「8.6、8.9」に思うこと 2015.8.9
こんにちは、暑中お見舞い申し上げます。
連日戦後70年記念番組がテレビ各局が競って伝えています。
「あの雲の下で何があったのか!」色々な視点で伝えられています。
私も、32年前、昭和58年に1年半程広島に転勤で住んでいました。
三十代最後の年で子供が小学生と幼稚園でした。
原爆が投下された爆心地の「中島町」にも仕事で建物を残しました。
何も知らずに、夏休みの暑い日に子供を連れて平和記念館に参観に行った時の衝撃は一生忘れられないものでした。
キノコ雲の下で起こった惨劇は言葉には出来ず理解できないものでした。
人生で経験した情報を越えていたものなので、映画で見る戦争の記録映画などとは比べようのないものでした。
確か一緒に原子力発電の平和利用のコーナーがあったと思いますが、併設されていたことに違和感があったとおいます。
福島での原発災害が起きている現状を見ると誰が責任を取るのか?誰も責任を取らない日本の思慮の浅さが気にかかります。
平和記念館を参観した後に、小学生の娘が夜泣きをして怖い夢を見たとしばらく訴えていました。
記念館の内容が中には小さい子供には不適切で理解不能のものだったことは後で気づかされました。
親としての思慮のなさを子供に詫びて、申し訳なく取り返しのつかないことだったことを思い出されます。
しかし、言えることは、是非一度は広島の平和記念館を参観して頂きまして、核兵器反対とか戦争反対とかスローガンではなく、原爆の現実を直視することが正しい認識になることだとその時感じました。
広島では、元安川での灯籠流しに沢山の想いを感じて手を合わせて拝見しました。
今、情報はインターネットで簡単に手に入れられる時代になっていますが、八月の暑い時に現地で肌に直接感じられることは、活字や映像で見る情報ではなく、暑さや汗、匂いも五感全部で得られる情報が、その後の30年の人生にとても役に立ったと感じています。
もしよろしければ、まだ広島の平和記念館をご覧になっていなければ、是非お勧めします。
被災者の皆様のご冥福とご家族の方々の弥栄をお祈り申し上げます。
<合掌>