「子宮がん最新情報 Q&A編」 | 免疫力を上げるブログ

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ガン治療コーディネーターヒデチャンの日記 免疫療法を中心としたガン治療のコーディネータをやっています。免疫力強化のサプリも紹介しています。

おはようございます


帯状疱疹の治療を始めてから一週間がたちましたが、依然と変化なし、

暑さが続く中での体調不良は、何とも苦痛です。

こんかいは、以前にご案内させて頂きました「子宮がん」についての12人の方からの「Q&A編」をご案内させて頂きます。



『子宮がん最新情報 Q&A』

   回答担当医:横浜市立大学付属病院 准教授 宮城悦子医師


Q1.25才の友人が子宮ガン検診を受けたところ初期の子宮頸がん
が見つかった。子宮頸がん健診を20才から受診の必要があるのか?


A1.子宮頸がんの99%は、ヒトパピローマウィルスの感染が原因
であることが分かつている。
感染してからガンになるまで通常10年ぐらいかかると言われて
いますがまれには2~3年の短い期間でもガンになる人がいる。

若年層でも性経験がある女性が増えているので2002年から厚生
労働省の指針では早期発見のため20才以上から子宮ガン検診を
受けましょうと対象が引き下げられています。

このウィルスは性交渉によって感染するのでリスクはどなたにも
あります。


Q2.41才の女性
   去年5月に子宮頸がんの円錐切除術を受けました。
   子宮を温存したので今後夫との性交渉によって再度ウィルスに
感染しがんの再発があるのではないかと心配です。


A2.この手術でヒトパピローマウィルスも切除されているので多くの
方がお子さんを生んでいます。
そんなに神経質にならなくても良いのではないか。
まれには局所に再発することもあるので定期的な検診がとても
重要です。


Q3.30才の女性
   子宮頸がんのワクチンが開発され欧米ではすでに摂取されてい
ると聞きました。
このワクチンはどのようなものでどのような効果が期待できる
のですか?


A3.ハイリスクと言われるヒトパピローマウィルスは10数種類と
   言われていますがその内特定の16型、18型というもので
   そのものの感染を防ぐワクチンが開発されている

   6ヶ月の間に3回摂取する必要があります。
   効果が一番高い年齢は性交渉の始まる前の小学校高学年から
   中学生ぐらいまでと言われています。

   ワクチンの効果は、16型・18型は子宮頸がんの6割から
   7割の原因と分かっているので6割から7割の子宮頸がんの
予防になることが期待されています。

日本での接種は臨床試験が終わりましたので現在認可待ちの
状態です。
高額なワクチンなので日本で使われる時に公費の援助が得ら
れるかどうかが鍵です。


Q4.34才の女性
   去年11月に子宮ガン検診でクラスaと言われました。3ヶ月
後に再検査した所同じ結果でした。この先3ヶ月毎に健診をと
言われましたがこのまま様子をみていても良いのでしょうか?


A4.子宮ガン検診の細胞診の結果というのは6段階に分かれていて
   クラス1~5までに別れていますががんの進行度とはまったく
   別なものなので、どういう状態にあるのかを決めるためには
   精密検査が必要になります。


   クラス3aがでていることは組織検査が必要だと思います。
   クラス3aでも初期のがんが見つかることがあるので良く担当
医と相談してください。この方も精密検査をした方がよいです。


Q5.子宮がんの新しい治療として「光線学療法」があると聞いた
のですがどのような治療ですか?


A5.この治療法は光に反応する特殊な物質を静脈から注射します。
   その物質はがんに取り込まれやすい性質があって、そこに特殊
なレーザーの波長をあててがんの組織だけを死滅させて正常な
細胞は残るということでメスを使わずにがんを治すという治療
法で注目されています。

この治療後1ヶ月間は光を遮る生活が必要になるので1ヶ月ぐ
らい入院が必要になります。
特殊な設備が必要なので日本国内では数カ所と限られています。


Q6.32才女性
   先月、生理と生理の中間に普段と同じく一週間出血がありました。
   一週間続けば月経と見なしてよろしいでしょうか?
   それともこれは不正出血?


