2024.05.18 ARIFUJI WEEKENDERS | 関西音楽フェスアラフォー体験

関西音楽フェスアラフォー体験

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  【前置き】

かなりぶりのレポートです。
あのバンドが格好良かった!とかはそんなのみんな知っていると思うので、会場の様子とか個人的な話をお伝えします。

今回行かせてもらった「Arifuji Weekenders」は今回で2回目の開催になりますが、前回は迷いに迷って参加しませんでした。
理由の一つが下にも記したアクセスの問題ですが、そこらへんは今回の参加で払しょくできたのかなと思います。

もうひとつはコンセプトというかフェスの雰囲気についてです。
私はロック大好きおじさんなのでほぼほぼわちゃわちゃしたライブにしか行きませんが、このフェスは「週末にちょっと遠出して家族でゆったりフェスを楽しむ」といった雰囲気のものです。
およそ私には縁遠いもので、ステージ最前を確保するために前のアーティストから場所取りすることもありませんし、モッシュダイブが発生することはどんなに間違ってもあり得ません。
ラインナップも主催者の趣味が見て取れるようなジャンルレスなものとなっており、行ったら一日中汗だくで暴れるようなものではありません。

ならばなぜ今回参加したかというと、ライブ大好きおじさんとして、子供と一緒にライブに参加してみたかったというものです。
普通のライブでも子連れという人もいますが、正直子供を連れて行ったら私が自由にできないので連れて行ったことはありません。
しかし、こういう穏やかな雰囲気なフェスであれば子供も楽しめるのではないか、と一念発起したというところです。

 

 

  【開催情報】

イベント:Arifuji Weekenders
回  次:2回目
開 催 日:2024年5月18日(土)
開催場所:兵庫県三田市 有馬富士公園
値  段:入場券 8,800円/学割入場券 7,300円
https://arifuji.com/

 

個人的に半年ぶりのライブ且つフェス参戦となる「Arifuji Weekenders」に行ってまいりました。
今年で開催2年目のまだまだ若いフェスになります。
5月のゴールデンウイーク後の同曜日の開催され、ちょうど穏やかな気候の時期で自然に包まれながら体験するフェスといった趣です。

 

 

  【会場とアクセスについて】

私が毎年参戦させてもらっている「One Music Camp」の主催者チームが手掛ける音楽フェスで、場所も同じく兵庫県三田市で開催されています。
場所は有馬富士公園という、JR新三田駅から車で5分程度の自然公園ですが、公園自体が非常に大きくてよく言われるたとえで東京ドーム38個分の敷地面積になります。
ただ、このほとんどが山などになり、実際にフェスが開催された場所である「有馬富士公園 休養ゾーン」は有馬富士公園の一部となります。
一部とは言え、東京ドームの3倍弱の広さとなりますので、フェスを行う場所としては十分でした。

 

有馬富士公園 休養ゾーン
https://www.hyogo-park.or.jp/arimafuji/contents/sisetsu/area_rest.html

 

そもそも新三田駅というか三田市自体が大阪からのアクセスが悪くはないものの、大阪からのアクセスが悪くないだけでおひざ元であるはずの神戸市からのアクセスが悪いという場所になります。
そのため、大阪方面からくるのでなければほぼほぼ車での参加になると思われます。
(おそらくそこらへんがいまいちチケット数が伸びない理由だと思われますが)

アクセスについては新三田駅から無料シャトルバスが出ているのでそちらで会場に来てほしいとのことで、会場自体には駐車場などはありません。
現地を見ても近隣に駐められそうな場所はありませんでした。(本当にないです)
シャトルバスがどの程度の頻度で動いていたのかは自分が乗り込んだタイミングしかわかりませんので明言できませんが、それなりに出している雰囲気でした。
 

 

  【チケットとプラン】

チケットの代金は前述の通り入場券 8,800円/学割入場券 7,300円となっており、学割の時は証明書が必要なようです。
ただし小学生までは無料で参加できるので、本当に家族連れを意識したフェスとなります。

通常の入場券の他に「ホテルプラン」や「Twilight Camp」と呼ばれるアフターキャンププランも用意されています。
「ホテルプラン」は入場券こみこみ+グッズ付きで18,000からとありますが、グッズは普通に販売されるものですので限定というわけではありません。
「Twilight Camp」はフェス後にキャンプ場に泊まることができるプランですが、入場券はついていません。

