ぼちぼち読書を。
最近、本屋さんで吉田篤弘さんの本を頻繁に見かけるようになった為、買っておこう、と思って。
以前は全然見かけなかったのに。
しかも、見つけたら100%買ってるし。
何か好きなんだよね。
この人の物語の中に自分が居ても、全く違和感なさそうな所が良くて。
それくらい感覚が近いのかも。
因みに他人に勧めても全然おもしろくない、って言われる。(笑)そうこなくっちゃ♪
で、こちらは、崖下の「鯨塚」と呼ばれる町のお話。
主人公は、ここでタブロイド新聞「流星新聞」の記事を書いていて、それを取り巻く人間模様が絶妙。ベタベタしてない人間関係が好きで。
”この世界はいつでも冬に向かっている。”
という始まりも好き。
また、チョコレート工場でヴァイオリンの練習をする男性も面白い。
団体に所属しているワケでも演奏会の予定も無いのだけど、架空のコンサートを想像して練習していて、素敵だなあと。
”大きなものに呑まれないためには、自分が大きくなるしかありません。”
そして、私は春が得意じゃないので毎年気分が落ちるのですが、
”春の暖かさは命を持つものすべてを励ますようにつくられている。”
”人生の四つの季節は否応なく冬に向かっているけれど、こうして小さな〈もういちど、最初から始めよう〉は何度でも繰り返される。何度でも再生して、何度でもやり直せる。”
なーんて言われると、少し春を頑張ろうかな、と思えてくる。
たぶん。おそらく。
因みに、この方の本は、ドラマ化されたり映画化されたりしてないよね。絶対難しいと思う。それはそれはワンドゥードル並みに難しいかと。もう想像の世界が出来上がっちゃってるからね。ま、そこが良いんだけどさ。
グッと来る静かな言葉も数知れず。
今回も面白かったー♪