手帳をもらうようになった友人のケースを見ていて、やはり就職を考えることはとても大事なことだと思いました。

 

すでに発達障害の診断を受けていて、障害者枠での就職を考えてる場合には参考にならないかもしれませんが、グレーゾーンで悩んでいる方の参考にしていただけたら嬉しいです。

 

長男の場合は、自己表現が苦手で自分をアピールできませんし、相手の気持ちを推し量ることが苦手なので、就職の面接がダメでした。

 

相手が何を求めているかが分かりませんし、自分が何をアピールしたら良いのかも分かりませんから、簡単なアルバイトの面接も次々に落ちてショックでした。

 

アルバイトの募集があるのは、お店の接客店員や販売店員が多く、人間関係が苦手なタイプにはとてもハードルが高いです。

 

自分でも人に関わらない仕事が向いていると思ったようで、初めてのバイトはマクドナルドの夜間清掃員をしました。

 

お店が終ってから、床掃除や拭き掃除などのマニュアルをこなして、朝一番に来る店員さんと交代する仕事でした。

 

本人がもともと整理整頓や掃除には向いていなかったので、しばらくしてこの仕事はクビになり、秋葉原の模型店の店員のアルバイトを見つけてきました。

 

長男はオタクなので、秋葉原は大好きな場所で、そこで働けることを本人も私たちも喜んでいましたが、仕事が接客業なので、「接客態度が悪い」と一年ぐらいでクビになりました。

 

扱う模型やゲームは大好きでも、お客さんや他の定員さんや上司との関係をどう築いたら良いのか分からなかったようです。

 

クレームが来ても、何がダメだったのか分からず、お店の方では「この子は使えない」と思い、クビになったようです。

 

当時は本人よりも、ちゃんと使ってくれないそのお店が悪いと思ってました。

 

でも今になると、ASDの傾向がある場合は、コミュニケーションが大事になる接客業は一番向いていないと分かります。