グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。
昨日書いた「行動の四角形」ですが、心理学のアドラーにしても、コーチングにしても、傾聴訓練も、アサーションもどれにもありません。
これはゴードン博士が考えたツールなので、親業(ゴードンメソッド)にしかない考え方です。
私はこの「行動の四角形」がどんな理論よりも、とてもシンプルで分かりやすく、自分の気持ちを整理して、自分で気がつくきっかけになりました。
もちろん他の理論も勉強してみたのですが、どうしても行動の四角形が無いのでイマイチ夢中になれませんでした。
ただ頭で考えるだけでなく、この「行動の四角形」のツールがあるおかげで、具体的に自分の感情を見ることができます。
相手の問題を自分の問題にしてしまい、相手に干渉したくなっているのか?
自分の問題なのに、それをちゃんと相手に伝えていないのか?
どちらも問題を抱えていない問題なしなので、何も考えないでなんでも言えるのか?
もちろん気持ちは瞬間で動くので、何も問題のない問題なしだと思って言った一言で、相手が問題を抱えてしまうことはあります。
また何も問題を感じていない問題なしだったのに、相手の一言で自分が問題を抱えてしまうこともあります。
気持ちは動くということを感じることはとても大事なことです。
そして動く相手の気持ちをきちんとキャッチする。
動く自分の気持ちを正直に率直に伝える。
コミュニケーションの具体的な方法として、心理学を一般の人が使えるようにしたので、ゴードン博士は1999年にアメリカの心理学財団から「ゴールドメダリスト賞」を授与されています。
それには「トマス・ゴードンは、綿密で永続的な人間関係を維持していくための1つのモデルを創り上げた。人間関係についての抽象的な概念を、具体的な行動の技法(スキル)という形に変え、それを一般大衆の手に届くものとしたことによって彼はまさに『心理学を人々へ贈った』と言える。」と書かれています。
私も大学の専門は経済だったのですが、親業に出会い、息子との関係が劇的に良くなったことに感動し、心理学に興味が出て、40年以上も心理学の勉強をしています。
机上の理論ではなく、具体的な行動としての心理学は本当に面白いです。