グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

昨日の講演会の準備として、今の療育について調べました。

 

日本では2004年に発達障害者支援法ができて、発達障害は「支援が必要な状態を指す言葉」で「発達障害は脳機能の障害で、その症状が低年齢において発現するもの」と定義されています。

 

きちんと発達障害を支援すると国が決めたことは本当に嬉しい事です。

 

だから各地に発達障害支援センターや療育の拠点ができたのです。

 

療育(発達支援)という言葉は、もともと身体障害のある子どもへの治療と教育を合わせたアプローチを表す用語として使われていたのが、今は障害のある子どもの発達を支援する働きかけの総称として使われることが多く、療育と発達支援は同義語として使われています。

 

ただとても残念なのは、法律で発達障害者と表現されてしまったので、2014年からはアメリカの医学界の診断基準のDSM-5では脳の障害ではなく、「脳の特性によって生じる症状」とされて、精神発達症と表記されてるのに、日本では今でも障害の表記をすることです。

 

法律がそうなので、お医者さまの書いた本も発達障害になっていますし、世間一般的に発達障害としています。

 

私も勉強不足で、精神発達症を聞いたことがなくて、友人から聞いた時は驚きました。

 

考えてみたら発達障害は医学用語ではありませんし、診断名でもないですね。

 

法律にあるからといって、脳の機能障害といつまでも言われるのは納得できません。

 

アメリカのように脳の特性によって生じる症状と正確に言って欲しいです。

 

発達障害は病気ではないので、治るとか治らないとかでなく、発達の偏りなので、成長すると症状や状態が変わるものです。

 

長男は明日が誕生日で47歳になりますが、こんな穏やかな大人になると思いませんでした。

 

もちろん特性なので、今でも友人はいませんし、1人が好きで、こだわりも強いです。

 

それでも少しずつ空気が読めるようになり、セルフコントロールもできるようになり、自分を理解してくれる私たち家族とは何も問題なく生活しています。

 

逆にデジタルに強い長男に助けられることが多くて、私たちと住むことで、自分が役に立っている実感があるので、長男の自己肯定感は上がって、そしてますます落ち着いて生活しているので、良い循環になっています。

 

仕事が続いていることも、これまでの経験から少しずつ本人が周囲とうまく関われるようになり、ミスを少なくする工夫もできているのだと思います。

 

子どもの成長と発達を信じて支えてきて良かったです。