先日から大炎上の様相を呈していた仕事がやっと片付いた。
私のいる業界は企業の予算消化等により年始・年度末が忙しい。毎年懲りもせずに走馬灯を見ることになるのだが、目先の収入につられてどうも無茶な請けかたをしてしまう。別に食べるのに困っているわけでもないし、欲しいものも特にない。それなりの生活をしているはずなのに何故だ。
故・飯島愛さんが生前に「お金は精神安定剤だ」とおっしゃっていたのを思い出す。
そんなたくさんの出費の予定だってないし、ブランド品にも海外旅行にも興味がない。そもそも私は飛行機が怖い。それなのに通帳の残高を気にしてしまうのは、一人寂しい私のようなアラサー女が頼れるのは自分とお金だけという想いがどこかにあるからであろう。
セックス・アンド・ザ・シティの誰だかも言っていたではないか。名前思い出せないけど。ほら、あの髪の長い人。
***
まぁ、実はセックス・アンド・ザ・シティなんか観ちゃいない。しかし独り者のアラサー女のキャリアウーマン的な人物が言いそうなセリフ、「頼れるのは自分とお金だけ」というのは、いかにもアメリカ的じゃありませんこと?
しかし、そういうセリフを言う役どころというのは、大抵主人公の引き立て役というか噛ませ犬というか、そういうポジションである。
主人公やまわりの友人たちが次々と幸せになっていく中、仕事に打ち込み「独りのほうが気楽でいいわ」なんて言っちゃったりしているのだ。先ほどのセリフと同様、強がりであることはいかにも明白であるので、見ていて痛々しいことこの上ない。
まてよ?
私は痛い女か?
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先ほど校了した仕事の担当はなかなかにいい男である。会ったことは2度しかないが。
冒頭に『仕事が片付いた』と表現したのだが、正確に言うと『仕事を強引に終わらせた』のである。
私はほぼ徹夜状態で作業をし、今朝がたにgoogle driveにデータをアップして担当にLINEでその旨を伝えた。
数十分後、担当から修正依頼のLINEが入った。
私はキレた。
おい!もともと無茶なスケジュールで仕事投げてきておいて、今までも何回も「これが最後です」なんていわれて修正依頼を笑顔で引き受けてきたこの私をこの期に及んでまだ働かせようってのか!大体最初は「簡単な仕事ですから、ロミさんならすぐですよ」なんて甘言でこっちのスケジュールに無理やり仕事割り込ませたの誰だよ!ちょっとイケメンだからっていい気になるなよ!?なんなら私と付き合えよ!スィート・ハニー・マイ・ラブなんて耳元で甘くささやいてくれよ!
私も大人である。上記の文章は今思ったもので、担当者本人に直接言ったわけではない。そして最後のほうに個人的な雑念が混ざっているが気にしないで欲しい。
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私は優雅な手つきでiPhoneを手に取りLINEに文字を入力し、送信ボタンを押した。
「いい加減にしてください。呪いますよ。」
重い。
***
すぐに返事が来た。
「あ、じゃあ、これでいいってことで」
正直その言い方にも腹が立ったが、兎に角仕事を終わらせたかった私は、これ以上の言及を避ることにした。
私は痛く重い女である。
そして来年、仕事は来るのだろうか。
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