Googleスプレッドシートのスクリプト(GAS)とAIを使ってプログラミングしたフリーの「簡易MAP作成ツール」を公開しました!

 

▼はじめに

 商品企画アイデアを考える際、誰でも知っているようなブランドでもないかぎり、競合他社品の比較・分析は必須であると考えます。さらに言えば、MAP(マップ)として、自社や競合他社品を価格や分類で整理して2次元マップに配置することで見えてくることもありますし、ただの一覧表より人に伝えやすい説得材料になることもあります。
 しかしながら、限られた時間の中で、自社や競合他社品の情報を整理し、なおかつMAP(マップ)化するのはかなり厳しいものがあります。以前所属していた企業では、商品企画者にアシスタントがいて、アシスタントの方がまとまった時間を使ってMAP化を行っていました。
 そのため、アシスタントがいない著者であっても、調査シートを作成すれば、簡易的でもMAP化ができるようなツールができないかと考え、本ページで紹介する「MAPシート作成ツール」を作成しました。こちらは、Claud AI(https://claude.ai/)に質問しながら、Googleスプレッドシート上にてスクリプトを作成しました。

 

※MAPツールには、「sitateru CLOUD(シタテル)」(https://sitateru.com/features)のような、自社の開発商品について、企画から販売段階までを一気通貫で整理できるツールが既に存在しますが、競合他社との比較という目的では無さそうです。

 

▼簡易MAP作成ツールの紹介

 簡易MAP作成ツールは、元になる商品情報をまとめた「調査シート」を準備して、「設定」シートの値を設定しつつ、いくつかのステップを踏むことで、「MAPシート」上に2次元的に商品情報を配置できるツールです。

 具体的には、下記4つのステップがあります。
(1)作業シートの準備
 元になるデータ「調査シート」と配置先である「MAPシート」の設定、準備を行います。
(2)ドロップダウンリストの作成
 MAPシートに配置する縦軸・横軸、および配置要素のソートに使用する項目を準備、選択します。

(3)項目リストとソートの準備
 2.で選択したソート項目に合わせて、配置する関数を設定する準備をします。

(4)MAPを作成する
 設定・準備した項目に合わせて、MAPシートに要素を配置していきます。

 

 

▼簡易MAP作成ツールの公開情報

 

Googleスプレッドシート「簡易MAP作成ツール」URL
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1hYHR8S1xLT_MsrsOYjo4lEtQpOpNpsKSBZa8CwOizsQ/edit?gid=1671838401#gid=1671838401

 

 具体的な使いかたにつきましては、共有しているスプレッドシート内「使いかた」シートに記載しています。共有シートは「閲覧のみ」になっていますので、ご自身のGoogleドライブにコピーの後、拡張機能(スクリプト)の有効化をしてからお試しください。(導入につきましても、「使いかた」シートに記載しています。)

 また、Youtubeに使いかたを説明する動画をアップしておりますので、そちらもご参考ください。

▼説明動画
(1)導入編
https://youtube.com/live/nWmhcpZhaeI
共有しているスプレッドシートの拡張機能(スクリプト)有効化する方法を説明しています。

 

 


(2)実践編
https://youtube.com/live/c0sHlthTIcg
調査シートの説明、実際の簡易MAP作成事例をいくつか紹介しています。

 

 


(3)注意事項編
https://youtube.com/live/01kH1C2D808
操作方法について、特に注意して欲しい点について触れています。

 

 



・拡張機能(スクリプト)の有効化には、「認証」のプロセスが必要になります。不安がおありの方は、ご使用にならないでください。
・共有させていただいたスプレッドシート、ツールによって生じたデータのトラブルには一切対応できません。お試しになる際は、必ず元データのバックアップをご準備ください。
・Googleスプレッドシートの内容やスクリプトにつきましては、予告なく更新することがございますことを、あらかじめご承知おきください。

 

 

▼事例紹介

MAP作成ツールを使用した事例をいくつかご紹介します。

 

▶事例1 価格帯で並べる

「調査シート_例-バッグインバッグ」には、参考データとして、某日における楽天市場のバッグインバッグのランキングを元にデータを作成させていただいております。

図1は「調査シート_例-バッグインバッグ」をもとに縦軸を一定の通常販売価格(以下、価格)ごとに区切って、該当する商品の情報を並べています。商品情報の並べかたも、①ブランド名順、②価格順で並べ替えられた状態で並べられています。

