近くの図書館では、月に2回ほど無料の映画上映会を行っているが、22日は、「50回目のファーストキス」という2018年の映画が上映された。これは、アダム・サンドラー&ドリュー・バリモア主演による2004年のハリウッド映画「50回目のファースト・キス」を、山田孝之と長澤まさみ共演でリメイクしたラブコメディである。

 

ハワイ、オアフ島でツアーガイドとして働きながら天文学の研究をしているプレイボーイの大輔(山田孝之)は、地元の魅力的な女性・瑠衣(長澤まさみ)とカフェで出会う。2人はすぐに意気投合するが、翌朝になると、瑠衣は大輔についての記憶を完全に失っていた。瑠衣は過去の事故の後遺症のため、新しい記憶が一晩でリセットされる障害を抱えている。そんな瑠衣に本気で恋をした大輔は、彼女が自分を忘れるたびにさまざまな手で口説き落とし、毎日恋に落ちて毎日ファーストキスを繰り返すが……。というラブコメディである。オリジナル版の舞台でもあるハワイでオールロケを敢行したとのことで、懐かしい風景がいっぱい見られた。また、主題歌の「トドカナイカラ」(平井堅)も印象的であった。

 

初め、「50回目のファーストキス」というタイトルの意味が不明で、一体どういう映画なのかの予備知識を全く持っていなかったが、映画を見て初めてその意味を理解することができた。1日で記憶が消えるという短期的記憶障害をもった女性にからむストーリーだが、実話ではなく全くのフィクションのようである。若者のラブコメディであるが、映画を見ている観客(定員40名)は、自分も含め、60~70代と思われる高齢者ばかりという異様なアンバランスが面白かった。高齢の女性が多かったが、どんな気持ちで見ていたのか気になるところである。12月は3回予定されていて、「サンタクロースになった少年」(2007年 フィンランド)、「リトルプリンス」(2015年 アメリカのアニメ~星の王子さまと私~)「忠臣蔵」(1938年 モノクロ)とのことであるが、無料なので何も予定がなければ見に行こうかとも思っている。

 

「トドカナイカラ」のMV(映画のさわり):https://www.youtube.com/watch?v=qXPZXxjzviI

 

 

11月22日17時から2時間、NHK BSで、「究極ガイド 2時間でまわる兵馬俑」という興味深い番組を初めて見た。この「2時間でまわる☆☆☆」という番組は、日本や世界各地の観光名所の見どころを2時間にまとめて紹介するという旅番組で、2023年3月から放送されていることがわかった。今回は、中国の兵馬俑で、2200年もの間、地中に埋もれていた古代中国、秦の兵士たちの像で、1974年に井戸を掘っていた農民によって偶然発見されたものである。兵馬俑は始皇帝のお墓を守るために作られたと言われ、今でも発掘と修復が続く世界遺産であるが、2時間で楽しめる兵馬俑観光の究極ルートを、歴史的背景や好奇心をくすぐる諸情報とともに紹介してくれている。

 

兵馬俑を訪れたのは、2004年6月のことで、西安に3泊し、兵馬俑の1~3号坑、銅製の馬車も見られる博物館はもちろん、玄宗と楊貴妃の別荘である華清池や大雁塔、小雁塔や歴史博物館などいろいろ見て回ることができたが、このような究極ガイドの情報があれば、もっと充実した観光ができたかも知れない。必見ポイント・目玉ポイントや歴史的解説を的確にまとめて紹介してくれているので、大変役に立つ。テレビではいろいろな旅番組があり、はしゃぐレポーターが高級ホテルに泊まって高級レストランを訪ねるようなものは一般の旅行者にとっては全く役に立たない。数ある旅番組の中でも、この2時間ものはダントツに役に立つ素晴らしい内容の番組であるといえる。観光する場合、それにまつわる歴史的背景や史実を知っているといないとでは旅の醍醐味に雲泥の差が生じる。今回初めてこの番組を見たが、構成、内容の素晴しさに驚くとともに、さすがNHKという印象で、ワクワク感いっぱいで最後までしっかり見た。今後もフォローしていきたい番組となりそうである。

