前置き
チャリティーロックフェスの走り、COMING KOBEが今年も開催されました。
過去、無料フェスと銘打つフェスはそれまでもたまにありました。
しかしこのイベントは大型無料フェスの走りで、名前を聞いたことがあるようなアーティストが出演する、ここまで大掛かりでちゃんとした無料フェスは初めてだったのではないでしょうか。
私自身は、2011年から毎年通っていますが、それ以前から開催しており、なんでそれまでいかなかったのだろうと不思議でなりません。
だって無料ですよ、無料フェス、あんなにいろいろなアーティストを見て、いつもなら一万円近く払っているチケット代金がかからないんですよ。
もちろんチャリティーフェスなので募金は欠かせませんが、それでも素晴らしいとしか言いようがありません。
そんなわけでCOMING KOBEの歴史を振り返りつつまとめたいと思います。
実は何度かブログに書こうかとしていたのですが、一日の内容が濃すぎるため書ききらずに夕方くらいの時間帯のものまでかいて諦めてしまいました。
(なのでここらへんお前置きの文章は数年前に書いたもののコピーだったりします)
今回は諸事情でちょっとしか参加できなかったので、何とか書ききることができました。
COMING KOBEとは
事の始まりは阪神淡路大震災で支援してくれた方々に神戸からお返しがしたいと考えたライブハウスの店長=松原裕さんが、震災から10年経ち元気に復興を遂げた神戸を見てもらおうと2005年にチャリティー音楽フェスとして前進の「GOING KOBE'05」を開催しました。
名前は「これからの神戸=GOING KOBE」ということらしいです。
第一回目は「東遊園地」という、JR三宮駅を海側(南)に進んだあたりにある遊園地とは名ばかりの公園での開催でした。
来る観客は拒まずですが、前方に入りたかったらチケットを手に入れて来てね、ということだったらしく、当時松原さんが店長だった神戸スタークラブ(現閉店)でのライブなどでチケットをゲットできたようです。
一般客は後ろの方から見れる仕組みだったようですね。
出演者の多くは神戸にゆかりのあるバンドで、特にトリを務めた「ガガガSP」は以降毎年トリを務めています。
「ガガガSP」は20年以上前に流行った青春パンクという分野で名をあげたバンドで、その時代を知る人たちには有名なバンドです。
2009年でいったん幕を閉じるという形になりましたが、翌年の2010年からは「COMIN' KOBE」と名前を変えて開催されることになりました。
また、年々規模が大きくなっていき、一時期は大物歌手なども公演するようなワールド記念ホールを使い、1日に100組以上のアーティストが出演するという通常のフェスに比べてもとてつもない規模のイベントに膨れ上がっていきました。
2016年、主催者でありそのころには自身のライブハウス「太陽と虎」の店長であった松原さんが腎臓がんであることが分かり余命宣言されましたが、それでもこのイベントは継続されました。
しかし、その翌年のCOMIN' KOBE17にワールド記念ホールの出入り口付近で群衆事故が起きてしまいます。
理由は公表されていないため事故が鯨飲かどうかは分かりませんが、翌年の2018年からは「COMING KOBE」に名称変更し、会場を移して開催を続けました。
2019年4月、松原氏は39歳の若さで死去されました。
その後は「太陽と虎」の店長を引き継いだ「風次」さんが「COMING KOBE」を引き続き開催してくださっています。
COMING KOBE20は新型コロナの影響で中止を余儀なくされましたが、2021年には再開し、2022年以降はメリケンパークに開催場所を移して今年に至ります。
近年では松原さんの長男である上田さんが主催者となっているようです。
といった感じで、正直フェスの内容よりもいろいろとドラマがあり過ぎるフェスだったりします。
(私は完全な部外者なので表現などが誤っている可能性があります。)
開催場所まとめ
【GOINGKOBE’05】
神戸三宮東遊園地
【GOINGKOBE’06】
神戸メリケンパーク
【GOINGKOBE’07】~【GOINGKOBE’09】
神戸ポートアイランド(ワールド記念ホール/神戸夙川学院大学)
【COMIN'KOBE10】~【COMIN'KOBE13】
神戸ポートアイランド(ワールド記念ホール/神戸夙川学院大学)
【COMIN'KOBE14】
神戸ポートアイランド(ワールド記念ホール/神戸国際展示場/神戸夙川学院大学)
【COMIN'KOBE15】~【COMIN'KOBE17】