 このようにMAP化することで、どの価格帯の商品が多いか、価格帯によるブランドの偏りなどを確認することができます。

 

図1

 

▶事例2 カテゴリーごとに価格帯で並べる

図2は「調査シート_例-バッグインバッグ」をもとに、縦軸に「価格帯」、横軸に「商品カテゴリー」を設定して商品情報をMAP化しています。

こうすることで、商品カテゴリーによる、価格帯の違いだったり、商品カテゴリーの代わりに「自社商品」「競合商品」と設定することで、自社商品と競合商品の価格帯の差異をMAP化してビジュアル的に確認することなどができます。

※ただし、横軸要素の昇順/降順での並べ替えがうまくいかないことがありますので、その場合は、お手数ですが、MAP化の後、手動にてお好みのレイアウトに修正をお願いします。

図2

 

▶事例3 カテゴリーごと、発売時期ごとにMAP化する

図3では「調査シート_例-バッグインバッグ」をもとに、縦軸に「シリーズ名」、横軸に「発売時期」を設定して商品情報をMAP化しています。

※発売時期は、事例作成のために、ランダムに設定させていただいており、実際とは異なりますことをご承知おきください。

こうすることで、発売時期とシリーズ展開をMAP化することができます。また、カテゴリーx自社/競合とすることで、自社と競合の商品展開の差異をMAP化するといったことも考えられます。

※ただし、事例2同様、縦軸/横軸要素の昇順/降順での並べ替えがうまくいかないことがありますので、その場合は、お手数ですが、MAP化の後、手動にてお好みのレイアウトに修正をお願いします。

図3


 

読書グラフィ 今日読んだ本

★猿渡歩 / 『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』


●誰でも1位になれるシンプルな6つの習慣

(1)全体最適の習慣
 組織全員が「会社にとってベストな選択は何か?」を考える習慣

(2)バリューを出す習慣
 自分が加わることで価値が付加されること。

(3)学ぶ習慣
 インプット力と地頭力を同時に磨きつつ、どうしたらアウトプットの質を高められるか。

(4)因数分解の習慣
 因果関係と相関関係、仮設思考やバックキャスティング思考、スピード感の醸成、非合理の合理など

(5)1%にこだわる習慣
 99%まで完成した仕事のラスト1%をやりきるコツに触れる。

(6)サボる習慣
「頑張った感」という悪魔をするりとかわい、脳疲労を取る習慣。


●成果の公式

成果=(インプットx思考回数x試行回数)/時間 x ミッションxバリュー


●コンコルドの誤謬

※(コンコルドのごびゅう、Concorde fallacy)、コンコルドの過ち、コンコルドの誤り、コンコルドの誤信、コンコルド錯誤ともいう。

「埋没費用効果 (sunk cost effect)」の別名であり、ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来とする。

わかりやすい日本語で言うと「せっかくここまでやったんだから」ということ。

(出展 https://ja.wikipedia.org/wiki/コンコルド効果)


□『論語』
□D・カーネギー『人を動かす』
□内田和成『仮設思考-BCG流 問題発見・解決の発想法』
□安宅和人『イシューからはじめよ-知的生産の「シンプルな本質」』
□アンジェラ・ダックワース『やり抜く力-人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』


●身のまわりの成果を上げている人やあらゆる分野の専門家に
「最近どんな人やモノに注目していますか?」
「最近読んだ本は何ですか?」


●仮説が先でデータが後。


●性能を訴えることで購入につながる層もいれば、用途を訴えることで購入につながる層もいる。


●バックキャスティング思考

 未来に視点を置き、理想となる未来像を描き、そこに向かってアクションを起こすことを「バックキャスティング」という。

 反対に現在や過去のデータから未来を予測することを「フォアキャスティング」という。


●難しいということは、他社も難しいということであり、やりきれた場合はそれは圧倒的な差別化になりうる。


●提供する3つの価値

(1)機能的価値
商品やサービスのスペック

(2)情緒的価値
獲得できるプラスな感情

(3)自己表現価値
自己表現・自己実現


●ブランディング

定義はいろいろあるが、私なりの定義は
「顧客が抱く印象と企業が与えたい印象を近づける活動」だ。

自分たちがこういうブランドなんだと言ってもダメで、顧客が感じた印象こそがブランドイメージになる。


●キャズム理論

イノベーター理論おける「イノベーター」と「アーリーアダプター」を初期市場、「アーリーマジョリティ」から「レイトマジョリティ」「ラガード」をメインストリーム市場とすると、両者の間には「キャズム」と呼ばれる深い溝(市場に製品やサービスを普及させる際に超えるべき障害)がある。この溝を超えることが市場開拓において重要だとする理論