 

究極ガイドというコンセプトは、自分の経験からもとても大事なもので、例えば、博物館や美術館を訪れる時、30分しか見る時間がないなら、必見の作品はどれとどれとどれかとか、45分あったら、何を追加して見るべきとか、1時間あったら、何を見るべきかとかの情報が欲しいが、的確に作品の優先度を紹介してくれるガイドブックや旅番組があまりないのが残念である。個人的には、15分、30分、45分、1時間、1時間半位のカテゴリー別に写真付きの必見作品を紹介したガイドブックが欲しいといつも感じている。

 

現在、高市発言で、日中間の政治関係が悪化の一途をたどっているが、歴史ある中国には文化的価値の高い世界遺産がいっぱいあるので、早く日中の文化的友好関係が回復されることを願うものである。今回の兵馬俑は絶対に自分の目で見るべき必見世界遺産である。

 

 

 

左手の薬指が人差し指より長い人だけが持つ不思議な才能と特徴を紹介したユーチューブが目に留まった。薬指が長い人は、胎児期にテストステロン(男性ホルモン)を多く浴びたことからきているという。

 

「左手の薬指が長い人の5つの不思議な特徴」:https://www.tiktok.com/@user68120800834176/video/7569563741029911811

というショート動画によれば、

 

1   チャレンジ精神が強い

         新しいことや難しいことにも果敢に挑むタイプ。怖いもの知らずでピンチをチャンスに変える行動力がある。

2   直感力が抜群

       目に見えない“何か”を感じ取りやすい。人の本心や空気の変化を敏感にキャッチ。自分にとってベストな選択ができるため、人生の大事な場面で運を引き寄せやすい。

3  人を惹きつける魅力がある

      自然体でいるだけなのに、なぜか、周囲から信頼されたり、頼りにされたりする。無意識に放つオーラが強く、「あの人にお願いしたい」と思わせる不思議なパワーを持っている

4  決断が早くて迷いが少ない

      優柔不断に見えても本質を見抜く力があり、「これだ」と思ったら即行動。迷いを断ち切るスピード感が結果的に成功や幸運を引き寄せていることが多い。

5  隠れたクリエイティブ気質

      実は想像力や表現力も豊かで、アートや音楽、文章などで才能を発揮しやすいのもこのタイプ。日常の小さな発見を自分なりに楽しめる心の柔軟さも魅力の一つ。

 

また、「薬指が長い人の秘密を知ってる?特徴5選!」https://www.youtube.com/watch?v=t49HYe_jRIA

という動画によると、薬指が長い人の特徴として、

 

1 負けず嫌いな一面がある

2 冷静な判断が得意

3 集中力が高い

4 興味のあることに対する没頭力が高い

5 新しいことへの挑戦が向いている

 

美輪明宏が語る「選ばれし者」の奇跡:https://www.youtube.com/watch?v=n94hD7lMsvY&t=15s

という動画によれば、左手の薬指に秘められた5つの奇跡があるという。

 

1 挑戦を恐れない「冒険者の心」

2 研ぎ澄まされた「直感」

3 人々を惹きつける「不思議な魅力」

4 迷いを断ち切る「決断力」

5 日常を耀かせる「豊かな創造性」

 

また、「薬指が長い人には前世からの〇〇が刻まれています」https://www.youtube.com/watch?v=lfcBQeifTYQ

とか、「薬指が長い人だけに与えられた特別な使命とは!?」https://www.youtube.com/watch?v=gYLkw-yq1ho

とかスピリチュアルな側面も含め、他にも薬指が長い人のことを紹介したサイトがネット溢れかえっていることがわかった。あまりにも多くのサイトがあるので、どれも事実なのか、にわかには信じがたい印象である。本当に、薬指が人差し指より長いという人は少ないのであろうか?自分自身、薬指の方が長いので、好奇心がくすぐられる思いであるが、本当に科学的根拠があるのか、または単なるスピリチュアル的な都市伝説なのか興味が沸くところである。

 

(タート・ルアン)

 

