- 日本経済の底力 - 臥龍が目覚めるとき (中公新書)/戸堂 康之
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平易に書かれた産業成長論。著者の主張は実にシンプルで、「日本はすごいんだから、もっとつながったほうがいいよ。国内でも、海外とでも。」というもの。その前提から、グローバル化の進展や特区構想などが出てきている。
日本はおそらくグローバル化するだろう。しなければやっていけないという実感をたぶん我々は強く持っている。こんなにも子供の英会話スクールが流行っているのは、十数年後には相当程度英語を必要とする社会になっているに違いないという親達の実感で、この感覚が正しいか否かというよりも、こういう感覚下で育った子供達が日本をグローバル化せずにはおかないだろう。
著者の視点には常に若者があって、若者を信じている。ダメだダメだと文句ばっかり言っているオヤジどもが多い中、著者は日本の将来にまず希望を持っている。希望の持てる国にするためにはどうすればよいかを考えている。この視座こそがこの本のもっとも魅力的な部分でもある。
この本はTPP反対論者に対する反論も書かれていて、わずか数ページでズバズバ斬り捨ててしまう。紙面を割くのがもったいないというくらいの勢いで。「TPP亡国論」を間違って読んでしまった人に特にオススメ。