●米 ペンシルベニア大学 心理学教授 アンジェラ・ダックワース氏

目標に向けて努力し続ける資質を「やり抜く力(グリット)」と名づけている。


●持続可能なブランドとは何か

私の意見は、すぐれたプロダクト x 顧客目線を持つ組織・人材


●メンバーとのミーティングでは、
「上に合わせよう」「できている人の基準に合わせよう」という話をしている。

日本社会では「平均」が大切にされている。

平均の範囲に収まることで安心感を覚える人は多いが、一方で個性が評価されなかったり、突出したハイパフォーマーが活躍しにくかったりする社会だ。

上を下げて平均を出すのではなく、全体を引き上げ、平均点を上げる。
優秀な人に評価基準を合わせることで個人が成長し、企業が成長できる。


●3大ムダ

(1)嫉妬する
人は自分にないものに興味がいく天才。
他人より自分に興味がいくほうが幸せ。

(2)「だって」と言う
人はできない理由を探す天才
できる理由を探したほうが幸せ。

(3)マウントを取る
人は自己肯定感を上げたがる天才。
自分自身を客観視できたほうが幸せ。


●他人を下げても自分は向上しないし、出る杭を打っても平均点は上がらない。

 やるべきことは全体の平均化ではなく全体の底上げ、そして出る杭は出つくすまで伸ばすこと


●人事評価で「期待度」と「満足度」は重要だ。

この2つは相関関係にある。



・家事をやってくれると期待していたのに、やってくれないので不満がたまる。

・毎回遅刻してくる人が、時間どおりにくるとすごいと思ってしまう一方、毎回時間どおりにくる人が一回でも遅刻すると不満に感じる。


アウトプットが同じでも、期待度によって満足度が変わるので、その差を事前に調整できるとコミュニケーションが円滑になる。

当人の能力が背伸びをして届くくらいのところに期待度を設定するのがよい。

満足度を上げるだけなく、(忙しくて対応が遅れることを事前に伝えておくなど)期待度を下げることが必要な場合もあると知っておくと、関係者とのコミュニケーションはさらに円滑になる。


●『はじめの一歩』の有名なセリフ

「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし!成功した者は皆すべからく努力しておる!!」


●自分は何のために仕事をしているのか。

今やっている仕事によって、どのように目的に近づけるのか。


「こうなりたい」という自分の姿を実現する行動ができているかを、定期的に振り返る機会をつくろう。

「今、自分は、本当に歩きたい道を歩いているだろうか」と考えてみよう。


#読書 #ビジネス #自己啓発
 

 

 

読書グラフィ 今日読んだ本

★田島大輔、苫米地英人 / 『マインドの教科書』



●フリーフロー

 なんのストレスもなく、無意識に思考や行動ができる状態。


●人は「自分が信じていることを証明する情報」を常に探している。



●創造的無意識 4つの機能

(1)リアリティを維持する。

(2)矛盾を解決する。

(3)エネルギーを作る。

(4)目標に向かう。



●セルフレギュレーション

 無意識の自己調整機能。



●いつもより良い結果が出たなら、

「そのまま行こう、上り詰めていこう」と通常思います。


 ところが、無意識はここでも「普段どおりの基準」を最良と判断するのです。

「あなたにはうまく行き過ぎていますから、元に戻しましょうね」という判断です。


 判断するといっても、これは無意識が勝手に修正するもので、

 本人の意思はあくまで「そのまま行こう」なのですが、

 なぜかブレーキがかかってしまう、ということです。



●ブリーフ・システム

私たちの信念は、情動記憶で作られる

ここで言う「信念」とは、自分の体験によって作られた信念と、他社からの言葉を受け入れた結果としての信念との両方を合わせた内容を意味しています。

情動記憶によってできた「信念(ブリーフ)」が集まって、無意識の行動や判断を規定するシステムがマインドの中に作り上げられていきます。このシステムを「ブリーフ・システム」と呼びます。

