グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

日本語には結果オーライという言葉があります。

 

途中でどんなに問題があっても、結果がオーライになる!

 

子育てはまさしく結果が問題なので、途中で大変な思いをしても、最後に親子で笑えたら、それまでの経験は良い思い出に代わる気がします。

 

カウンセリングの中には、とても過去にこだわって、本人も忘れていたような過去をほじくり返して、ひどい時には記憶を塗り替えてしまう場合もあるそうです。

 

アメリカの例で、今がとても辛い女性がカウンセリングに通って、そこでお父さんから性的虐待があったのではないか?とカウンセラーに誘導されてしまい、それが自分の記憶のように思えて、父親を訴えた例がありました。

 

私がその例を忘れられないのは、実はお父さんは無実で、本人の記憶は偽物だったのです。

 

記憶は嘘をつくそうです。

 

どうやってお父さんの無実が証明されたのかは覚えていないのですが、偽の記憶を本人が本当だと思い込んでしまうことがあると知って衝撃を受けました。

 

だからあまり過去にこだわることには意味が無いのではないか?と思えて、私はカウンセリングは今に焦点を当てる現実療法(リアリティセラピー)が好きで学んできました。

 

現実療法は精神科医ウイリアム・グラッサー(William Glasser. 1925~2013)によって提唱されたカウンセリング手法で、1965年に『現実療法』(Reality Therapy)が出版されて一躍注目されるようになりました。

 

これまでの過去、感情、症状に焦点を当てる方法とは異なり、現在の満たされていない重要な人間関係にいち早く焦点を当てることによって、問題解決を試みるカウンセリング手法なので、良い人間関係を築くことがとても大事だと思っていた私にはとても納得できました。

 

親子関係はまさしく今が本当に重要です。

 

過去は過去として、子どもの今が幸せになるように!輝くようにしてあげたい。

 

もし今が心から幸せになったら、過去の辛い思い出も、悲しい出来事も、それは試練だったと乗り越えた喜びになります。

 

まさしく結果オーライですね。

 

過去の出来事をトラウマとして、いじくりまわすのではなく、過去は変わらないのですから、そのエネルギーを今の幸せのために使って欲しい。

 

子どもも親も幸せになるために生まれてきたのです。