二人でお出かけしていたとき
建物から出ようとしたら
小雨が降っていた。
傘を買うために
一緒にコンビニに向かおうとすると
「ここで待ってて」と言い
雨の中を歩いていく彼。
ひとり雨宿りしていると
大きな傘を差した彼が戻ってきて
私の荷物を持ち
私を傘の中に入れた。
私は彼の腕に手をかけ
並んで歩いた。
「傘、大きいね」
「うん、大きいのにした」
その大きな傘は
私のほうに傾いていた。
歩きながら
私が食べ物に目を奪われると
「買いに行こ」って
すぐにお店へ向かい
私が欲しいものを指差すと
「他には？」って訊いてくれる。
私は
彼がお会計をしてくれるのを見ながら
”父親ってこんな風なのかな”と
いつも考える。
彼は私が食べるのを嬉しそうに見ていて
手が空いていれば写真や動画を撮る。
そして
その写真や動画を
「ほら、可愛いやろ？」と、見せる。
首を傾げる私に
可愛いと思っているポイントを
一生懸命に説明し出す。
彼は私に
彼から見た私の魅力を伝えてくれる。
私のすべてを肯定し
認めてくれる。
私の話を一生懸命聴いてくれて
どんなに些細なことも
心から褒めてくれる。
お出かけしたときの動画には
子供のようにはしゃぐ私と
それを撮る彼の笑い声。
もし、この人が私のお父さんだったら
どんなに幸せな幼少期だったろう
二人で過ごす時間の中で
何度もそう思う。
父という存在の愛情を
いま
彼から受け取っているような感覚で
過去の傷も
少しずつ癒されていく気がする。
私の中にまだ居る
歯を食いしばっていた
小さな女の子・・・
その子が満面の笑顔になるまで
遠慮なく甘やかされよう。
優しさを受け取ろう。
深くて大きな彼の愛を
子供の心で感じていこう。
そして
愛を受け取り続けるために
素直さを忘れず
可愛い女でいようと思う。
今これを読んでくれている人に
お伝えしたいのは
心の仕組みを理解し
やり方を知れば
日常生活の中で
自分を癒すこともできる
ということ。
心に何か傷があるなら
それを癒すチャンスは
いくらでもあるから
”自分の場合どうすればいいのか”を
気軽に相談してみてほしいです。
今日も
あなたの心が穏やかで
愛に満たされますように。
撮る私は、必ず撮られている☆
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