昨今のフェスが値上がりが続いていますので、比較的リーズナブルなフェスと言えるのではないでしょうか。
 

 

  【見どころ】

今年の大トリは「水曜日のカンパネラ」でした。
他にも「梅田サイファー」、「GRAPEVINE」、「RIP SLYME」、「神聖かまってちゃん」など、正直ロック一筋の私からするとごちゃまぜ感が否めないラインナップとなっていますが、そこらへんは何を求めるかなのでしょう。
このフェスの最大の売りは自然を楽しみながらゆっくりとフェス体験が出来るというところだと思います。

上記の通りアクセスに難があると書きましたが、逆に新三田駅まで行くことが出来ればあとは楽なもので、最寄り駅からの難民さながらの徒歩移動もなければリストバンド交換のための長蛇の列もありません。
車で新三田駅などの近隣駐車場にアクセスさえできればあとはもう楽しかないので、非常に家族連れにはありがたいものになっています。

そういう地方フェスというか地域密着の家族連れ向けフェスにも関わらず、メディアで見たことがあるようなアーティストがちゃんと参加してくれるという素晴らしいフェスだったりします。

 

 

  【開場までの道のり】

そんな訳で後は当日の情報を交えながらの報告になります。
今回は娘1人をお供にして参加しました。

我々は新三田駅まで車で約1時間の移動を経て、新三田駅には8時過ぎに到着。
公式の案内にも記載されていますが複数個所コインパーキングがあり、その中で一番シャトルバス発着場に近い「タイムズ新三田駅前第3」に駐車しました。
(公式には「パラカ新三田駅前第1」が一番近いと記載されていますが、「タイムズ新三田駅前第3」の方が近いです)

駐車場が埋まってしまうと困るという理由でシャトルバス開始時間より前に駅まで赴きましたが、8時時点ではこのタイムス駐車場は埋まっておらず半分は空いていましたし、8時半時点でもまだまだ駐められる感じでした。
一番近い駐車場がこの状況だったので、結構余裕で車は停められたのかもしれません。(保証はできません。)

フェス飯は魅力的ですがすぐに資金がなくなってしまうので、飲み物と軽い昼食を隣接の24時間スーパーで購入し、8時半ごろにシャトルバスの待機列に並ぶことにします。
シャトルバスは開場時間と同じ9時から動くとのアナウンスでしたが、30分程度待つつもりで並びましたが、実際は8時35分くらいから乗車が始まりました。
60人乗りの観光バスで一陣が乗り込み終わると出発し、8時50分ごろには会場入りです。

 

(シャトルバスの様子)


私は参加しないため詳しくわかりませんが、「Arifuji Weekenders」の後にキャンプ場に泊まることもできるそうで、そちらからもシャトルバスが出ているはずです。
なので、2か所からシャトルバスが来ているイメージになります。
私は翌日も別のフェスだったので、キャンプ場に泊まることはありませんでした。
ちなみにキャンプ場はOne Music Campの開催場所である三田アスレチックになります。

 

 

  【持ち込み道具】

このフェスは大掛かりなテントなどはNGですが小型のポップアップテント(ペグ禁止)程度でしたら持ち込み可能となっております。
なので私も以下のような道具を持ち込みました。

 

・ポップアップテント
・レジャーシート
・保冷バック
・折りたたみ椅子
・着替え
・虫よけ
・日焼け止め
・着替え

どれも必須でした、このフェスに関しては一つでも欠けたら大変なことになります。
後、子供用として

・イヤーマフ
・帽子

は必須でしょうか。

 

 

  【開場】

 

(開場待ち)

 

 

9時少し過ぎたあたりで開場となりましたが、その時間に会場入り出来ている人がそんなに居るわけはありません。
入場列がないのに皆穏やかに入場ゲートを潜り、大道芸人が迎え入れてくれました。

小学生までは無料で参加できるのでチケットがありませんでした。
なので、どんな対応になるのかなと戦々恐々として挑みましたが、普通に娘にもリストバンドを巻いてくれました。
パンフレットは1冊子しかいただけませんでしたが、、、


