グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。
子どもの問題を自分の問題にしないためのコツは色々とあります。
その人の性格や、成育歴、子どもとの関係などで、これが正解です!とはなかなか言えません。
ですから、それぞれの人がどうしたら自分は子どもを一人の人間として尊重して、親の人生は親のもの、子どもの人生は子どものものと思えるようになれるかを考えることが最初の一歩になると思います。
私の場合は母と娘で一卵性双生児と言われても、それが仲良し母娘の誉め言葉のようだった時代です。
今から思うとあまりにも母に深く愛され過ぎて、とても母の愛が重かったこともありました。
家族関係が複雑で、私は父に認知してもらっていませんでしたし、母はシングルマザーでした。
だから母一人子一人で、母の愛を一身に受けて育ちました。
幸いなことに父との関係も良かったので、父にも愛された幸せな記憶がたくさんあります。
母には「あなたが死んだら、私も死ぬ」と言われて育ち、冷静に考えたらそれは脅迫ですよね。
母の愛には感謝しながらも、母の人生と私の人生は別のものだと母に伝えたくて、40歳でキリスト教の洗礼を受けた時は、おだやかに母と私は別の人生だと言えた気がして嬉しかったです。
でも母は寂しかったのか、20年後の86歳の時に「あなたと天国で会いたい」と言って、キリスト教の洗礼を受けました。
その時には、私も冷静に母と自分の人生を分けられていたので、同じ信仰を持てて本当に嬉しかったです。
母との関係で愛の重さを実感していたのに、長男に対しては、どうしても行動に不安が多いし、私がなんとかしないとこの子は困ると思い込んで、少しでも良い子にしたいと必死になってしまいました。
親業で「誰の問題か?」を学んだ時に、あれほど「自分の人生は自分のもので、母のものではない」と思ってきたのに、つい長男には「あなたをちゃんと育てるのは私の責任」と、まるで長男の人生も自分のもののように考えていた事に気がつきました。
人に言われたのではなく、自分で気がつくことがとても大事です。
子どもの人生は子どものもので、親の人生は親のものと思えると生きるのが楽になります。