グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

子どもへの告知の難しさを痛感しました。

 

学校へ行かれなくなって2週間の小学校5年生の男の子が、親の対応がまずいと固まってしまい、ごはんも食べないで寝たふりをしたり、固まったままなのだそうです。

 

親は発達障害の本を読んで、できるだけ怒らないで受け止める努力をしたいるそうなのですが、それにも疲れ果てて、その子への対応を知りたくて、大学病院の発達障害の診察を受けることにしたそうです。

 

つまり子どもが困っているのではなく、その子への対応を親が知りたくて診断名が欲しいのだそうです。

 

私が相談を受けたお子さんには二種類あって、どうしても自分が周囲と違っていて、何が違うか分からないし、とても不安だったのが、発達障害の診断名のおかげで、原因が分かってホッとした子どももいます。

 

逆に自分はみんなと同じだと思って生活していたのに、突然「ぼくは障害者なの?」とショックを受けてしまう場合も多いです。

 

とても小さい時は、診断名を受けに病院へ行っても、子どもはどの病院へ行ったかも良く分からなくて、気にならないことも多いようです。

 

お医者さんに聞くと、親が少し分かるような子どもに「あなたはバカだから」とか「あなたが変だから」と言ってお医者さんに来ないで欲しいそうです。

 

お医者さんが「今日はどうして来たの?」と聞いて「僕がバカだから」とか「私が変だから」と答える子どもがいて悲しくなるそうです。

 

それは親がその子にそう言っているから、子どもはそのまま答えるのですね。

 

我が家の長男のように26歳になって、仕事でどんなに真面目に働いてもクビになることが続き、何を望まれているのかも分からなくて、とても辛いから、もし薬で楽になるのならぜひ薬が欲しい!と本人が自分で大学病院の精神科に行く場合は一番簡単です。

 

本人が診断名を欲しくて行くので、何も問題はありません。

 

長男の場合は、たくさんの問診表に記入し、色々なテストもして、三か月以上かかって、やっと「薬を飲むほどではないけれど、ADHDよりもASDが強いですね。生きずらいけれど頑張ってくださいね!」と言われました。

 

最近はグレーソーンにしないで、発達障害の診断を出すようになったと聞きますが、その理由を知りたいと思っています。

 

誰のための診断名なのでしょうか?