11/8は皆既月食ということで、沢山の方々が
スマホや、カメラを月へ向けてたのではないだろうか。
月の撮影を始めてから「皆既月食」というのは何度か撮った経験があるので
それ自体にプレミアムな期待はなかったのだが
今回は月食+惑星食という何とも好奇心をそそる現象が起こるとのことだった。
そしてこの現象は数百年周期でしか起こらないみたいなので
是が非でもその光景を写真におさめてやると意気込んだ。
完全に丸被りしていたスケジュールも何とか熱意を伝えて撮影時間をいただき。。。
よっしゃーーーーーっ!!!
。。。。。と言いたいとこですが。
全くわからん。
否、ちゃんとわかっているのですが
パッと見て単なる赤銅色の月オンリーなんですよね。
月の左下の方にちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃさくくっついているのが天王星みたいです。
ここから月が食べるように天王星を隠していくのですが
それこそ単なる赤銅色の月の完成ですよ。汗
。。。。まぁ、この奇跡の瞬間を写真におさめることが出来た達成感はあるのだが
正直、画的には「何かようわからん」感は否めないです。
ただ、大事なのは、大切にしたいのはそういうことじゃない。
何百年かに一度のこの瞬間に自分が存在しているということ。
「何かようわからん」ものだとしても、この巡りあわせに胸が熱くなる。
時に、何故この時代に自分は生きてるのだろうかとか
憂鬱な思いにふけることもあるが、それを超越して
大袈裟かもしれないが、生きててよかったなとじわじわ感じる。
金環日食のときも書いたかもしれないが
人の出会い、交わりも、別れもこの天体現象に等しいような気がする。
人の一生なんて、宇宙の時間に比べれば
塵にもならない程一瞬なのかもしれないが
自分のなかの数十年の宇宙のなかで、今日観た天体現象のように
「生きててよかったな」とじわじわ思える瞬間に出会えることを願っている。
決して派手なものでないのだろう。
「何かようわからん」ところに、そんな奇跡があるのかも。