(娘と大道芸人)



ちなみにチケットには整理番号が記載されていましたが、シャトルバスも入場も全く番号は関係ありません、先にたどり着いた順番に通される感じです。
(なので売り切れるとかでない限りはどのタイミングでチケットを取っても変わらないかと思います。)

 

 

  【拠点確保】


それからは穏やかに移動かと思っていましたが、他の客がメインステージ側へ結構小走りに移動していったので追従します。
みんなメインステージを臨むことができるちょっと坂になっている小高い場所のさらに日陰になっている木下にポップアップテントを建てているではありませんか。
きっと初回経験者なのでしょう、さすがです、私も倣う形で持参したポップアップテントを日陰に建てました。

 

(この日東京でRHCPがあったので、、、)


非常に素晴らしい位置取りです、涼しい中でゆっくりしながらメインステージを見ることができます。
ぜいたくを言えばサブステージも見えれば良かったのですが、地形的に難しいようです。
当初は暑い中にテントを建てる予定であったため場所取りできたのは僥倖でした、朝一で入場してよかったです。

難点があるとすると、虫が多いことでしょうか、、、

 

 

  【電波状況】

個人的に一番大事なのですが、docomoの電波は凄く悪いです。

au、softbank、RAKUTENは補強しているという前情報だったのですが私はdocomoユーザーなので確認できていません。

朝はかろうじて電波が入りましたが、昼以降は会場を離れるまで全くつながりませんでした。

 

がしがしXにポストするつもりだったのですが、電波的に叶わずです。

 

ONE MUSIC CAMPもdocomoだけ入らないので、どちらのフェスもなんとかdocomoさんと調整いただけるようにお願いします。

 

 

  【ステージ】

ステージはメインである「Arifuji Stage」とサブの「Kaze Stage」があり、交互に開催される形になります。
各ステージは互いに向かい合って端に位置しておりそのちょうど真ん中辺りが少し盛り上がった丘になっているため両方を遠目でも同時に見ることは難しくなっています。
そのおかげか、良くも悪くも反対側のステージの音は入ってきません。
音楽フェスでは別ステージの音が入ってくるので、リハなどで邪魔をしないように考慮して設置や音出しを行いますが、場所が近いのに音が届かないので気にせず音を出してしまいます、ちょっと他で見たことがなく面白いです。

 

(テントからのArifuji Stageの眺め)

 

(Kaze Stage)

 

(Arifuji StageからKaze Stageがある丘の眺め)


あと面白いのが撮影OKのアーティストが居ること。
日本のアーティストはどこのフェスでも撮影禁止が主流ですが、このフェスは主催者が確認して撮影OKなアーティストは明示してくれています。
大トリの水曜日のカンパネラすら撮影OKとか、本当にすごいですね。
(ONE MUSIC CAMPではなぁなぁで皆撮影していたので、ちゃんと確認するようになったと予想してます)

 

 

  【フードCARAVAN & WEEKENDマルシェ】

会場の北側には屋台が連なっています。
フェス飯といえば聞こえが良いですが、多くのフェスでは高い少ないを実践しています。(どこのフェスとは言いませんがサ●●ニは公式のフードが一番ひどい)
しかしここArifuji Weekendersのフェス飯は違います、ちゃんと普段店舗をやっているようなお店が屋台を出してくれているので普通に美味しそうです。
もちろん私自身は一部の店舗しか食べていませんが、ちゃんと屋号を出しているからか無茶な店舗はありません。

とりあえず写真を参考にしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

  【子供の遊ぶ場所】

色々、とまでは言えないですが、子供が遊ぶことを意識した場所も数か所用意されていました。

1つは最近、さらば青春の光・森田の影響で盛り上がっている「モルック」という競技。(ONE MUSIC CAMPでもやっていますが)
程よくみんな並んで参加していました。

フォートナイトでArifuji Weekenders独自のエリアを作って遊べるという、もの?
訪れるたびにアカウントが不調であったり、混んでいたりと、残念ながら遊ぶことができませんでした。

木を組み上げた小規模なジャングルジムみたいなのもありました。
こちらは小さなお子さんがこぞって遊んでいらっしゃいました。

過保護な私はハラハラしながら見つめていましたが、こういうのがたくさんあると子供たちも喜びますね。

 