旅行した中で皆があまり行かない国と地域50選として、ブログの中で適宜、旅行記を紹介しているが、今、愛子さまがラオスを公式訪問されているニュースが連日テレビで放送されているので、紹介の順序を変更して、37番目としてリストしたラオスについてここで紹介してみたい。ラオスを訪問したのは、2011年2月のことで、LCCのエア・アジアを利用して、クアラルンプール経由ラオスの首都ビエンチャンに入り、ラオスが75カ国目の外国となった。2020年に一度別のブログサイトで旅行記を書いているので、ここに一部加筆訂正して紹介してみたい。

 

首都ビエンチャンは昔の日本といった感じで、親日ということもあって、皆、人懐っこく、フレンドリーであるが、英語はホテル等観光関連のところしか通じない。2月25日にローカルのバスに乗って、ブッダパークという多くの仏体が置かれている公園と友好橋(ラオスとタイの国境のメコン川にかかる橋)に行ってきたが、英語が全く通じず苦労した。片道約1時間かかるが、なんと運賃は約50円。

 

午後は街中をウォーキングし、ラオスのシンボルとなっているタート・ルアンや凱旋門を模した慰霊門であるパトゥーサイやワット・シーサケート、ワット・ホーパケオ等を歩いて見て回った。タート・ルアンには愛子さまも訪問したようで、テレビでもその様子が紹介されていた。街中は暑くてちょっと埃っぽいが、歩いていて治安上の心配は全くない。日本の協力で道路が整備されているとのことで、日本の国旗がラオスの国旗とともにいたるところに掲げられていた。街中にはマッサージ屋がいたるところにあり、近くのお店でラオス伝統的マッサージを1時間(約400円)やってもらった。

 

また、日本食レストランもいたるところにあり、日本食には全く困らない感じ。その夜は、民族舞踊ショー付きのラオスレストラン「クア・ラーオ」でラオス料理とラオス音楽とショーを楽しんだ。ここには小泉及び小渕前首相や秋篠宮殿下も来店したようで写真が飾ってあった。食事はセットメニューにしたのでラオス国産ビールのビア・ラーオ代も含め、たった14米ドルでショーも楽しむことができた。ラオスの後、ミャンマーにも行ったが、個人的印象としては、ラオスの方がはるかに素朴で好印象を持った。まだラオスまで行く人は少ないような気がするが、一度は訪れてみたい親日の国である。

 

 
ラオス旅行アルバム: https://youtu.be/lG8xQoxZyNU 
 
 
 

 

第25回デフリンピックが11月15日から26日までの間、81か国(国と地域)から3081人のアスリートの参加を得て21の競技が東京で開催されている。15日には、東京体育館で開会式が行われ、テレビ中継もあったので、しっかりと見た。大会が東京で行われることは知っていたが、開会式には、高市首相、小池都知事、秋篠宮殿下なども臨席していて、国や都をあげての大きな位置づけの大会であることがわかった。デフリンピックとは、聴力に障害のあるアスリートを対象とした国際的な総合スポーツ大会で、五輪同様4年に一度開催され、第1回が1924年にパリで開催されたというから、今大会は100周年の記念すべき大会で、日本では初めての開催のことである。

 

いろいろな競技がいろいろな場所で開催されているが、すべて観戦は無料であると聞いてビックリ。チケット収入がないので、運営は財政上、大変であろうと直感する。世界のトップレベルの選手が出場すると思われるので、どんな感じで大会が運営されているかも興味があったので、18日に卓球競技を見に東京体育館に足を運んだ。卓球の場合、ろうあ者といえども、ラケットにボールが当たる音は聞こえないというハンディはあっても、その他は、ほとんど健常者と同じなので、技術レベルは非常に高いと感じた。

 

卓球競技の参加国、参加人数などどの位の参加規模の大会か興味があって、案内係にきいたところ、ちゃんとしたデータは持っていなかったが、団体戦の参加国が男子15,女子14か国で、シングルス参加者は145人とのことなので、アスリートは、15か国以上、150人を超える規模だと思われる。卓球台は全部で20台設置されていた。1時から3時間近く会場にいたが、ミックスダブルスの3回戦と準々決勝を観戦することができた。やはり中国が強く、ベスト4はすべて全て中国ペアであった。これ以降、男女ダブルス、シングルス、団体戦が実施されるとのことである。やはり中国勢が上位を占めるのであろう。

