本中毒、映画中毒、仕事中毒、そして...恋愛中毒 -74ページ目

■書評 サマセット・モーム『女ごころ』 ちくま文庫2014/8/6

女ごころ (ちくま文庫)/W・サマセット モーム
¥734
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『昔も今も』が面白かったので、モームをボチボチと読み始めた。


面白くて、読みやすい。
休日に朝寝坊している布団の中で、あっという間に読んでしまった。

そろそろ本腰をいれて『月と六ペンス』とか『人間の条件』を読んでみるかな…

■書評 P・K・ディック『ヴァルカンの鉄槌』 2015/5/29創元SF文庫

ヴァルカンの鉄鎚 (創元SF文庫)/P・K・ディック
¥950
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ディックの最後の未訳長編SF
僕自身はディックのSFはどうもドラッグでラリってる様であまりSFっぽくないので好きではないのだけれど、つい本屋で手に取った。

長く続いた核戦争後に、人類はスーパーコンピューター「ヴァルカン3号」に全ての決定を委ねた平和な世界政府を樹立。
しかし、その世界政府による統治にも綻びが発生しはじめていた…

ディックにしてはとても読みやすくて面白い。
逆に言えばディックらしさがかなり抑えられた作品になっている。


ネタバレになるからあまり詳しくは書けないけれど、1960年に出版された本にしては進んだ内容だなぁと思う。
特にAIによるネガティブな側面が取り上げられる本の出版ブームが来ている今日的な状況の下で、この本が翻訳出版されるのはかなり狙った企画なのではないかと思うのだが…
東京創元社さん、どうでしょう?

■映画 『攻殻機動隊 新劇場版』 2015日本



攻殻機動隊の劇場版新作アニメ
劇場+セルビデオ+TVで展開された、攻殻機動隊創設の顛末を描くARISEシリーズの完結篇。
25周年記念作品なのだそうだ。
士郎正宗の原作マンガから考えると26年の様な気もするけれど…

初めてこの映画でこの作品に触れると、独特の世界観について行けなくてちょっと辛いだろう構成。
オタク向け。
ずっと観てきて、作品の世界観、背景にあるテクノロジーを知っていれば、そのディープな世界観に浸れるだろう。
ここら辺、このシリーズの作品としては、まだ押井守の『イノセント』の方が初見の視聴者にも優しい様に感じる。
(押井守監督作品の方が初見者に優しいというのは、この作品がよほどオタク向けという事だなぁ…)

ARISEシリーズを観ていなくてもこの映画を楽しめるような構成に出来なかったモノか…
シリーズ構成・脚本は、冲方 丁。
彼の力量ならそういう風にも出来たであろうと思うのだが、そこには作品に期待する事とか、大人の事情とかが有ったのだろうと勝手に想像する。

一方で、この作品をずっと観てきた視聴者には、納得性は高い。
特に、ラストの2つのシーン。
押井守による劇場第一作『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』のファーストシーンと、原作マンガ版『攻殻機動隊』第一話に綺麗に繋がる…

劇場はオタクっぽい若者から中年で結構満席だった。

<追伸>
2017年4月にスカーレット・ヨハンソン主演でハリウッド実写版の公開が予定されているのだけど、大丈夫かなぁ。
ドラゴンボールの様な『これじゃない感』がいっぱいにならなければ良いけれど…