発達障がいグレーゾーンの子どものミカタのマツジュンです。
歯科技工所に通っている時は、やっと専門学校も卒業し、資格も得て、なんとかこの仕事を続けたいと一生懸命でした。
親としては、睡眠時間の短いことや、車の中で寝る不自然な生活が気になりましたが、これも仕事に慣れるまでで、そのうちに上手になれば早く帰宅できるようになると思っていました。
長男は小学校時代にいじめにあっていますし、殴られたり蹴られたりしたこともあります。
その経験から痛みに強くなったのか、ある時ボソッと「先生に蹴られた」と言ったことがあります。
それもとても大変なことのようにではなく、何気なく言ったので驚いてしまいました。
いくら先生と弟子でも、口での叱責ではなく、蹴るなんてあり得るのだろうか?
それが職人の世界なのか?
聞いた私の頭が真っ白になりました。
それでも本人が「大丈夫」と言うので、まさか親が「その仕事を辞めなさい」とまでは言えなくて、「本当に辛かったらいつでも辞めて良いのよ」と辞める選択肢があることを示しました。
もともとおしゃべりな子ではありませんし、私も根ほり葉ほり聞き出すのも、かえって本人を追い詰める気がして、「なんでも聞くよ」「お母さんはあなたの味方よ!」とだけ伝え続けました。
今から思うとまさしくパワハラの世界でした。
悪い先生ではありませんでしたが、弟子を持ったことがなく、個人でコツコツ開業していて、弟子の育て方が分からなかったのだと思います。
そして長男には注意欠如があるので、簡単なミスも多くて、口で言っても変わらないので先生も蹴ってしまったのかもしれません。
私が親業(ゴードン・メソッド)を教えていたので、誰の問題か?を冷静に考えることができて、本人を追い詰めないですみました。
仕事を辞めるか続けるかは本人の問題です。
親の問題ではありません。
親にできることは美味しい物を作り、短い家の時間を快適にし、話を聞くだけでした。