グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。
見ていない人には申し訳ないのですが、NHKの朝ドラ「ブギウギ」について書かしてください。
親子の会話がとても例として分かりやすいのです。
ドラマで小学校2年生の一人娘が「学校へ行きたくない」と言いました。
母親は「新しいお友達ができるかもしれない」とか、一生懸命本人を説得しようとして、理屈や提案などやってはいけないコミュニケーションの障害になる12のお決まりの型を言いまくります。
そして言われた娘がますます行きたくなくなると、母親は「引きずってでも学校へ連れて行く!」と自分もヒートアップして叫んでしまいます。
そこで第三者のお手伝いさんが冷静に「こんな時はほっておくのが一番ですよ」と母親をなだめて落ち着かせます。
母親が落ち着くと、やっと娘も少し落ち着いて、母親の「仲良しの友達がいなくなって寂しいのね」の共感の言葉に、素直に「とても寂しい。会いたい」と本音が言えます。
親が問題を抱えてカッカッしている時は、相手をコントロールしようとしてあなたを主語にしたあなたメッセージの12のお決まりの型で言いやすくなります。
そしてそれを言われた子どもはますます心を閉ざすのです。
子どもが本当に辛そうな時は、子どもが問題を抱えているので、どんな言葉も態度もそれがSOSのサインだと思って親の問題にしないでください。
共感するのは、子どもの気持ちを客観的に想像してみる知的作業なのです。
自分が頭にきたり、怒り狂っていては客観的になれませんし、冷静な知的作業はできません。
NHKの朝ドラで、主人公がとても熱心で良い母親になろうとして、娘を愛していて、だからこそ親の問題にしてしまい、なかなか娘の気持ちに共感できなくて、寄り添えない。
主人公が他の母親に相談しても「親はそんなものよ。私も苦労している」と言われて、具体的なアドバイスをもらえなくて、子育てをどうしたら良いか分からなく苦しみます。
親はそんなものではなく、コミュニケーションを学び、気持ちを受け止め、気持ちを伝えることができると親子関係は劇的に良くなるのです。
愛が愛として伝わらないのはもったいないです。