親戚がパソコン教室をやっている。
「今どきパソコン教室?」とお思いだろうが、まぁ聞いてほしい。場所は、トーホクの山奥の過疎地の限界集落で人口の50%くらいが65歳以上、40代、50代なら『若手』って言われるような所だ。子供たちの学校は『ナントカ分校』で生徒は全学年あわせても100人に満たない。
当然、パソコン教室のお客はヒマな老人ばかりで、マウスを普通にシングル・クリックしようとしても、手がプルプルしているので、全部ダブル・クリックになっちゃうような方々である。そんでもって、3日前に教えたことを忘れちゃうので、初歩的な授業を延々と繰り返し、その時間の半分は老人の昔話や愚痴や病気の話をお茶飲みながら聞く時間。なおかつパソコン教室が老人の集会場みたいになっているので、オーナーである先生は「うん、うん」と話を聞き、ちょこっと授業するだけである。
そんで、お客さんは満足して、毎月一万円の月謝を払ってくれるのだ。田舎なので30人もお客がいれば十分食っていける。うまい商売だな、と、思う。
つまりパソコン教室という名の、デイケアサービスとかそういうアレなのである。お客さんは自分が『勉強している』と思って満足し、店側はその『自己満足』に付き合うことで収益を得る。ぶっちゃけ、お客さんにパソコンのスキルなんか殆ど身についてないんじゃないかと思うが、それでもオカネを払うのだ。お客もお店もみんな幸せ!素晴らしいではないか!
レアなケースだが、こういう商売もある。
つまりわたしが何を言いたいのかと謂うと、お客もお店もハッピーなんだからそんでいいじゃん。と、こうである。
ハンドメイダー諸君。商売の原則を忘れてはいけませんよ。現代社会はマニュアルやらなんやらで、『こうしなければんらない』、『ああしなければならない』が多すぎます。このパソコン教室に「パソコン教室として機能してない!」とかナントカ、文句つけるのは簡単ですが、このビジネス・モデルの勝者は、100%このパソコン教室です。誰がなんと言おうともこれが真実。ロミ子です。こんにちは。
さて、それを踏まえて、先日に引き続き、ハンドメイド作家の為の販売講座ワン・ツー・スリー。先日のエントリーは精神的な心得でしたが、今日は物理的なアレです。難易度が上がります。
まーわたしがやってることなんですけね。参考になるかどーかは知らん(投げた)。
商品写真の撮影
ネットで販売しているハンドメイド作家のお悩みどころの一つが商品の撮影ではないでしょうか。
難しいよねー。写真。わたくしも散々苦労しました。カメラは3台買い替てます。っていうか、どっかに忘れてきたり無くしたりしてるので、その都度グレードアップしてます。
ちなみにわたしが使っているのは、キャノンのEOS Kiss X7。
この写真はスマホで撮影
デジタル一眼レフの入門用、っていうか初心者用のローモデルですが価格が5万円を切っているので入手しやすいです[購入はココカラ]。っていうか、わたしはカメラマンではなくて、ハンドメイド作家なのでこれで十分です。
よく、スマホで綺麗に撮影してスマホだけでハンドメイドサイトに登録して簡単に稼ぐ!とかなんとかいう広告あるけど、アレ、ウソだからな!カメラはちゃんとしたのがいいからな!アソビでも使えるしな!
そんでもって、撮影環境ですが、巷では『自然光で撮影すると綺麗だよ!』とか言いますが、まー綺麗かもしれなけども、わたしは自然光では一切撮影していません。
なんでかってゆーと天候に左右されるから。漁師じゃーないんだから、雨降ってる→仕事お休み、みたいなアレでは話にもなりません。
ので、わたくしは夜にひっそりと、部屋を真っ暗にしてなんか丑の刻参りでも始めそうなテイで撮影しています。LEDライトで光をガッとあてて、陰影をハッキリさせた写真にするのです。
(例.この環境で撮影した写真)
最近の流行りのアクセの写真は光を当てまくって、レフ版とかで光飛ばしまくって、影すら消してっていうのが主流ですが、アレなー。細部が解りずらいねんなー。昔のアイドルのソフトフォーカスのプロモーション映像みたいでなー。
(例. 最近流行りの光でトバしまくり商品画像)
(例. わたしの商品画像)
一概にどちらが良いとは言い切れませんが、個人的には、光でトバして誤魔化すよりも、暗い環境で光源を明確にしたハッキリした写真のほうが、お客さんに商品そのもののリアルな姿を伝えられるし、なんかちょっと高級感出ていいんじゃーないかと思います。
商品の下に敷いている板は東急ハンズで200円で売っている『木のハガキ』です。チーク、マボガニー、ヒノキ、その他いろいろな木材が売ってマス。
背景が白の写真は、写真プリント用のコピー用紙。レンズを絞れば、白い部分がレフ版の役割を果たします。
(例.コピー用紙を下に敷いて撮った写真)
自然光がいい!という固定観念にとらわれず、自分で工夫していきましょう。
販売をどうするか
これがまたハンドメイダーにとって難しいアレで、リアル店舗においてもらうようにお願いするとか、委託販売するとか、ネットオンリーにするとかナントカイロイロあるけどね。どーなんでしょうか。
わたしは人に会うのが苦痛なのでネット販売オンリーですが、人によってはイベントに出展してみたり、委託先をアレしてみたりするのでしょう。ロミ子は自分で手売りするなんて、マッピラごめんこうむりますし、委託先に『オネガイシマス』なんつって頭さげて、商品を置いてもらうなんて、考えるだけで失禁モノです。