 

大会を見ながら、自分が関わった1983年11月に東京で開催したインターライン卓球大会のことを思い出した。当時、組織委員会のマネジャーとして大会の運営に深く関わったが、参加国は16か国から17の航空会社、海外からの参加者(コーチ、サポーターを含む)は約200名という同じような規模であったので、感慨深いものがある。当時、主催の組織委員会としての活動は、競技会の進行は当然ながら、会場の手配、参加者の登録、ホテルの手配、会場までの輸送手段の手配、三食の食事手配、開会式・閉会式の手配、歓迎・さよならパ-ティの手配、観光の手配、参加賞・賞品の手配、プログラムの作成、協賛スポンサー探し、卓球メーカーへの協力依頼など広範囲にわたる作業であったが、すべて仕事の合間に行ったという今思えば、信じられないほどのボリュームの作業を関係者の連携で大きなトラブルもなくよく実施できたなという思いである。今回のデフリンピックの組織委員会の大変さも容易に想像できるので、大会が成功裏に終わることを願ってやまない。

 

高市首相の台湾有事「存立危機事態」に関する国会答弁が中国を刺激し、両国間で危機的事態が加速している。台湾は、中国の一部であり、中国は一つであることはアメリカも日本も暗黙の了解で認めてきているが、高市首相の基本的考えは異なっており、首相の立場にありながら、つい本音が出てしまった気がする。まさに一国の首相失格といえるが、その右翼的立場から中国と問題を起こすのではないかと心配していたが、早々とその深刻的な事態を招く結果となった。台湾問題は中国の内政問題であるから、明らかに不用意な高市発言は不適切であり、撤回すべきものと思われる。中国の反応は当然のことであるが、彼女は撤回しないと毅然と答えているので、さらに中国を刺激し、冷え切った危機的事態がエスカレートする恐れが大である。訪日中国人は、今までは増え続けているが、中国政府が自粛の声明を出しているので、高市体制が続く限り、今後は減少していくことが予想され、日本の経済に与える影響も少なくないと思われる。

 

安倍体制を継承し、裏金議員や統一教会議員を登用し、トランプのポチとなる自民党政権が続く限り、日本の経済的発展は衰退し、社会保障制度も減退するのみで、国民の不満はますます増大するものと思われる。日本でも野党がだらしなく、結束力もないので、政権交代は夢のまた夢の状態かも知れないが、国民はもっと怒るべきであろう。このまま突き進まれたら大変なことになる恐れもある。政権交代が起こらないということは、現状(エスタブリッシュメント)に満足している人がいかに多いかという証でもある。日本では、忖度・もたれあいから三権分立がきちんとできていないので、まさに「悪貨は良貨を駆逐する」感がある。

 

 

ロイターニュース: https://jp.reuters.com/world/taiwan/3MWMLPIO75I7RPVLRJTCGAIIHM-2025-11-14/

 

一月万冊: https://www.youtube.com/watch?v=VzgtW2WQPPY

 

BEST TRAVELでは、最近、「最高に癒される!世界の楽園15選」というタイトルで、青い海、白い砂浜、開放感あふれる異国の空気のあるビーチリゾートを厳選して15選を紹介してくれた。非日常的で贅沢な時間を堪能できる海外のビーチリゾートは、いつの時代も憧れの渡航先の一つである。日本人にとって、定番リゾートのハワイやグアムから知る人ぞ知る秘境リゾートまで、世界にはたくさんの素晴らしいビーチリゾートがある。海外のビーチリゾートには、日本では寒くなる11~2月頃の冬の間に避寒目的でよく出かけていたが、15か所の内、11か所には足を運んだことがある。ビーチリゾビーチリゾ-トは、短い日数でもゆっくりできるので、癒されることが多い。

 

     (国  訪問年月)

 

1 ハワイ(アメリカ 1973他7回)

2 グアム(グアム 1975/91/91)

