喫茶二十世紀訪問記録(2)フード・ドリンク紹介編 | 美食家じゃない人の食ログ集積所

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美食家ではない。
ただ食べるのが好きなだけ。
そして、どうせ食べるなら美味しいのが食べたい。

敢えて名乗るなら、「多食家」かもしれない人の食の履歴です。

喫茶二十世紀に行った時の話、パート2です。

前回は、行き方と入店前のところまで書きました。


今回は、オーダー順に食べたものを紹介します。


・キーマカレー


一口目は「ん?」でしたが、食べ続けるとじわじわスパイスの風味が効いてくるタイプのカレーでした。


辛味スパイスはそれほど強くなく、万人向けの食べやすいカレーという印象です。


付け合わせを敢えて酸味の強いものにして、アチャール的立ち位置にしていたのが好印象でした。


美味しいといえば美味しいのですが、その度合いについて判断が難しいところがあって。

途中、何かしらのスパイスのシードを噛み潰したんですよ。これで一瞬味変したのが非常に良かったのです。

これを意識的に仕込んでいるなら「最高」の評価をつけます。


トッピングとして味玉を追加したのは正解でした。これもまたいい味変になるし、卵が弱めるスパイスの種類そのものがたぶん無いのでカレーと喧嘩しないです。


・プリン×プリン


このプリンは傑作だと思います。


プリンの上の方を緩めに、下の方を少し固めに作った2層構造のプリン。揺らすと本当に「プリンプリン」と動くプリンです。

 

 

…という、一見ただのイロモノにしか思えないプリンなのですが、それ故に他にない柔らかつるつる食感が実現されています。

そして味。プリン本体とカラメルが、「喫茶店のプリン」としてあまりに理想的に出来上がっている。


2層構造だとは見た目にはわからず、スプーンですくうと上の方がクタッとなるものの、下と分離することもなく、崩れきってしまうこともありません。


このバランスをとるのに試作重ねているはず。


・二十世紀ブレンド


このお店のブレンドです。


飲み口に苦味を感じ、その後にコーヒー飲み風味が広がってきます。これも「喫茶店で飲むコーヒーってこういう感じよね!」というツボを押さえているように思います。

苦みはクリーム入れたら消える範囲ですね。(確かカフェオレもありましたが。)


また、ホットの飲み物にはラスクがついています。

パンの耳のラスクです。たぶん食べ物を無駄にしないために作っているものでしょうが、なかなか美味い。


ここまでがファーストオーダーです。

次のオーダー(にしてオーダーストップ)では、次の2品を。
もうだいぶお腹いっぱいだったのに、「次いつ来れるかなんてわからないし!」という欲を出しました。

・ヴェルベットティー

バレンタインデー頃からの期間限定品だそうです。

ルイボスティーをベースに、バニラやカカオ、ミント等で香りや風味を整えた紅茶です。

飲みやすい( ´∀`)
バニラの甘い香りは、寒いこの時期に気持ちをも温めてくれそうです。

からっ風って体感気温下げるよね…(雪国から目線)

・珈琲ゼリー

第一印象:キラキラして美しい。

これも、味のバランスがよく計算された1品でした。

上に載っているのは、カスカラのゼリーです。
カスカラはコーヒーの実の果肉と皮のことだそうで、豆を採った後に残る果物のこと。

色からは想像できませんが、完全に果物のゼリーです。
初めて食べた味なので形容は差し控えますが、
(食べた当時ののメモが「色の割に甘くて美味い謎フルーツ」になっていました。説明をしろ。)
美味しいですよ。
このゼリーは甘みと酸味が強めです。

下層は二十世紀ブレンドのゼリー。無糖で、さっき飲んだコーヒーの味そのものがしました(笑)。
ただ、コーヒーだけのゼリーってどうしても単体だとパンチが弱く仕上がりがち。なので、これだけを食べても物足りなくなるでしょう。

そうです。
これらをガッチャーンコ!

クリームをちょっとたらして味の馴染みを良くすると、上と下の甘みと旨みがきちんと噛み合う、それこそ初めて出会った「コーヒーゼリー」となりました。

こちらもおすすめできるスイーツですね。コーヒーが好きな人はきっと気に入ります。

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料理の出は早いのですが、80分の時間制限においてはオーダーストップも早めになるので、食事をしてドリンクもう一杯追加、くらいで割とギリギリという感覚で見積もっておくと良いと思います。

それと。

ぶっちゃけ、いいお値段はします。

私は北海道から行ってるので無茶したオーダーをしている、ということを念頭に置いてください。
無理は禁物で。

あと、お土産に二十世紀ブレンドの豆200g、ドリップパック(柄3種類全部)を買ったら、値段がこれを更に上回りましたので、その辺りもご注意のほど…(;・∀・)

さて、(1)と(2)で、喫茶二十世紀の、普通の喫茶店としての紹介は以上とします。 

(3)はトニセンファン(かつ特撮ヲタク)が店内を見学した話になります。
これからお店に行く方のネタバレになる可能性も考慮して書きますので、記事を分けさせていただきますね。