ローリング・サンダー・レビュー -9ページ目

ローリング・サンダー・レビュー

映画・音楽・小説・マンガのレビューブログ。

探偵はBARにいる 【Blu-ray1枚+DVD2枚組】「探偵はここにいる! ボーナスパック」/大泉 洋,松田龍平,小雪
¥8,190
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原作は読んだことがないけど、普通に面白いハードボイルド映画。ところどころ、ハードボイルドに仕立てたいがために無理やりな表現になっているのは、映画というよりもややテレビドラマチックだなあと感じたが、まあいい。必要ない場面とか大げさな場面が多いっちゃあ多いのだが、それも好き好きとも言える。大泉洋はなんでもできちゃう人で本当に素晴らしいなあと思う。やっぱ『アフタースクール』のほうが好きだけど。
ツレがうつになりまして。 スタンダード・エディション [DVD]/宮崎あおい,堺雅人,吹越満
¥3,990
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宮崎あおいと堺雅人の夫婦映画。ウツになるのはもちろん堺雅人。邦画のほとんどはエンターテイメント映画であって、ウツを題材にしたような暗い映画を作るのは非常に難しい。暗すぎては売れない、軽くしすぎては作る意味がない。どっちに転んでも失敗する難しい状態での綱渡りに、しかしこの映画は成功したと思える。軽くポップで笑えて泣ける。一方で、ウツがどういうものかもちゃんと伝える。注意しなければならないのは、この映画はウツの人が観るための映画でもなく、ウツの家族を持つ人が観る映画でもない。そういう人たちが観ると、もしかするとこの映画の軽さに腹が立つかもしれない。そんな生ぬるいもんじゃないと。だがその批判はあたらない。なぜならこれは、うつ病を知らない人が観るための映画であるからだ。自分も大学1回生のときに必要にかられてうつ病について勉強したくらいでそれほど詳しいわけではないが、はっきり言って世の人は驚くほどうつ病を知らない。そしてうつ病の人の多さを知らない。人の弱さを感覚的にわからない人に人の弱さを教えてやるという意味で、この映画は実に良い映画だと思う。軽い映画だと言ったがところどころおそるべきリアリティを持っている。過去にうつ病になった人が主人公と話すときに目を合わせないなどの細かい演技には、製作者の病気への理解と真摯な態度を感じる。
Sleep With One Eye Open/Chris Thile & Michael Daves
¥1,315
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ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトがプロデュースしたカントリーアルバム。・・うーむ、これ、カントリーっていうのかな。でもフォークでもないし、ブルースでもないし、やっぱカントリーかな。速すぎるけど。要はホワイト・ストライプスの「Little Ghost」のイメージでよくて、アメリカ南部の音楽が好きな人間にはたまらない。ちなみにChris Thileはマンドリン使いである。 もう、うまいのなんの。こういうのをプロデュースしちゃうのがジャック・ホワイトの格好いいところです。ジャケットも格好よすぎ。
「ガンダム」の家族論 (ワニブックスPLUS新書)/富野 由悠季
¥840
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富野御大将の家族論。
富野ファンにはところどころ笑える箇所があるが、
下のほうの話なので残念ながらここには書くことができない。
富野さん、すぐにチンチンって言っちゃうんだよなあ。
相変わらずのはじけっぷりですが、新書なのではじけ度が足りない点は残念。
血のジレンマ―サンデーサイレンスの憂鬱 ( )/吉沢 譲治
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サンデーサイレンスの血が飽和してきちゃってやばいよ、という競馬ファンなら常識の話。少なくともこんな本に手を出すような人なら間違いなくわかってることで、主張自体の新鮮さがまったくない。血統の専門家の書いた本としては大局的すぎるし、情報量が少ない。マニアックな人しか読まないのに簡単な内容という、需要と供給がマッチしていないひとつの例。
勝利の競馬、仕事の極意 (廣済堂・競馬コレクション)/角居 勝彦
¥1,680
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角居調教師、仕事を語る。