夜になったらライトアップされるというテントもありましたが、夜まで居なかったのでどんな感じなのか残念ながら分かりませんでした。
途中突風が吹いて飛んでいきそうになっていました。

(上のArifuji Stageを写した写真の白いテントみないなやつです)

 

オセロのようなものも、、、


失礼承知でいうと、正直もっと子供が遊べると期待していたのですが、さすがに一日中遊べるというものではありませんでした。(メインはライブですしね)
お客さんの中には自分たちでバドミントンを持ってきてやっている人もいましたので、ちゃんと自分たちで子供用の遊ぶものを持参した方が堅実かもしれません。

もちろん広いスペースではありますが、昼以降はそれなりに混んできていたので、バトミントンはちょっと無茶だったかもしれませんが。

 

 

  【親子の行動録】

後はほぼ行動記録ですが、まずは「梅田サイファー」をリハから結構前の方から見学。
「梅田サイファー」は今をときめくCreepy Nutsの「R-指定」が在籍しているヒップホップグループなので「R-指定」を探すが不在の様子、、、娘ががっかり。
がっかりが影響したわけではないでしょうが、日差しが強く、本番2曲を前方で聴いて娘がダウンしたためテントで休憩。

 

(梅田サイファーは撮影OKです)



少し回復したようなので持参したおにぎりとフードキャラバンに出店していた「NORTHERN EIGHT COFFEE」で購入した「ロングソーセージポテト」(800円)で昼食。
網状にカットされたポテトとロングソーセージでボリュームたっぷりで、非常に美味でした。

 

 


娘が休憩している横で「OKAMOTO'S」を遠目に眺めます。
前方で見たかった、、、

その後、「ハンドパン」という珍しい楽器の体験コーナーがあったため娘が体験したのですが、、、うまく音が鳴らせずに泣き出したのでドロップアウト。

 



小腹が空いてきたのかデザートが欲しいというので「吹上の森」という店で「三田産いちごのかきごおり」(800円)を注文。
するのですが、並び始めてから注文を経てかき氷が提供されるまでおおよそ30分。
でも待ったかいがあり、果肉たっぷりであり得ない程美味しく、娘も大満足でした。

 



かき氷を待ちながら「YONLAPA」さんを眺めていました。

「GRAPEVINE」をテントから眺め、半分くらい聞いたところで(全部聞きたかった、何なら前方で聞きたかった)サブのKAZE STAGEへ移動、娘ご所望の「マハラージャン」のために前方を陣取ります。


「マハラージャン」は、、、それはもう衣装から楽器まですべてが金ぴかでした。
少し前に「セーラ☆ムン太郎」という曲でバズったアーティストで、私自身は初めてライブを見ましたが普通のシンガーかと思っていたら全編にわたりギターをかき鳴らしておりました。
本当にギターが好きなんだろうと、こちらまで幸せになるエモーションで弾いておりました。

 

(マハラージャンは撮影OKです)


娘は大々々々満足、推し曲も件の「セーラ☆ムン太郎」も演奏してくれたので、これ以上もないステージと鑑賞させていただきました。
 

 

 

  【帰路】

娘が限界だろうという判断で、見たかった「マハラージャン」だけは鑑賞し、帰路につきました。
私が是非見たかった「RIP SLYME」の新曲を遠くに聞きながら帰りのシャトルバスを待ちます。

目の前に2階建てバスがあったのでそちらに乗るのだと思っていたら、別の観光バスが来て少しがっかりする場面もありましたが、10分程度の待ちで新三田駅へのバスに乗り込むことが出来ました。

 

 

 

  【総評】

個人的には子供とフェスに来るのはなかなかハードルが高いということが分かりました。
でも、他のがっつりとしたフェスはもっと大変でしょうから、このフェスくらいののんびりした雰囲気のものがちょうどいいのでしょう。

夏のONE MUSIC CAMPにも娘を連れて行くつもりでしたが、体力的に難しそうなので例年通り1人で参加させていただきます。(当然チケットは確保済み)

娘には来年も行くかと聞いたところ行きたいとの回答でしたので、ラインナップにもよりますが今のところ行く予定にしています。
是非来年も子供も興味が持てるアーティストを誘致していただきたいものです。