グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。
今日はとても難しい質問を受けました。
その人から見たら、その幼稚園の年長さんの子どもは、とても頭が良いし、普通の子としか思えなかったそうです。
それが発達障害と診断されて、これから療育を受けて、入学までに少しでも勉強をさせておかないと、小学校へ入ってから、本人が苦労すると言われて、母親はとてもやる気になっている。
詳しく聞くと、少し認知がスローなところがあるので、それを療育で改善するらしい。
でもおっとりしてるかもしれないけれど、小さい時から知っていて、発達障害とはどうしても思えない。
母親はとてもやる気だけれど、今からレッテルを貼るよりも、彼の個性とか特性とかは思えないのか?との質問でした。
どうして療育をすることになったのか?
幼稚園から何か言われたのか?
親が困って療育センターに相談したのか?
など詳しいことを母親から聞いていないので、私は何も言えませんでした。
個人的には他の子と同じようにさせるための療育は、その子が自分はみんなと違う!なかなかできない!の思いを強くする場合もあり心配しています。
同じ努力をするなら、他の子と同じようにできるかどうかよりも、その子が好きな事やできることを伸ばす努力が大切だと思うのです。
でも小学校の先生は、落ちこぼれを作らないようにと、みんな一緒にできるように頑張ります。
すると不得意な子は、たとえそれが漢字の書き取りでも、みんなができることが、自分はできなかったと18歳になっても8歳の時のことがトラウマになるのです。
その子は小学校3年生から不登校になり、オルタナティブスクールやフリースクールや大変な思いをしましたが、今は哲学の興味からドイツ語を勉強して、ドイツへ行きたいと受験を頑張っています。
その子が「自分はみんなのできることができない」と本当に漢字書き取りを厳しくやられて傷ついたそうなので、みんな同じように出来るようにする教育を私は疑っています。
みんな違ってみんな良いと先生や親が本気で思えると、子どもたちは救われます。