金子国土交通相は20日の閣議後記者会見で、2025年の訪日外国人客数(推計値)が約4270万人となり、初めて4000万人の大台を突破したと発表した。過去最多を記録した24年の年間数3687万人を大幅に上回った。電車に乗ったり、都心の街を歩いていると大きなバッグを持って一見して外国人旅行者をよく見かけるので、この増加は肌感覚でもよくわかる。家の近くでもホテルが増え、バッグを引っ張っている外国人を見かける機会も増えている。
一方、25年12月の中国からの訪日客数は前年同月に比べ約45%減となる約33万人となっており、高市首相の台湾有事がらみの不用意な発言に端を発した25年11月の中国政府による日本への渡航自粛要請などが大きく影響しているとみられる。確かに中国人旅行者が減っているような印象を受けるが、日本の観光産業はさぞかしダメージを受けていると思いきやマナーの悪い中国人が減った分、中国以外からの旅行者が増えているようで、中国人減の影響はさほど大きくはないようである。個人的には、マナーの悪い中国人にはあまり来てほしくないものである。
現役時代は、テンミリオン計画(1987年策定--もともとはアウトバウンド日本人海外旅行者対象)といって訪日外国人旅行者数をテンミリオン(1000万人)にする計画が議論されていたことを考えると隔世の感がある。当時の4倍ほどの外国人が訪日していることになるので、街に外国人の姿が目立つわけである。一方、日本人の海外旅行者数は、2025年で約1473万人(2024年比約13%増)であるが、2019年(約2008万人)比では26.6%減というから、コロナ禍からの回復はまだまだであり、いかに海外からの旅行者の方が多いかがよくわかる。
個人的には、海外旅行だけでなく、インバウンド業務には関心が深く、日本文化を海外からの旅行者に紹介すべくガイド資格(通訳案内士)も有しているが、定年後数年間、東京フリーガイドの一員としてボランティアでのガイドを経験した程度である。訪日旅行者が増えたからといって、ネット情報が普及し、個人で旅行する人も多く、ガイドの仕事が順調にあるわけではないようである。日本が人気スポットになっているのは嬉しいが、残念ながら、いわゆるオーバーツーリズムという観光公害により、交通渋滞、ゴミ問題、マナー違反などが問題になり、地域住民の生活、自然環境、インフラにまで悪影響が及ぶ恐れもあり、手放しでは喜べない事態も発生している。
毎日新聞ニュース(1/20):https://mainichi.jp/articles/20260120/k00/00m/020/044000c










