青の炎 (角川文庫)/貴志 祐介

友人に本を課されたので読んでみました。
普段は読まないミステリー小説でした。
ただし探偵が犯人を推理していくというものではなく、
犯人が主人公で犯行への葛藤やそれに至るプロセスなどが描かれている、
倒叙小説というものです。
有名なものに「罪と罰」なんかが上げられるでしょう。
主人公は鎌倉にある高校に通う高校生。
どこにでもいるような普通の高校生と書きたいけれど、少し違うようです。
思慮深く、自分の考えがしっかりしており、頭がいい。
その理知的な思考回路は少し神経質すぎるかもしれませんが、
こんなしっかりした高校生はいないんじゃないかというぐらいの秀才です。
そんな主人公が母と妹を救うために、母の元夫である男を殺します。
完全犯罪を目論んで。
まぁ、なんという完全犯罪を犯すために色色考えます。
ラスコーリニコフ並みに考えます。グダグダと。
あんな奴は生きている価値がない。
他人に害を与え続けるだけの人間はきえるべきだ…etc
そう自分に言い聞かせて人を殺します。
そんな殺す前と殺した後の葛藤が延々描かれています。
文体も読みやすく、「罪と罰」なんかよりよっぽどわかりやすいので、
人間を殺すことによる葛藤を知りたい人には是非オススメです。
しかし、人間を簡単に殺す事はよくないな。
映画もあるらしい↓
青の炎