A6.出来れば自己判断せずに婦人科を受診してください。
   本当の月経かどうかは朝測る基礎体温を見れば分かるので
   基礎体温を持参して婦人科を受診するのが望ましいです。


Q7.52才の女性
   去年の夏に3ヶ月生理がなく、その後又生理が始まりました。
   生理前や生理中に時々下腹部に射し込むような痛みがあったり
出血が18日間ほど続いたりすることもありました。

今は気にならない程度ですがかすかに痛みがあります。これは
閉経前の状態なら良いのですが心配です。


A7.子宮体がんの疑いもありますのですぐに婦人科を受診してください。
   50歳前後の閉経期はホルモンのバランスが乱れる時なので
病気かそうでないかが分かりにくいですが痛みや月経の乱れが
あるので婦人科の受診する必要があります。


Q8.55歳の母について
   半年ほど前から更年期障害のホルモン剤を使っています。
   更年期障害や乳がんのホルモン補充療法では子宮体がんの注意
が必要と聞きました。

具体的にどのようなチェックを受けて必要があるのでしょうか?
母は閉経後ですがたまに出血があるので心配です。


A8.更年期障害ホルモン補充療法は、子宮体がんを抑えるプロゲス
テロンとエストロゲンという両方のホルモンを投与するのが基本。

子宮を取ってしまった方はエストロゲンだけ。
ホルモン療法を開始した時には出血しやすい状態にあります
のでその影響があると思われます。

一般的にはホルモン療法をされている方は乳がん子宮体がんの
検診を受けながら行っていくことが重要です。

特に乳がんにつきましては長期間ホルモン療法を行っていると
若干リスクが多くなっていくと言われていますので自己触診と
マンモグラフィーが非常に大切です。


Q9.30代女性
   子宮頸がんで広範囲子宮全摘手術を受けました。
   ホルモン剤や漢方薬を服用し、リンパ浮腫のストッキングも
   着用しています。今後がとても心配です。

   落ち込まない方法やリラックス方法で良い方法があれば教え
てください。例えばアロマテラピーとかヨガとかはどうですか?


A9.リラックス方法はご自分で一番良い方法を見つけていただいて
   他の病気にも気をつけながら元気でお過ごし頂きたいと思います。
   アロマテラピーが良ければ是非行ってみてください。


Q10.61才の女性
   出産経験はありません。先日子宮ガン検診で頸がんの検査は
受けることが出来ましたが体がんに関しましては子宮の入り口
がつまっているので凄く痛みが出るので麻酔が必要です。
不正出血が出たら来てくださいと言われました。

不正出血してから病院に行っても手遅れになりませんか?


A10.閉経後に不正出血があれば麻酔をかけても検査を行います。
   出血があまりなくても,おりものとか腹痛など気になる
症状があれば,超音波で子宮内膜を見る方法もあります。


Q11.30才の女性
   出血がある時は婦人科では診て貰えないと言われます。
   病院にかかると良い時期は生理の前ですか後ですか?


A11.子宮頸がん検査は生理が終わっていればいつでも良いです。
   子宮体がんの検査もある場合には妊娠する可能性のある日
は避けてください。

不正出血があって生理か生理でないか分からない場合は、
いつでも婦人科を受けてください。


Q12.42才女性
   一昨年の暮れ、婦人科健診で子宮にびらんがあると言われ、
   要観察と診断されました。ガン化するのでしょうか?
   何か治療をした方がよろしいでしょうか?


A11.子宮頸部のびらんは若い時代は生理的にも良くあるものです。
   症状がなければ通常のガン検診だけで良いと思います。
   出血がなく症状がなければ特別に治療は行わないというのが
   一般的です。


以上


<ヒデちゃんのコメント>

今回の担当医師はとても分かりやすくはっきりとして安心して聞い
ていられました。

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