- 戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)/猪木 武徳
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日本経済新聞 エコノミストが選ぶ2009年経済図書 1位。
週刊ダイヤモンド 2009年ベスト経済書 2位。
堂目さんや大竹さんなど、最近、阪大経済の先生が活躍していて、
今頃になってわりと良い大学にいたことを痛感したりしている。
この本の著者の猪木さんも元々は阪大の先生。
僕が入ったときにはもういなかったけど。
さて本書。とにかくまず情報量に圧倒される。
一番うしろに「参考文献」のページがあるのだが、
大体500くらいの本と論文(うち7割は外国)が挙げられている。
どのページにも知らないことしか書いていないすごさ。
一応、学部で経済史の講義受けてたんだけどなあ。
世界経済史というタイトルに偽りはなく、欧米・日本だけでなく、
ハンガリー、チェコスロヴァキアなどの東欧諸国から、
ブラジル、メキシコなどのラテン諸国まで全世界を網羅している。
それぞれの歴史を語った上でマクロ経済の見地から批評を加える。
自分がいかに何もわかってないかがよくわかる。
それにしても、かなり難しい内容の本であるにもかかわらず、
意味があまりわからなくてもわりとスラスラ読めてしまう。
文章がきわめて巧いのである。リズムがめちゃ良い。
句読点の打ち方ひとつをとっても完璧。
こういう仕事ができたらかっちょいいなあ。
「経済的な豊かさの源泉は、自然資源を十分保有しているか否かではなく、その国がいかなる人的な資源を育て上げ、いかなる制度を整えたかによる。」






