グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。
親が子どもに親の夢や希望を語る時に大事なのは、それはあくまでも親の夢であり、親の希望だとはっきりさせることだと思います。
私の受講生さんの話で忘れられないエピソードがあります。
お母さんは自分が夢だった英語の教師になったけれど、自分の学歴が足りないと後悔していた。
娘にはそんな思いをさせたくないと、アメリカへ留学させて、帰国したいと娘が言っても、学位を取るまでは帰さないと言って、アメリカで勉強させた。
娘さんは帰国して大学の教授にまでなれたのに、ある時大きな挫折があって精神的に崩れてしまいました。
そしてお母さんを「これはお母さんの欲しかった人生で、私の人生ではない。私の人生を返して欲しい」と責めるようになってしまいました。
自分で選んでいると、何かあっても諦めがつくのですが、親や他人に無理やり押し付けられた、自分では望んでいない、選んでいないと思えると、結果が悪かった時に相手を責めてしまいます。
親としては子どものためと思ってやってきたことが、それは親が自分の夢のためにやっていたのでしょ！と責められてしまうのです。
親業（ゴードンメソッド）では、本当に伝えたいことはお手本になり、モデルとして、子どもが自分から真似したいと思うことが大事だとお伝えしています。
そして良いコンサルタントとして、子どもが自分の人生を少しでも良い方向にもっていかれるように協力する。
そのためには子どもと良い関係が築けているか？信頼関係が築けているか？がとても重要なのです。
自分のことを考えても、嫌いな人のアドバイスは聞きたくもありませんし、まして真似しようとは思いません。
好きだから真似したくなり、信頼しているからアドバイスも聞きたくなるのです。
子どもに自分の価値観を伝えたいと思ったら、子どもと良い関係と信頼関係を築くことが一番大事なのです。