■書評 山田悠介『奥の奥の森の奥に、いる』 幻冬舎2013/1/25
- 奥の奥の森の奥に、いる。/山田 悠介

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16歳を過ぎると悪魔的な能力を発揮する一族がいて、代々の施政者がその力を利用するために森の奥に彼らを隔離し、育成/処刑している。
そしてある日、彼らの一部が脱走を企てるという設定の話。
ゲームの小説化の様な内容で、かなりモノ足りない。
■書評 乙川優三郎『脊梁山脈』
- 脊梁山脈/乙川 優三郎

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乙川優三郎の時代劇ではない作品。
たぶん初めての現代小説。
戦争で大陸から引き揚げてきた男のその後の15年間の物語。
復員列車で助けられた男を探して山を巡る内に、その男が生業としている木工に魅せられ彼ら木地師の調査/目録製作を軸に、戦後の復興やひたむきに生きる男や女を描く。
木地師の調査はいつの間にかその一族の源流を探って、大化の改新の真相や日本書紀の内容にまで考察が深まっていく…
力作なのだが、逆に主人公が、親戚の死によって気楽に暮らせる資産を得てしまい、復興の熱気の中で、傍観者的なのがちょっと興を削いでいる部分もある様な気がする。
■書評 桜庭一樹『無花果とムーン』 角川書店2012/10/20
- 無花果とムーン/桜庭 一樹

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桜庭一樹の少女向けの新作。
今時の女子高生の語り風の文体は、オヤジには冗長に感じられて、読んでいてちとつらい。