死神シュクレン
―第10話―
「新しい肉体が出来上がるまでには最低一週間かかりますね~」
シュクレンは人差し指を立てて言った。
「なぁ、あんた死神なのに全然らしくねぇよな?」
山崎はため息混じりに言った。
「え?そうですか?」
シュクレンはきょとんとしている。
「そうなんです」
山崎はヘラヘラと笑う。
シュクレンが不思議な性格をしていたおかげで不安が幾分和らいだ事を考えると死神らしいとも言えた。
山崎は自分が死ぬという事をまるで自覚していなかった。
いつものように朝が来て目覚めて日常を送り眠りにつく。
それが当たり前に繰り返されていくと思っていたのだ。
自分が死を迎えて世の中の何が変わったなど知る由もなかった。
「ところで俺はなんで死んだのか全く記憶にないんだけど…?」
山崎は思い出す素振りを見せた。
「それは亡くなった時点で時間が止まっているからですよ。現世での記憶は亡くなる瞬間を覚えてはいないのです」
「新しい肉体が出来上がるまでには最低一週間かかりますね~」
シュクレンは人差し指を立てて言った。
「なぁ、あんた死神なのに全然らしくねぇよな?」
山崎はため息混じりに言った。
「え?そうですか?」
シュクレンはきょとんとしている。
「そうなんです」
山崎はヘラヘラと笑う。
シュクレンが不思議な性格をしていたおかげで不安が幾分和らいだ事を考えると死神らしいとも言えた。
山崎は自分が死ぬという事をまるで自覚していなかった。
いつものように朝が来て目覚めて日常を送り眠りにつく。
それが当たり前に繰り返されていくと思っていたのだ。
自分が死を迎えて世の中の何が変わったなど知る由もなかった。
「ところで俺はなんで死んだのか全く記憶にないんだけど…?」
山崎は思い出す素振りを見せた。
「それは亡くなった時点で時間が止まっているからですよ。現世での記憶は亡くなる瞬間を覚えてはいないのです」
死神シュクレン
ー第9話ー
「とにかくここにはお主の居場所はない!!かと言って現世に帰すわけにはいかん…死神見習いとして働いてもらおう」
閻魔大王は顎髭を撫でながら言った。
「し、死神ですか!?お、俺が!?」
山崎は面食らった。
「そうだ!!お主は魂の力が強い…ゆえに生きていた頃の肉体の形を留めておる。強く新しい肉体を与えればいい働きをしそうだしな」
唖然とする隣でシュクレンはニコニコと笑っていた。
「山崎さまならきっと素晴らしい死神になれますよ」
シュクレンが嬉しそうな声を上げる。
「俺…死神って柄じゃないし…」
山崎は肩を落とす。
「とにかく儂の命令に背く事はならん!!シュクレン!!早速この者を一人前の死神に育てあげるのだ!!」
「えぇ~私がですかぁ?」
シュクレンはニコニコしながらも嫌そうに言った。
「お主しかおらんだろ?暇なのはお主だけだからな…頼んだぞ!!」
そう言うと閻魔大王は閻魔帳に視線を移し、次!!と言った。
「では山崎さま。行きましょう」
山崎はシュクレンに引っ張られて閻魔大王の部屋から去った。
「俺が…死神…?」
山崎は悪い夢なら醒めてくれと願った。
「とにかくここにはお主の居場所はない!!かと言って現世に帰すわけにはいかん…死神見習いとして働いてもらおう」
閻魔大王は顎髭を撫でながら言った。
「し、死神ですか!?お、俺が!?」
山崎は面食らった。
「そうだ!!お主は魂の力が強い…ゆえに生きていた頃の肉体の形を留めておる。強く新しい肉体を与えればいい働きをしそうだしな」
唖然とする隣でシュクレンはニコニコと笑っていた。
「山崎さまならきっと素晴らしい死神になれますよ」
シュクレンが嬉しそうな声を上げる。
「俺…死神って柄じゃないし…」
山崎は肩を落とす。
「とにかく儂の命令に背く事はならん!!シュクレン!!早速この者を一人前の死神に育てあげるのだ!!」
「えぇ~私がですかぁ?」
シュクレンはニコニコしながらも嫌そうに言った。
「お主しかおらんだろ?暇なのはお主だけだからな…頼んだぞ!!」
そう言うと閻魔大王は閻魔帳に視線を移し、次!!と言った。
「では山崎さま。行きましょう」
山崎はシュクレンに引っ張られて閻魔大王の部屋から去った。
「俺が…死神…?」
山崎は悪い夢なら醒めてくれと願った。
死神シュクレン
―第8話―
「ふーん…山崎怜治22歳…人間か」
閻魔大王は帳面をペラペラとめくりながら山崎と帳面を交互に見る。
山崎は緊張する。
「妙だな…お前は死ぬ予定が入っていない。さては…また密猟に遭ったか?」
閻魔大王はため息をついて帳面を閉じた。
「やはり…だから私が探しても見つからなかったわけですね!」
シュクレンがポンと手を叩き納得したようにウンウンと頷いている。
「密猟?…どういう事だよ?」
山崎は不安な気持ちになる。
「つまりあなたは死ぬはずがなかったのに違法な死神ハンターによって命を奪われたのですよ」
「な…何?」
山崎は理解できなかった。
「ここにはお主の籍はない!!だが現世では肉体は朽ち果てて霊体が入る殻がない…」
閻魔大王は表情を変える事なく話す。
「つまり地獄にも現世にも居場所がない」
シュクレンは人差し指を立てる。
「え?それって……ホームレス!?」
山崎は唖然とする。
自分には居場所がない。
世界のどこにも。
悪夢のような時間がこれからも永遠に続くのかと思うと気が重くなった。
「ふーん…山崎怜治22歳…人間か」
閻魔大王は帳面をペラペラとめくりながら山崎と帳面を交互に見る。
山崎は緊張する。
「妙だな…お前は死ぬ予定が入っていない。さては…また密猟に遭ったか?」
閻魔大王はため息をついて帳面を閉じた。
「やはり…だから私が探しても見つからなかったわけですね!」
シュクレンがポンと手を叩き納得したようにウンウンと頷いている。
「密猟?…どういう事だよ?」
山崎は不安な気持ちになる。
「つまりあなたは死ぬはずがなかったのに違法な死神ハンターによって命を奪われたのですよ」
「な…何?」
山崎は理解できなかった。
「ここにはお主の籍はない!!だが現世では肉体は朽ち果てて霊体が入る殻がない…」
閻魔大王は表情を変える事なく話す。
「つまり地獄にも現世にも居場所がない」
シュクレンは人差し指を立てる。
「え?それって……ホームレス!?」
山崎は唖然とする。
自分には居場所がない。
世界のどこにも。
悪夢のような時間がこれからも永遠に続くのかと思うと気が重くなった。