ここで重要なことは、「信念」を、つまり「ブリーフ」を変えずに行動を変更しようとしても、元に戻ってしまう、ということです。

信念は変えることもできるのです。

人は信念によって困難な状況を打ち破ることもあります。その反面、私たちの潜在能力を限定してしまう作用もあります。もしかしたら、自分の信念によって、自分のことを過小評価していることだってあるかもしれないのです。


●人間が思考を展開する3つの軸

(1)言葉(Word)
(2)映像(Pictures)
(3)感情(Emotion)


この3つの軸による思考を「セルフトーク」と言います。

セルフトークとは自分に対する語りかけのことで、私たちは最初に「言葉」を使って考え、言葉が「映像」を想起させ、そのえいぞうが「感情」を生み出すのです。


●アファメーションとは、「真実について述べる」ことです。「信念について述べる」こととも言えます。

ここでの「真実(True)」とは、「事実(Fact)」とは限りません。

しかし、私たちは自分自身に真実として伝えたことは事実としてそのまま受け入れてしまうのです。たとえそれが本当の事実とは異なっていても、拒否することなく受け入れてしまいます。


●創造的逃避(Creative Avoidance)

人間は、無意識に自分が慣れ親しんだものを求めています。

例えば、環境、人間関係、言語、金銭感覚などです。

ホメオスタシスは、いまのコンフォートゾーンを維持しようと働くので、自分に馴染みのないものは避けようとします。

その結果として、私たちは傷つきそうなこと、痛くなりそうなこと、不快であろうと想像できることに対しては無意識のうちに避けようと振る舞うのです。

そのような行動を「創造的逃避(Creative Avoidance)」と言います。


●コーチング・フォワード

失敗を修正した映像を見せる良い指導法。

悪いクセを断ち切るために「置き換えの映像」を示す必要があります。失敗がクセになってしまっている選手の『無意識』には、失敗の映像が保存され、リアリティとなっています。これを「将来こうなりたいと望む映像」に置き換えるのです。

置き換えの映像は当然「成功している映像」です。フィギュアスケートでいえば、3回転を成功させている時の映像を何度も見せます。

もしも、まだ成功していなければ、理想とする映像を何度も見せることです。その時にまだ誰も成功していなければ、成功している映像を想像できるように手助けすることです。

ここで大切なのはコーチが選手に「キミはできる」と声をかけてあげることです。選手が何度失敗しても、コーチだけは成功を信じて疑わず、「キミはできる」と声をかけ続けることです。

間違ってしてはいけないのは、失敗した選手に「なぜそんなことをしたのか?」「どうしてそんなバカなことをした?」と聞くことです。決してやってはいけません。


●セルフトークを4つの段階に分けて見ていきましょう。

第一段階のレベルが「あきらめ」です。
「無理だ」「できるわけない」といった、過去の自己イメージから発せられるネガティブなセルフトークです。まずはこの状態から脱することが必要です。

第二段階のレベルは「願望」です。
「〇〇するべきだ」「〇〇したい」「〇〇だったらなぁ」といったセルフトークです。言っているうちは、問題は認識していても、何も取り組まないのです。このレベルのセルフトークをしているうちは、変化はあらわれません。

第三段階のレベルは、「誓い」です。
「〇〇はもうしない」「〇〇はやめる」「こんな状態からは抜け出すぞ」と誓うセルフトークです。でも置き換えの映像がないので、誓うだけなら元に戻ってしまいます。

第四段階のレベルは「新しいイメージの自分」です。
「次は〇〇する」「明日は〇〇している」といった、新しい自分が発するセルフトークです。単なる願望ではなく、いまこの場でそれが実現しているかのような臨場感をもって、自分自身に語ります。現状にとらわれず、未来に着目して、しっかり「置き換えの映像」を作るのです。


●ゲシュタルト

全体性を持った意味のあるかたまりのことで、全体と部分とは双方向的に関係しあって意味が決まります。


●ステイタス・クオ(Status Quo)