神戸ポートアイランド(ワールド記念ホール/神戸国際展示場)
【COMING KOBE18】(2日間開催、以降モッシュ・ダイブ禁止)
みなとのもり公園/ポートターミナル
【COMING KOBE19】
神戸空港島多目的広場
【COMING KOBE20】
中止
【COMING KOBE21】
神戸空港島多目的広場
【COMING KOBE22】~【COMING KOBE26】
神戸メリケンパーク
2007年からは「ワールド記念ホール」に加えて「神戸夙川学院大学」という大学の構内をお借りする形で開催していましたが14年に同校の廃校が決定したため、「国際展示場」も借りる形に変更になったようです。
18年は開催場所が見つからずに、急遽「みなとのもり公園」をお借りしたと読んだ記憶があります。
その後「神戸空港島多目的広場」を使用していましたが、意外と場所小さかったために人を入れられなかったからでしょうか、2022年には「メリケンパーク」に戻ってきた形になります。
「ワールド記念ホール」+「神戸夙川学院大学」時代が非常に長かったですが、結構行き来が大変でした。
これらの間に片道四車線で大きな中央分離帯もある太い車道があり、スムーズに行っても10分は時間がかかる移動でしたので、人が多い当日は会場間の移動に20分くらいかかっと思われます。
これが「ワールド記念ホール」+「神戸国際展示場」になったときは感動でした。
すごく便利なんです、行き来がすごく楽で。
今まで移動に何分かかっていたんだよ、って感じだったのが移動距離が少ないのに会場が広くなってるんですよ、最高じゃないでしょうか。
そういう意味では「みなとのもり公園」+「ポートターミナル」の時も凄かったです。
「ポートターミナル」は三宮からポートアイランドの間にかかる神戸大橋のアーチ状の橋の真ん中にあるため、そのアーチを登っていかなければならず、また「ポートターミナル」内も道順があり、こちらも15分くらいは掛かりました。
「神戸空港島多目的広場」は神戸空港まで行けば多少は歩くものの中に入ってしまえば移動は楽でした。
しかし、今までの驚くべき規模から考えるとかなり会場が小さくなってしまっていました。
そんな紆余曲折あった上の今の「メリケンパーク」に戻ってきました。
メリケンパークも最寄り駅からは15分程度歩きますが、こちらも中に入ってしまえばステージ間は近いのでちょうど良いのではないでしょうか。
2025年は神戸まつりとのコラボというカタチを取っており、中心地はメリケンパークではあるものの三宮の南の方のフラワーロードまでステージがあるなど、行き来が大変なものになっていました。
今年の見どころ
今年も総勢何組だろうというほどのたくさんのアーティストが参加しており、10に及ぶステージで朝から晩までパフォーマンスが行われます。
当然大きなフェスに呼ばれるようなアーティストも何組も出ています。
たくさんあるステージで並行して演奏が行わるため、何を見るのか本当に迷ってしまいます。
そして今年の見どころですが、なんと言ってもトリの交代です。
21年間トリを務めた「ガガガSP」がついにその座を追われ、今年のトリは「ROTTENGRAFFTY」が取って代わりました。
何せ21年間です、COMING KOBEといえば松原さんと仲の良かったガガガSPで、このフェスの顔だったため結構な衝撃です。
しかし、神戸復興のフェスであるCOMING KOBEのトリが神戸の「ガガガSP」から京都の「ROTTENGRAFFTY」に何故変わるのか。
事前に説明があるわけではないので、当日見て確かめるしかありません。
(ちなみにROTTENGRAFFTYは松原さんが代表の事務所「株式会社パインフィールズ」の関連企業である「株式会社610」に所属しています)
当日
さて、毎年参加して今年も朝から参加すべく非常に楽しみにしていたのですが、この日ががっつり法事と重なってしまい泣く泣く不参加を決めました。
しかし、なんとか時間を計算して、もしかしたらトリだけでも見られることに。
そんなわけで夕日の中JR神戸駅に到着。
最寄りの元町駅は新快速が止まらないため乗り換えが必要となり、歩いた方が早く着くという判断。
(会場目前)
COMING KOBEは普段は広場となっているメリケンパークを会場としている野外のフェスですが、一応チケットを持っている人しか見れない(無料の当日券がありましたが)事になっているためポートタワー側から向かうと白い幕で覆われたエリアが目に入ります。
(会場の裏)
そして遠くから聞こえてくるのは「弱男」の歌詞!