角居さんは一競馬ファンからみると立ち位置がとても良い調教師で、本人自体が人間くさいという魅力もあるけれど、やはり馬の使い方が素晴らしいように思える。ファンの多い馬を預かっている調教師という印象があるが、それは逆で、ファンが多くつくようなレースの使い方をするのである。海外に行ってGIを勝ったり、ウオッカでダービーを勝っちゃったり、常識にとらわれず何かをやってくれそうな期待感が常にある。そういう人柄の良さと大胆さがこの本にもよく書かれていて面白い。「馬は自分で強くなる」なーんて謙虚に言うところが格好いい。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)/カズオ・イシグロ
¥840
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なるほど、これは傑作。評論家がこぞって褒めちぎっていたのもうなずける。カズオ・イシグロは常に淡々と書く。普通の書き手ならば書かないような普通のことまで彼は書く。それによって築かれていくリアリティで、彼は虚構の現実を現実のものにしていく。そして彼のリアリティは、物体や情景を細かく説明しているというようなリアリティではなく、簡単に言えば誰もが経験して忘れているものを思い出させるようなリアリティなのだ。「校庭でサッカーをしているときにトミーがいじめられていた」とか「大事にしていたカセットテープをなくしてしまった」とかいう類の、私たちの経験に直接訴えかける現実感だ。そしてこの作品において、カズオ・イシグロはこれまででもっとも大きな虚構を、私たちの心をえぐるように書いてしまった。僕はヨーロッパから帰る飛行機の中で、一睡もせずに一気読みした。それくらい、単純に面白い小説でもある。
英国王のスピーチ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]/コリン・ファース,ジェフリー・ラッシュ,ヘレナ・ボナム=カーター
¥3,990
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これは良い映画です。
英国王のスピーチというタイトルからは、国王たるべき者の姿勢だとか政治はどうあるべきかだとかの話だととらえられてしまう可能性もあるが、この映画はそうではない。しゃべるのが苦手な心優しいひとりの男の悲しみについての話だ。吃音は精神的な要因からきていて、本作は「悲しみの融解」の過程を描く、良い映画のパターンだ。『グッド・ウィル・ハンティング』とかね。しかし僕は、パターンに忠実な作品が好きなのです。主人公は現エリザベス女王のお父さんという歴史的背景もあるので、そのあたりを調べるのも大変面白いと思います。
マイ・バック・ページ [Blu-ray]/妻夫木聡,松山ケンイチ,忽那汐里
¥5,040
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山下敦弘監督、渾身の一作。
山下敦弘監督は『リンダリンダリンダ』で有名になった人だけど、僕は断然『天然コケッコー』が素晴らしいと思っている。『リンダリンダリンダ』はそのまんまロックな映画だし、『天然コケッコー』は主題歌がくるりだったりしたので、やはりこの人はロックな人なんだろうと思っていたら、今度はボブ・ディラン「My Back Pages」ときた。素晴らしいじゃないですか。彼は和製ジム・ジャームッシュと呼ばれているらしいけど、それは単に表面的にオフビートな映画を撮っているからではなく、そのオフビート感やローファイ感の背景にロックやフォークなどの音楽があることも共通しているためで、非常にわかりやすい代名詞だなあと思う。

さて、本作はツマブキくんと松ケンを起用している本気っぷり。ついに邦画界が山下監督に本気の映画を作らせたんだろうと思われる。60年代がテーマという重く人気のなさそうな映画をこのキャストであえて作ってしまう勇気と英断に感謝したい。ところどころ、かつての映画や音楽のネタが出てきたりして、わかるやつにはわかるという面白さもあるが、何よりもこの映画は映画自体の質量があって観る者の心をズシンと響かせる点で素晴らしい映画と言える。映画に楽しさ以上の何かを求める映画好きにはたまらない。傑作でしょう。
ファイナルファンタジーXIII/スクウェア・エニックス
¥9,240
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7以来、久々のFF。
話はね、FFですからね、正直気持ち悪いですよ。
ドラクエはプロの脚本家が書いたかんじがするけど、
FFはどうもオタクっぽいというか、素人なかんじというか、
例えばこの13についてはエグザイルと似た薄っぺらさがある。

でも、映像はきれいです。これも昔から。
で、今回は戦闘が面白かったのです。
とにかくもう、敵が強すぎて・・。
100回くらい全滅したんじゃないかな。
で、「こんちくしょう!」ってムキになるのです。
ま、僕がゲーム下手なだけなのかもしれないけど。