3 モルディブ(モルディブ 2012年10月)

4 プーケット(タイ 未)

5 バリ島(インドネシア 2001年10月)

6 ダナン(ベトナム   2024年12月)

7 パラオ(パラオ 2013年11月)

8 ニューカレドニア(ニューカレドニア 2014年2月)

9 カンクン(メキシコ 2008年3月)

10 タヒチ(タヒチ 2016年2月)

11 ミコノス島(ギリシャ 未)

12 アマルフィ(イタリア 未)

13 ボラカイ島(フィリピン 未)

14 セブ島(フィリピン 2025年2月)

15 ニース(フランス 2003年3月)

 

最高に癒される!世界の楽園15選: https://www.youtube.com/watch?v=7gZb5h9nXio

 

 

エチミアジン大聖堂

 

2013年5月28日、ミニバンを利用して、ジョージアの首都トビリシから陸路で国境を越え、約5時間かけてアルメニアの首都エレヴァンに入った。アルメニアが92番目の訪問国となった。アルメニアは世界で初めて(301年)キリスト教を国教にした国である。国境の通過も時間もそんなにかからず、極めてスムーズ。ジョージアの国境を出た後は、歩いてアルメニアの国境まで行き、そこで入国審査。e-visaといって、インターネットでビザ申請したものなので、パスポート上は何もない。国境のところに両替所があったので、少しアルメニアの通貨(ドラム)両替した。

 

エレヴァンは、今までの都市より寒く、街もあまり綺麗とはいえず、雨模様でもあったので第一印象はあまりよくなかった。 駅についてはトビリシでは英語の表記もアナウンスもあったが、こちらでは全くなし。残念ながら、英語もほとんど通用しない。

 

日本人にとってアルメニアという国はなじみの薄い国であるが、世界で最初(AD301年)にキリスト教を国教とした国で、見るべき世界遺産もいろいろあるので、観光旅行先としては、それなりの魅力がある。首都エレヴァン首都はノアの箱舟で有名なアララト山(トルコ領)を見上げる位置にあり、絶景が展開する。ガルニ神殿、ゲハルド修道院、エチミアジン大聖堂、リプシメ教会、スヴァルトノツ遺跡の各世界遺産もなかなか見応えがあった。エチミアジンでは、英国のチャールス皇太子がたまたま来ていて、ボディガードもほとんどおらず、目の前で写真も撮らせてもらった。また、アララト山は雲に隠れて見られない時も多いようだが、ラッキーにも何回かその雄姿を見ることができて感動的なものがあった。

 

 

アルメニア旅行アルバム: https://youtu.be/NeU4PQDoK1c

 

 

11月13日に、「歌川広重二つの『東海道五拾三次』展 保永堂版X丸清版」という展覧会を見に新宿にある中村屋サロン美術館に行ってきました。自分の住まいが五十三次の最初の品川宿にあるので、五十三次については人一倍関心を持っていたが、先日、テレビでこの浮世絵展を紹介しているのを見て、広重の五十三次には、2種類(ウィキペディアによると3種類)あることを初めて知った。保永堂版と丸清版の二つで、一般的に知られている有名な浮世絵は保永堂版で、1833年頃の出版だが、丸清版(隷書版)は16年ほど後に出版されたものである。同じ宿場を描いていても、構図や色数、登場人物などが全く異なり、出版元の意向や経済状況など、時代の雰囲気が色濃く反映されていたようである。

 

当時、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」が流行っていたこともあって、 宿場をめぐる「旅」に人気があり、。旅をそそる風景画が盛んに発行されたようである。五十三次の浮世絵は、53の宿場と起点の日本橋と終点の京都を入れて、全部で55作品あるが、そのすべてについて、2種類の浮世絵が並べて展示されており、それを比較するのは興味を引き楽しいものがある。

 

