グレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。

 

長男がせっかく職業訓練校から紹介された職場を辞めることになったのは、本当に残念でした。

 

今回はきちんと書面でのお知らせを社長さんからいただき、それなりに頑張ってみたけれど、会社が要求する社員像と長男はどうしても合わなくて辞めることになりました。

 

考えたら、それまでのアルバイトでも、アルバイト先の要求するアルバイト像と長男が合わなくて、辞めてくださいと言われたケースばかりでした。

 

長男は根は真面目なので、急に会社を辞めたとか、突然行かなくなったことはありません。

 

ちゃんと遅刻も欠勤もしないで真面目に通っても、どうしても長男の特性と仕事場が合わなかったのです。

 

本人も自分は人間関係が不得手で、場の空気が読めないし、何を求められているのか?どうしたら良いのか?が分からないようでした。

 

発達障がいのグレーゾーンはとても微妙なので、子どもによってその特性は千差万別で、同じパターンの子どもはいないと思います。

 

長男の何が普通で、何が異常なのかと悩みました。

 

たまたま脳科学者の茂木健一郎さんと話す機会があったので「どんな脳を普通と言って、異常な脳との差は何なのですか?」と今まで気になっていたことをお聞きしました。

 

脳は普通(ノーマル)とか異常(アブノーマル)とかは言わないそうです。

 

普通には、どうしても言った人の主観が入ってしまい、何が普通で何が異常と言えなくなるそうです。

 

そうではなく、典型的(ティピカル)とは言えるそうです。

 

確かに統計的に数が多くて、この脳は典型的だ!とは言えるわけですね。

 

でもそれは典型的なだけで、決してそれが普通でも他が異常なわけでもない。

 

私は個人的に昔は発達障がいを「微細脳機能障害」と言っていた時期もあるので、「脳の何を普通と言って、何を異常と言うのか?」と長年疑問に思っていたのですが、茂木さんの答えでとてもスッキリしました。

 

長男の脳は典型的ではないだけです。

 

MBA(微細脳機能障害)は診断名ではないので、あまり使われなくなっています。