グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。
朝のNHKドラマのブギウギを見ていますか?
見ていない方には少し説明しないといけないのですが、戦後に東京ブギウギで一世を風靡した笠置シズ子さんをモデルにしたドラマです。
実際に夫にすぐ死なれて、忘れ形見の一人娘を大事に育てます。
子どもが小さい時は溺愛しても良かったのですが、小学校に入ると少しずつお母さんの過干渉が娘にとってはうっとおしくなります。
でもそれが親の愛だと分かっているし、子どもにしてみたら、なんで自分が愛されているのに、こんなにイライラするのか分かりません。
親もこんなに愛しているのに、なぜ娘が素直に喜ばないのか?不機嫌なのか分からなくて困ってしまいます。
愛の難しいところは、愛が強いと相手と自分が一心同体になってしまい、相手の問題は自分の問題になってしまい、相手の問題が見えなくなることです。
子どもがいくら「イヤ!」と言っても、あなたのためなのよ!と親は聞く耳を持ちません。
朝ドラでも、小学校二年生の娘は全身で「問題を抱えている!」とSOSを出しているのですが、一生懸命な親にはそれが見えません。
しかも自分が忙しくてなかなか子どもの相手ができていないとか、自分に引け目があると、それだけで親は問題を抱えてしまい、自分の問題でいっぱいになり、子どものSOSを受け取ることができません。
できれば、子どもの気持ちもしっかり聞き、親の気持ちもちゃんと伝えて、どうすることがお互いに一番良いか?を話し合えると良いのです。
子どもがまだ幼稚園でも、小学校の低学年でも話し合いはできます。
親が一方的に決めるのではなく、自分の気持ちを聞いてくれている、尊重してくれているというのは小さな子どもでも分かります。
そのためには親は子どもを信頼しないといけないのですが、愛が強いと不安も強くなり、ついコントロールして親の思う安全な道へ進ませたくなるのです。
でも子どもはコントロールされるのはイヤですし、反抗的になってしまいます。
親業(ゴードンメソッド)の日本での創始者近藤千恵さんの本に「理由ある反抗」があり、どうして子どもが反抗的になるのかをゴードンメソッドで分かりやすく書いています。
昔の有名な映画は「理由なき反抗」でしたが、実は子どもが反抗するには理由がある!のです。
朝ドラの可愛いだけだった娘がだんだん反抗的になっていくのを見ながら、この反抗には理由があると思っています。
母親の子どもが命!も分かりますが、子どもへ愛を伝えるには溺愛ではなく、相手を尊重して自分も尊重して信頼関係を築いて欲しい!と思いながらドラマを見てます。