浮世絵については、ドイツのフランクフルト駐在中の1988年11~12月にかけて、縁あって、松本にある日本浮世絵博物館の酒井コレクションと共同で、浮世絵展を開催したことから、強く興味を持って現在に至っている。我が家の居間や廊下には浮世絵が何点か飾られている。単なる印刷物ではなく、昭和の時代に版木からプロの摺師が刷ったもので、酒井コレクションの方から風景画や美人画など20種類以上の浮世絵をいただいたものである。現代に刷ったものでも、十分に浮世絵の魅力を肌で感じることができる。

 

久しぶりに新宿に行ったので、ランチは美術館のすぐ近くにある昔から有名な高野フルーツパーラーでサンドウィッチをいただいた。大学時代は、新宿が通学の通り道だったので、よく途中下車して出かけていたが、最近は、よほどの用事がない限り、足を運ぶ機会が減っている。行っても、都庁のある西口側がほとんどなので、紀伊国屋や中村屋のある東口に行ったのは久しぶりであったが、雰囲気がだいぶ変わっていた。展覧会は12月7日までやっているので、興味のある方は覗いてみては?

 

二つの『東海道五拾三次』 保永堂版×丸清版(日本橋)の解説:https://www.youtube.com/watch?v=grFX6ZWnMTw

 

(箱根と蒲原の解説): https://www.youtube.com/watch?v=o17cYMz1o9s

 

(岡崎と庄野の解説): https://www.youtube.com/watch?v=SyFQzTCmG3c

 

(保永堂版の五十三次 55作品紹介): https://www.youtube.com/watch?v=kQzNX-QfKO8

 

 

 

11月12日に「よみうりAGELESS DAY2025・秋」が開催され、イベントの一つである夏樹陽子さんのトークショーを見に大手町にあるよみうり大手町ホールに行ってきた。このイベントは、春と秋、年2回開催されているが、観覧は500名の抽選制で倍率も高いようで、今回は、4つのイベントの内、夏樹陽子さんのトークショーだけが当たったものである。このイベントは、「AGELESS=年をとらない」をテーマに生活に役立つ情報を提供してくれるが、タブレット純さんの昭和歌謡ショー、関谷亜矢子さんのトークセッション、公開前の映画「TOKYOタクシー」の特別上映については、残念ながら落選した。

 

昨年は、由美かおるさんのトークショーと和田秀樹さんの講演会のイベントが当選し、見に行くことができたが、今年は一つのイベントしか当たらなかった。圧倒的に高齢者ばかりであるが、人気のあるイベントとして定着しつつあるようである。「100歳時代をより豊かに生きるために」をテーマにしており、年齢を重ねても積極的に活動したいと考える「アクティブシニア」の生活スタイルを応援してくれている。日本では急速なペースで高齢化が進んでおり、65歳以上の割合は日本の総人口の30%に迫る勢いというから、この手のイベントの人気ぶりがよくわかるというものである。

 

開演の10分ほど前に会場に入ったが、抽選の厳しさとは異なり、座席は60%程度しか埋まっておらず意外であった。このトークショーだけ人気がなかったのかいわゆるノーショーが多かったのかわからないが、ちょっと残念である。500名が定員だが、抽選で当選するのは1通1名限定ということではなく、やはり1通につき2名というのが望ましい。幸いにも妻も当選したので二人で出かけたが、当選しても一人では行かないという人も多いと思われるからである。

 

トークショーでは、モデル出身で女優、歌手など多彩なタレントとして、映画、ドラマ、舞台などで活躍されている夏樹陽子さんとイベントのスポンサーである中銀インテグレーション(シニア向けマンションなどを経営)の社長とが登壇し、「人生100年時代を美しく生き抜くために」という演題で、いろいろなトークが展開され、役に立つ情報も多々あった。また、後半では、夏樹流の美のレッスンと銘打って、主に女性向けに、写真のポーズの取り方とかおしゃれな服装とかスカーフの上手な使い方とかためになるレッスンもあり、最後には、歌手として「百万本のバラ」も歌ってくれた。

 

また、協賛各社によるブース展示会も開催されていたが、狭いスペースの中、人でごった返すような感じで、いまいち魅力欠ける印象であった。ブースを回りシールを集めるとプレゼントに応募できるとあるが、正直言って数も少なくあまり魅力的なものがなかったので、早々に引き上げてしまった。