メインSHOPはBASEで、デザインマーケットから5400円でデザインを買って、さらにカスタマイズしています。
よくフリーのホームページサービス使ったホームページあって、ミンネとイイチに出店してて、その上自前のSHOPもある、なんて方がいますが、わたしには管理しきれないので、BASE店にホームページの機能を持たせています。
どうやっているのかと謂うと、BASEのブログアプリに記事を書き、TOPページの『工房紹介』やらなんやらのバナーからリンクを張って当該記事に飛ばし、ホームページ的な機能を持たせているわけです。
(例.ブログ機能を使った工房紹介ページ)
(例.ダブレット・ストーンのページ)
無料のショップ作成サービスとしては主にBASEとStore.jpがあります。まー似たようなもんですが、集客機能においてはどちらもウ○コです。両社とも多少なりとも異なる集客機能はありますが、どれくらい違うかっていうと赤いウン○と青い○ンコくらいの違いで大した差はありません。
BASEのBASE Magっていう商品のブログ記事を書くと紹介してくれるサービスがありますが、掲載されても、せいぜい数日で数百くらいのアクセスしかないので、あまり意味がありません。
ま、なんもしないよりはマシ
まー、どこで商品を販売するにしても、自前のブログやらツイッターやらでコツコツ宣伝していくしかないでしょう。
制作風景を公開するか
皆さまご存知のようにわたしは数年前から作品を作る方法を公開しています。
[関連記事] ネットショップ開業講座・アクセサリーの作り方まとめ
それと並行してツイッターでは石を磨いたりアクセを仕上げる様子を公開しています。わたしの技術なんか大したアレじゃないし、パクられたってどーってことないからです。
よく、作品のデザインをパクったパクられたが問題になっていますが、あんなんパクられるモノ作る方が悪いのです。つまり作品のレベルが低いから誰でも作れる、と、こういうわけです。よって、パクリ問題はレベルの低い者同士でしか発生しません。また、作品の意匠登録して知的財産として法的に守っているならまだしも、数千円の作品にそんなことができるワケない。つまり解決方法なんかはなく、不毛でドロドロした争いが延々と繰り広げられるだけの時間の無駄なので、そんなこと気にしないで作業風景できるだけ公開したほーが、お客さんも「ほー、こうやって作ってるのかー」と安心しますし、それが信用にも繋がっていくんじゃないかと思っています。
(例.石切りの作業風景)
(例.石留めの作業風景)
そんなわけで新作です(いきなり宣伝)。
NEW! ルチルクォーツとラブラドライトのリング [ショップページ]
NEW! ルチルクォーツとコスモクロア輝石のリング [ショップページ]
こからはオーダー品。
NEW! アンモライトのリング
NEW! アメジストのリング
また、当店では数日前から、『後払い決済』が使えるようになっています。
後払い決済
後払い決済とは商品が到着後に、支払い伝票が届いでコンビニなり銀行なりであとから支払えるサービス。到着するまで不安だな~とか、今お金ないけど来週には入るんだよな~とかそういう時に便利なサービスです。ま~、別に急いでませんので、ゆっくり払ってくださいよ。
後払い決済サービスを導入するとき、BASEさんに「では、審査します!(キリッ)」みたいなこと言われて、わーーーなんだなんだ審査って!調査票とか送られてくんの!?スパイされんの!?こえーーー!!!とか思ってたんですが、翌日メールで「は~い、おっけ~でーす」とか言われて、いったい何の審査をしたのが良く解りませんが、兎に角使えます。
ショップの売り上げとか?審査したの???
こういう便利なサービスの導入も売り上げの一助になってくれます。
ハンドメイド品はやっぱ到着するまで不安だもんね。
商品のバリエーション
やっぱり見てて楽しいページが良いと思うので、商品の並び方とか色の見え方には気を使っています。
商品ページ
『売ること』の前に、まず『見てもらうこと』があるので、「別に買わなくてもいいから、まぁまぁ、ちょっと見て行ってよ~」というスタンツ。売上よりもアクセス数に気を使っているくらいの勢いです。
また、見た目のラインナップも大事ですが、わたしは、『実用品』『趣向品』という脳内カテゴリで商品を展示しています。
つまり、レザー製品は『実用品』枠で、アクセは『趣向品』枠。これがどういう結果を生むかと謂いますと、例えばキーケースなんていう商品は実用品なので、今使っているもの壊れたら買わなければいけないわけです。過去にアクセを買ってくれた女性客の持っているキーケースが壊れた場合、「そういえばあそこの店にキーケースあったわね」と、思い出して貰えます。逆に実用品であるレザーのカードケースを先に買ってくれた男性客が、奥さんの誕生日にネックレスなんかを送る場合、「そういえばあそこで売ってたな」と、思い出して貰える効果も期待できるわけです。
細かいことのようですが、そういうケースはけっこう沢山あります。アクセサリーだけのお店だと、お客さんの男女比は圧倒的に女性が多いでしょうが、うちの場合は女性6割の男性4割(購入者の割合)。これは大きなメリットです。アクセサリー作家の人はもっと男性客を呼び込む工夫をしましょう。
まとめ
ひとことでいうと『まとめようがない』と、こうです。
自分で考えて、工夫しましょう。
いじょう!(ブン投げた)
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