ポエミー★ロミ子

ポエムが苦手だ。

別に詩人になりたいとか、ボリス・パステルナークの詩を読んで感化されたとか『若きウェルテルの悩み』に感動したとかそんなアレではない。

兎に角、わたしは苦手なポエムを書かねばならぬのである。


presented by Canecry

ポエム、といって連想されるものはなんだろう？

近年であれば、インスタグラムとかフェイスブックなんかでよく見られるような、海を背景にした加工バリバリの自撮り顔写真をアップしつつ、『この海が私を癒してくれる・・・生命の源、それが海。そして・・・私』みたいなクッソ痛いアレが連想される。いや、別にいい。それは良い。どうせSNSなんか自己満足の世界なんだから、それに共感するもの同士フォローしあって山を背景に自撮りしながら、『この山がオレを傷つける・・・花粉症の源、それが山。そして・・・杉』とかなんとかやってもらって全然かまわない。

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もしくはアレだ。中高生くらいでポエム専用ノートとか作っちゃって、黒歴史全開でうっぷんをぶちまける系のなかなかに味わい深い乙女系のポエムもある。

こういったテイである。

ブルースカイ～夏の日のキミ２０１８～

そんなところでなにしているの　わたしの方をみてくれない
キミの横顔みつめるばかり　こころがキュッと痛くなる
ふたりでどれだけ歩いてきたの　あの大きな向日葵を目指して
とても高い青い空　キミはそこにたたずむばかり

溢れそうなこの想い　こぼれゆくナミダ　青い空の下の向日葵
２人で歩いたハイキング　輝く太陽　草原にひとり　たたずむキミ

真剣なキミの横顔　草原のなか　かぐわしい香り

野グソならもっと遠くで

いや違う！話が逸れ過ぎである。わたしのアレはそういうアレではないのだ。ロミ子・ザ・エレガント。単純にお仕事のハナシなのだ。

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わたしはしがないアクセサリー作家だが、商売人でもある。個人でやっている職人さんならそれを両立させなければならないのは自明であるのは、理解に難しくないであろう。

そしてまた、ファッション業界の端くれでもあるので、商品のキャッチ・コピーみたいななんかをポエムにしなければならないのだ。そんな使命感である。個人事業主から脱却し、さらなる収益を得る為にはポエム・スキルを習得せねばならない。

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これは、毎月送られてくるタカシ山のパンフレット的なアレの誕生石ジュエリーのページだ。ポエムが書いてある。

愛と健康のパワーが宿るエメラルド。むちゃくちゃポエミーである。そんでもって『波動』である。なんだ波動って・・・。

まぁいいや、もっかい書こう。愛と健康のパワーが宿るエメラルドだ。

なんかもうジュエリーのポエムつうか、健康食品のキャッチフレーズみたいになっている。しかし、これこそが、The・ポエムだ。愛と健康のパワーが宿るタンパク質でも全然違和感ない。愛と健康のパワーが宿るお母さんの肉じゃがだっていい。世田谷育ちのグルコサミンとなんら変わりがない。世田谷になにがあるというのだだろうか。そう、つまり、キャッチ・コピー＝ポエム＝だたの雰囲気の文章なのである。扱う商材なんか関係ねぇ！雰囲気で書けばよい。それがポエムだ！

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で、もう、なんかさぁ。写真とポエムを頑張ってサイト作りしてます。