あなたの優しさが怖いとか、
幸せすぎて怖いとか、
メロゥなドラマにありがちな展開ですが…

実際、このところのロンドンの「よいお天気」には、
この手の感情を押さえることができません。

クラスメイトたちも、
これはmiracleではなかろうかと、
果たしてmiracleならば、
いつ現実に引き戻されてしまうのかと、
日々、落ち着かないなんて、
そんな話をしていて。

ことお天気に関しては、
幸せを感じるレベルが、
うんと下げられているこのロンドン生活において、
奇跡的に、週末以来ずっと晴れているわけです。

向こう1週間の天気予報は、
おしなべて、晴れまたは晴曇り。

いよいよ、ロンドンにも、
春の訪れが予感されます。

忘れていた日差しへ、
対応できずに、
目がしぱしぱしています。
あれもやりたいこれもやりたいと思っても、
コピーロボットでもいない限り、
できることは限られていて、
すごくやりたいことに出会って、そのチャンスにもたどり着いたけれど、
やっぱり、諦めなくてはならなくなった。

お別れ。

わたしは、今この手の中に収められることは何なのかを必死に考えて、
お別れをしたのでした。

手に残らなかったということは、
それも何かの思し召し、と、納得して、
諦めるのも潔しと、
天命のせいにしようかなんて思ったりもしたくなるくらいに、
欲張りなわたしには、
このキャパシティのない自分の体と心と脳みそが、
鬱陶しくて仕方がありません。

なくしたものを償うには、
目指すものを達成するしかないわけで、
がんばらなきゃね。

「もう 気付いたろう 目の前のドアの鍵を
受け取れるのは 手の中がカラの時だけ」
(by藤原基央)

人生、できることって、
本当に限られてるなって、
思う。
悔しい。
ちょっと荒んだ南ロンドンの下町を
デニムのミニスカート、
ところどころ穴の開いたレギンス、
ざっくりした皮の鞄を抱えた、
ブロンドの女の子が、
チョコレートバーを左手に、
右手で、頬を伝う涙をぬぐいながら、
歩いていたら。

どんなストーリーを、想像しますか?

なんて。

わずかに春らしい午後の街を、
ささいなことで苛立ちながら歩いていた自分に、
すれ違ったストーリーが、ありました。