政策ディベートの用語で、一言で言えば「現状」のことです。

ただし、ここで言う「現状」とは、現在の状況だけでなく現状の延長線上の理想的な未来も含みます。


●マインドを変えるために最も重要なことは「ゴール設定」をすることです。

新しいゴールの設定には、「現状の外側にゴールを作ること」が重要になります。

現状が理想的に推移したならば実現可能であるもの(例 課長→部長→社長というゴール)は「現状」で、変わらないまま。

そもそも職業や職位自体は、ゴールにはなりません。自己イメージやコンフォートゾーンにはなるかもしれませんが、ゴールそのものにはならないということです。

ゴールとはあくまで、未来の自分が何を実現しているか?達成しているか?なのです。

「社長になる」ではなく、「社長になった自分が何を達成しているのか」がゴールになります。


●時間は未来から過去へ流れている

原因は未来にあり、現在それが起こり、結果は過去になるという考え方。これを「未来思考」といいます。

例えば、スケジュール帳に書き込んだことは、時間が経過して、今日「現在」行うことになっているはずです。

ゴール設定をするとは、時間が未来から過去へと流れている中で、未来に原因を作ることです。

時間は未来から流れてくるのですから、ゴールは過去とは一切関係なく設定していくことが重要なのです。

どんどん遠ざかっていく過去にとらわれず、これからやって来て欲しい未来の映像を思い描いていくのです。


●「何もゴールを持っていないです」という人であっても、少なくとも「現状を維持する」というゴールは無意識に持っているはずなので、現状を維持するために必要な情報は認識しているのです。

 しかし、現状を維持するために必要な情報とは、いまのコンフォートゾーンの中の情報なので毎日代わり映えのしない情報しか認識できません。

逆に、ゴールがあれば、ゴールに関係した情報を次々と認識できるようになります。

そのため、ゴールを設定する時点では、ゴール達成するための方法を知る必要はないのです。


●2種類のモチベーション(動機付け)

・強制的動機付け(Coercive Motivation)

 Have-to
 他者からの強制による
「~しなければならない、さもないと~」
 創造的逃避、プッシュ・プッシュバックが起こる
 自尊心が失われる

※プッシュ・プッシュバックの法則
 マインドは押されたら、押し返す。
 人間は「しなければ」と思っていると、その強制に対して無意識に抵抗します。部下や子どもに強制すると、すぐに跳ね返ってきます。


・建設的動機付け(Constructive Motivation)

 Want-to
 心から望むことをする
「~したい」
 潜在能力を十分に引き出すことができる
 幸せを感じる


●自己イメージにかかわる自己評価2つ

・セルフ・エスティーム(Self-Esteem)

 自分の「価値」の自己評価
 社会的なポジションに対する自己評価
 自尊心


・エフィカシー(Self-Efficacy)

 自分の「能力」の自己評価
 自己のゴールに対する達成能力の自己評価


●「自分の能力よりも高いゴール?そんなことが可能なのか」と不安を感じることでしょう。しかし、それでいいのです。ゴールが大きくて不安な状態こそが、次のステップとしてゴールを実現させる方向にエネルギーとして働くのです。


●他人に評価を委ねることは、自分の人生を他の人に委ねることと同じなのです。

 自己評価を高めたければ、誰かに「君は素晴らしい」と言ってもらうのを待っていてはいけません。

 自分で言うのです。「私は素晴らしい」と。

 少しでも改善や成長できた点があったら、それを自分で認めます。困難を乗り越えた時もちゃんと自分を褒めましょう。

 それが成長につながるのです。
 他人が評価してくれるのを待つ必要はありません。自己イメージは、自分で高めていきましょう。


●コーチングで自己イメージを高めるための言葉

・うまく行った時
「自分らしい(It's like me.)」
「イエス アイム グッド(Yes, I'm good!)」

 私は素晴らしい」と思えるような言葉を自分にたっぷり浴びせかけるのです。


・うまく行かなかった時
「自分らしくない(It's not like me.)次は〇〇する(The next time〇〇)」

 置き換えの映像を与えてみましょう。


●称賛された時は素直に「ありがとうございます」と言いましょう。

 そして「〇〇さんのおかげです」と相手や両親や仲間や先生やコーチに感謝の意を表します。

 そうすれば、自分の評価を高められるだけでなく、相手の評価を高めることに貢献できる


●フリックバック・フリックアップ

ビジュアライゼーションのイメージに、ポジティブな感情を乗せることで、未来の記憶をより鮮やかにしていくもの。

(1)ポジティブな感情の伴った体験を5~10項目のリストにします。

(2)これからビジュアライゼーションするイメージに乗せたい感情を選びます。

例えば、イメージの中の未来の自分は「楽しい」と感じたいとします。

※ポジティブな感情・・・うれしい、楽しい、気持ちいい、誇らしい、清々しい

(3)(1)のリストから「楽しい」と感じた過去の体験を選びます。

(4)(3)で選んだ体験を臨場感豊かに思い出します。感情もしっかりと再体験して味わいます。

(5)その感情を感じたまま、未来の自分に対してのビジュアライゼーションを行います。

(6)未来の自分のイメージに対して感情が貼り付き、未来の情動記憶ができます。


●アファメーション 11のルール

(1)個人的(Personal)

