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*True Stories*

前の記事で紹介しようと思っていた『トゥルー・ストーリーズ』(ポール・オースター著)から、本当に起きたはなし。

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サンフランシスコの若い女性Aは、わずか数週間のあいだに仕事をクビになり親友が強盗に殺され、
さらに可愛がっていた猫が重病にかかり、狂気寸前まで落ち込んだ。
獣医はある手術を行わなければ一ヶ月以内に猫は死ぬ、と宣告。
手術費用は、327ドル。
貯金もなく職を失った彼女に、もちろんそんな金はない。
その後何日かは亡き親友と手術代のことばかり考え苦悩していた。

ある日彼女は車を走らせていて、赤信号で止まった時に殺された親友の声を聞く。

『大丈夫、じきにうまくいくわよ』

信号が青に変わったがこの幻聴に戸惑った彼女は車を発進できず、次の瞬間後ろの車が追突。
Aの車はテールライトの一方が壊れフェンダーもぺしゃんこに。

うしろの車を運転していた男はAに平謝りし、Aが『発進しなかった私のせいなのでいいです』と言うのも聞かず『修理費用を負担するから見積もりを出してください』と言い張った。

Aが車を修理工場に持っていき、数時間後、見積もり額が記載された紙を見ると


合計はほぼきっちり、327ドルだった。

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さあ、みなさんご一緒にぃ~、

「ワーォオ!!」

*Paul*


パン屋のPaulのはなし
ではなく
好きな作家のひとり、ポール・オースター。

彼の本はいつも枕元にぺろーん、と転がっていて、コーヒーのシミがついちゃったりしてる。

おまけにそれが図書館の本で
さらに二週間延滞しちゃったりしてる。

……。

さっきの着信、これかぁ。

さて、何度も再読しているこちらの本。

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小説より奇なり、なはなしを集めたエッセイ。

著者の無名の貧乏時代の回想録『その日暮らし』はいつも私を元気づけてくれます。
いい男の昔ばなしは愉しい。

『貧乏だっていいじゃないか』

とは、私は思いません。

でも、

『やりたいことはやればいいじゃないか』

とは、思います。

●●をまもるために俺は夢を諦めたんだ、

なぁんて言ってる男は(まぁ今時いないとは思いますが)カッコ悪いですしね。
ちんこついてんのかよコラ。


さて、品性下劣な女はさておき、
この本で特に好きなエピソードをご紹介し



ようと思ったのですが
字数制限があるのでまた次に。

*パン*


おはようございます。
たいして仕事もせずに
それどころかもう一本映画を観て
バッチリ眠ってさっき起きました。

三大欲求を満たすことに忠実な六花、今日の朝食は
南のセレブママ・ソアーミュさんの手作り人参パンドキドキ

を、妄想で味わい、

目の前にある『アルフォート』をポリポリ。

……誰か、焼きたてパンを私にサーブしてくれないかな。


以前(もう消えたブログ)にも書きましたが
『エクセレントな朝食』なんて
焼きたてのバゲットとあたたかなカフェオレで十分ですよね。

私がパリの恋人のアパートに転がり込んでいた頃、
パティシエの彼がお菓子も食事も全て用意してくれました。
私がした『家事』はひとつだけ。

付き合う前に
「毎朝あたたかいパンを食べられたら最高だな」
と言っていた彼。

「前の日に買っておいたパンをレンジであたためれば?」

「まぁ、それでも美味しいけどね、そういうことじゃないんだ」


誰かが、自分のために自分より早く起きて、買いに行ってくれるということ。


私達が出会ったのは札幌のスターバックスでした。

その後もう一度彼が日本に来て、
次は私が何の連絡もせずパリに行きました。
彼の店をのぞいた時、
彼はたいそう驚いていましたね。

「え…え、本物!?…なんで!?」

「あなたに、パンを買いに」





むかぁしむかし、そんなことが、あったなぁ。

ぽりぽり。←アルフォート。