今はまだ18:15、ステージ開始まで5分あるからこれはリハーサルのはず!
とまぁとりあえずテンションを上げながら早足出入口に向かいます。
出口からは沢山のMy Hair is Badのファン達が帰路についている様子。
まだいいバンドが出るよ〜と思いながら、群衆をかき分けつつ入り口前のエリアに到着します。
入り口前にあるフードエリアにはもう一通り見たいものを見たのであろう完全にゆっくりモードのお客さんたちがたくさん。
その人達も更にかき分けて入り口に向かい、無事に入場を果たすことができました。
(COMING KOBE 入場口)
この時点で18:16、私はいの一番に有料チケットを取りましたので簡単なグッズが付いています。なのでそちらの引き取りも必須になります。
このまま最後までステージ前に行くため終演後に引き取れるか分からないことからこのタイミングを逃すわけにいきません。
そしてそして更にこのフェスはチャリティフェスですので、チャリティラバーバンドの購入と募金を忘れてはいけません。
本当に忙しないですね…
(入場リストバンド)
(有料チケットのグッズ)
そんなわけでステージ前に着いた時にちょうど流れる注意事項と呼び込みの映像!
18:20-18:45 ガガガSP
(ガガガSP 呼び込み)
ステージには松原さんと桑原(Ba)の等身大パネルが当然のように用意されていました。
「新しく変わっていくこと、でも不変なものがあってもいいと思います」と21年間務めたトリではなくなったことを引き合いに出して「私たちの不変なもの」として一曲目は「線香花火」。
歌詞の一部を「暑い暑いカミコベの夜に」と替え、盛り上がるステージ。
いつものトリとしてのステージとは違って後にROTTENGRAFFTYが控えているため観客の残留が多く、例年よりもお客さんが多く感じます。
このフェスは完全にモッシュダイブ禁止しており、再三アナウンスしているので全く押しがない安心なものとなっています。
なので前方になだれ込むなどもなく、到着した位置で見ることに。
少し遠く感じますが見られるだけでも僥倖です。
MCはなく、そのまま「ウォーウォー」と雄叫びながら2曲目の「これでいいのだ」、そしてカミコベではマスト、震災の日の夜を歌った「満月の夕」を披露。
コザック前田(Vo)が柵まで出てきて歌い上げるなか、観客が手を伸ばします。
モッシュダイブがなくてもいつものライブの風景がそこにありました。
「COMING KOBEはチャリティフェスです。前の方の人達千ナンボか出したって言ってたけど、アーティストはノーギャラやぞ。まずはありがとうやろ」
観客からあがる感謝の言葉。
「うちら板宿から来てるから片道230円払ってる、往復で牛丼食べれるやろ」
「21年間トリしてたんやぞ、ありがとうやろ」
「いつも言ってるけどこのライブを通して自分の半径5メートルの人間を幸せにして帰ってください。そして死ぬまで生きてください」
定番曲の「晩秋」です。
コザック前田も観客も拳を振り上げ歌います。
ステージ脇で観覧していた他バンド出演者も呼び込まれ、ステージ上は大騒ぎの状況でした。
(遠目なのであまり確認出来ませんでしたが、セクマシのモーリー(Vo)とキュウソのセイヤ(Vo)はいたと思います)
「これが神戸のガガガSPや、あと一曲やってもええか!明日からではなく、今日から面白くして行こうな!」
最後は「明日からではなく」で締めくくりました。
■セットリスト
リハ1.素晴らしき人生
リハ2.弱男
01.線香花火
02.これでいいのだ
03.満月の夕
04.晩秋
05.明日からではなく
COMING KOBEのメインステージは左右に並んで交互にパフォーマンスがおこなわれる形なのですぐ隣のステージが見やすい位置に移動します。
18:55-19:20 ROTTENGRAFFTY
■セットリスト
リハ.零戦SOUNDSYSTEM
01.アイオイ
02.「70cm四方の窓辺」
03.ハレルヤ
04.This World
05.金色グラフィティー
06.秋桜
総括

































