「個人的」に表現します。自分を中心に考えてください。
「私は〇〇である」「私は〇〇を持っている」「私にとって〇〇は簡単だ」など。

(2)肯定的(Positive)

「肯定的」に書きましょう。
アイディアが浮かんできて、達成する方法を探したくなるような映像です。

(3)現在形(Present Tense)

「現在形」で表します。今まさに起きているという現在形です。
探しているものがすでに目の前にあるように書きます。

(4)達成を示す(Achievement)

仮定や可能性で表現しない。「私は〇〇ができる」といった表現は「いまはできないが、未来にはできる」という言い方です。
「できる」ではなく「できている」と言います。
「私は持っている」「私は〇〇である」「私は達成している」と言ってから周りを見ると、現実は違う。そのギャップを生じさせるのが狙いです。

(5)比較をしない(No Comparison)

他人と比較することは、自己評価を下げることにつながります。他人は観察して、お手本にしましょう。あくまで自分自身を成長させる、良いお手本だということを忘れないでください。

(6)動作を表す言葉(Action Words)

私たちは何かを想像するとき、映像で思い浮かべます。それも動画で思い浮かべるはずです。
「素早く」「簡単に」「スムーズに」「積極的に」など、動作を表す言葉を使ってアファメーションを表現してください。

(7)感情を表す言葉(Emotion Words)

感情でパワーが生まれてきます。
「誇らしい」「喜んでいる」「嬉しい」「夢中だ」などの表現です。
感情が強いほど、変化はより早く現れます。

(8)正確さ(Accuracy)

「体重を減らそう」では曖昧です。欲しい物、欲しい状態を明確かつ正確に書きましょう。
明確にすることに抵抗を感じるのは責任が生じるからです。

(9)バランスを取る(Balance)

「バランス」はゴール設定の際にとても重要です。一つのことだけにとらわれ、盲信しないためです。
人生のあらゆる方向についてゴールを設定して、それぞれにアファメーションを書きましょう。

(10)リアルなものにする(Realistic)

アファメーションを書いたあと、目を閉じて映像化してください。
あなた自身がその中にいますか?臨場感を持って、その映像の中心に自分がいる感覚を味わえる必要があります。

(11)秘密にする(Confidentioal)

アファメーションは秘密にします。他言すると「しなければならない(have to)となるからです。ドリームキラーを生み出すことにもなります。
自身の成長を真にサポートしてくれる人以外には見せないようにしましょう。


●アファメーションの例

・私は、毎日、一日二回、書いたアファメーションを読み、映像化することを楽々と楽しんでいる。
・私は、望む結果が手に入るので、日々、アファメーションを書くことを楽しんでいる。
・私は、自分自身のことが好きで、尊敬している。なぜならば、私には価値と能力があり貴重な人間であるからだ。
・私は、自分の人生と他の人との温かな関係性を楽しんでいる。
・私は、あらゆる状況でベストを尽くしているので、自分のパフォーマンスに喜びを感じている。
・わつぃは、常に他の人に対して尊敬の念を持って接しているので、人の良さを上手に引き出すことができていることが誇らしい。


●NO GOAL,NO ENERGY

設定したゴールに到達すると推進力が失われる。

そうならないために、ゴールに到達する前に、ゴールを再設定することが重要です。


●幸福の4つのレベル

(1)基礎的な(本能を満たすための)幸福 H1(Happiness 1)

たいてい身体的な何かを得られる幸福のことです。
この幸福は、直接的で強烈なものですが、長続きしません。食欲や性欲など、本能を満たすものが該当します。
これらは確かに人間にとって必要なものですが、手に入れると、すぐになくなります。

(2)競争からもたらされる幸福 H2

他人と比べて、自分のほうがより良い必要があるというものです。
自分のほうが評価されていれば幸せを感じますが、評価が下がってしまうと落ち込みます。
比較でしか幸福を感じないのは、利己的でよくありません。

