グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

私がなぜプレイディみかこさんの本が好きだったかと言うと、題名にあるように日本人のお母さんと英国人のお父さんの間に生まれた一人息子なので、「ぼくはイエローでホワイト」なんです。

 

そしてそれだけでなく、イギリスに住むアジア人の外見で生まれたことによる、様々な苦労もあるので、「ちょっとブルー」なんです。

 

とても不幸なわけではなく、かと言って手放しの幸せではなく、それなりに苦労しているのでちょっとブルーなんですね。

 

子どもの感じる周囲の無理解とか、人種差別とか、階級差別とかが、とてもリアルに描かれていて、それはみかこさんと息子さんの信頼関係とか、みかこさんの作家の力で見事に描かれています。

 

私が特に魅かれたのは、イギリス社会で超マイノリティーとして生活することは、日本の社会で発達障がいのグレーゾーンの子が感じる疎外感や葛藤とも共通点を感じたことです。

 

どちらも周囲からは「ユニーク」と思われて、なかなか理解してもらえない。

 

それでもお母さんもユニークなみかこさんなので、学校のこと、社会のこと、近所のことなど、なんでも彼は話せる。

 

みかこさんは答えを与えるわけではなく、彼の苦悩や迷いをそのまま聞きます。

 

そしてもちろん対等に自分の考えも述べる。

 

だからとても彼の考えや悩みがどう動いていくのかまで分かって、読者は引き込まれていくのです。

 

親業(ゴードン・メソッド)の目指す関係は、まさしく上下関係ではなく、お互いを尊重し、お互いを信頼した関係です。

 

みかこさんの率直な態度は、子どもにとっては、自分を信頼してくれていることが伝わって、安心してなんでも話せる関係だと思いました。

 

子どもに「苦労をさせてごめんなさい」とか「辛くてかわいそう」の同情ではなく、もっと客観的に子どもの気持ちに共感しながら聞く。

 

子どもの靴を親が履いてみるのです。

 

そのためにも親は幸せで自主自立していないと、子どもの靴を履けません。

 

子どもの靴を取るのではなく、子どもの気持ちをできるだけ正確に知的に想像してみる。

 

このエンパシー(共感)が、とても大事なのです。