Youtubeのおすすめに出てきた
「日本刀の作り方」
ってのが妙に気になって視聴。
一応伝えておくが決して
危ないことを想像しないように。
「キタオ+日本刀=危険」
みたいな方程式を多数が思い浮かべてしまいそうで。。。
どうしても見た目で損をしている私であるが。。。
「モノづくり」として非常に興味がある。
動画を見る前は単純に「鉄を叩いて伸ばして」の繰り返しなのかなと思っていたが
鼻で笑われたように見事にそれを裏切った内容であった。
まず玉鋼(たまはがね)という核となる鉄(鋼)を熱し、薄く叩き伸ばす。
一旦水で冷却し、それをなんと小さく砕いてしまう。
。。。。この時点でもう想像(私がイメージする工程)の遥か上をいってる感じ。
砕いたかけらを選別し、もう一度積み重ね
和紙で崩れぬように包み、その上に藁灰そして泥汁をかけ、再び炉に入れる。
ここではじめて核となる鋼が生まれたという感じ。
そして、この鋼を少し叩いては半分に折り曲げて炉に入れて・・・・みたいな作業を14、5回行う。
鍛錬された鉄はその時点でおよそ3万層にもなる。
そのプレミアムアイアンを別の種類の鉄に巻き付ける、否「覆う」と言えばいいのか・・・要は「合体作業」が行われる。
ここから、いわゆる「刀の形」になるように棒状に叩いて伸ばす作業に入る。
ある程度の形に仕上がったら、ヤスリ掛け
刀身の美しさを左右する「焼き入れ」前の「土置き」
この「土置き」の感じで刀紋の仕上がりが変わるらしく。。。。
一番重要な焼き入れは700℃~800℃の微妙な温度加減を「色」で判断し刀身の様々な場所で変化をつける。
最後に水入れをして日本刀が完成する。
最終的な仕上げは研師(とぎし)によって研磨され、美しい一振りが生まれる。
完成した日本刀はまさに「芸術品」といったオーラを纏って
それが「武器」であるという概念を超越していた。
動画で観てこのインパクトなのだから、本物みたらどういう感情を抱くのだろうか。。。
そしてこの動画で何より感じた事は
「人生みたいだな」
人として洗練された存在になるには、崩れて0になることも必要なのだろうし
そこから再構築し、外部の存在から刺激を受け、紆余曲折を経て傷付きながらも確かに強くなって
自分とは違う誰かと一つになり、例えば恋したり、愛したり、家庭をもったりとかで柔軟にもなって、さらに強くなって
また日々心身ともに打たれては鍛えを繰り返し、無二の輝きを放つ人間になる。
単純に言えば「モノ」でしかない日本刀に、こんなにも複雑な工程があって
その工程の先に「武器」には抱かないだろう「感動」みたいなのを与えてくれた。
今なお受け継がれている意味がわかるなぁ。
モノづくりで人生を説く。
格好良すぎる。
ジャンルは違えど、モノづくりとして感銘を受けた。
1、4、7、10月の16日
心斎橋THE MELODY.にて単独イベント決定。
mailto:rolling.guitar.1280@gmail.com
までお願いします。