(3)奉仕することで得られる幸福 H3

他者への貢献で得られる幸福です。
これは利他的な幸せで、このレベルの幸福がないと、心からの幸福は得られないでしょう。

(4)至福の境地 H4

聖書における「至福の教え」です。
完璧な正義、完璧な愛、完璧な真実、完璧な美の追求です。
完璧な愛や幸福や美は、少なくとも地球上にはないはずです。人間に、完璧を求めてはいけません。

人生のゴールを考える上では、H1、H2、H3の幸福をほどよくブレンドしてバランスを取る必要があります。


●バランス・ホイール

人生の各方面にゴールを設定する。

ゴールは一つではいけないということです。様々な分野にゴール設定することが幸福を得るためには重要になります。
多くの人は「ゴールを設定してください」と言うと、職業上のゴールだけを設定しますが、それだけではバランスのいい「幸福」を得るには足りません。

人生をいくつかの分野に大きく分けてみます。
職業・家族・健康・ファイナンス・社会貢献・趣味・生涯教育・芸術・精神的な健康 など
8~12個の分野に分けてみるといいでしょう。

そして、それぞれの分野ごとに複数のゴールを設定します。
各分野が大きすぎてゴール設定がしづらい場合は、その分野をさらに細分化して「ミニ・バランス・ホイール」を作ります。


#読書 #自己啓発

 

 

 

読書グラフィ 今日読んだ本

★厚切りジェイソン / 『ジェイソン流お金の増やし方』


●FIRE=Financial Independence and Retire Early=経済的自立と早期リタイア

アメリカのトリニティ大学の論文に、FIREするために必要な資産の目安は「年間支出の25倍」という「4%のルール」の考えが示されている。つまり、年間の支出が200万なら、5000万の資産を築いて、年利4%で運用していけばFIRE。


●ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のダニエル・カーネマン名誉教授が「(日本円で)800万までは収入が増えるほど幸福度が高くなり、800万以上になると幸福度はさほど変わらない」ということを科学的に発見したらしい。

年収800万あれば幸せに暮らせるのであれば、先に話した「4%のルール」で計算すると2億円あれば運用益が800万になる


□『やり抜く力 GRIT』


□アプリ『Moneytree』
https://getmoneytree.com/jp/app/about


●Hedonic treadmill(ヘドニック・トレッドミル)=快楽順応

快楽を追い求めてトレッドミルのように走り続けても、結局は幸せにたどり着けないという意味。


●もし手元にあるお金に余裕がない人はどうしたらいいのだろう。

そういう人はまず「手数料が購入額の1%未満になるまでお金を貯めてから投資をスタート」して欲しい。

例えばすべての手数料を足して1000円になるのであれば、まず10万円を貯めてから投資を始めよう。
手数料が1000円かかるのに、1万円で投資を始めてしまうと、手数料分を取り戻すのに時間がかかってしまうんだ。


●アメリカでよく言われている中国のことわざ

The best time to plant a tree was twenty years ago. The second best time is now.

木を植えるのに一番いいときは20年前だった。2番目にいいときは今だっていう意味。

もちろん投資も20年前に始めていたら一番良かったんだよね。でも、その時期を逃してしまったのなら、今が一番投資をするのにいい時期ということなんんだ。


●ポッドキャスト

・テレビ局のニュース『ABC News』
・アメリカのラジオ局NPRが運営している『up first』
・金融関係『Marketplace』


□Rich,Broke or Dead
https://engaging-data.com/will-money-last-retire-early/


#読書 #財テク

 

 

 

 

読書グラフィ 今日読んだ本

★堀江貴文 / 『破戒のススメ: 我慢の奴隷から脱出する44の行動哲学』


□寺田有希『対峙力 誰にでも堂々と振る舞えるコミュニケーション術』



□音声型プラットフォーム「Clubhouse」
https://www.clubhouse.com/

□音声型プラットフォーム「zatsudan」
https://zatsudan.com/


□小飼弾(こがいだん)


●日本人は欧米人に比べ、糖尿病に罹る確率が高い。

というのも、欧米人のインスリンの分泌能力はなんと日本人の倍なのだ。

欧米人はたくさん食べても、その量に見合うインスリンが体内で分泌され、余分な栄養が脂肪として蓄えられる。


●糖尿病 自費診療の治療薬「SGLT2阻害薬」


□小木曽健『ネットで勝つ情報リテラシー』



#読書 #人生訓 #ビジネス