8月25日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

即席ラーメン記念日、チキンラーメン誕生の日。
大阪市淀川区西中島と東京都新宿区新宿に本社を置く、インスタントラーメンを中心とした食品加工会社、日清食品株式会社が制定。1958(昭和33)年8月25日、日清食品株式会社が世界初の即席ラーメン「チキンラーメン」を発売した。価格は、85g入り35円と高価であった(当時の物価参考:大卒者初任給13,467円、国鉄初乗り10円、入浴料16円、うどん1玉6円)が、熱湯をかけて3分後には食べられる、という手軽さが受けて、爆発的なヒットとなった。チキンラーメンは、商業的に成功した即席麺としては、先駆者的存在である。袋入りインスタントラーメンであるが、調理方法は湯をかけて密閉するだけであり、容器を別に用意する必要がある他は、カップ麺とほぼ同様の調理方法で、加熱の必要がない点が、他の袋入りインスタントラーメンと大きく異なる。日清食品株式会社創業者の安藤百福が、第二次世界大戦終戦直後の大阪・梅田の闇市で、ラーメン屋台に並ぶ行列を見たことがきっかけという。「チキンラーメン」の開発は、安藤百福が大阪府池田市にある自宅の敷地内に作業小屋を建て、試行錯誤の末に生まれた。ある日、夫人が作っていた天ぷらの調理法を見て受けた印象や食感をヒントに、「油の熱で乾かす」瞬間油熱乾燥法を思い付き、採用した。「おいしくて保存が利き、手間が掛からず安くて安全」という5つの条件をクリアして、商品化することに成功したという。大阪府池田市満寿美町にある「安藤百福発明記念館 大阪池田(旧名称:インスタントラーメン発明記念館)」には、チキンラーメンを開発した作業小屋が復元・展示されている。なお、チキンラーメンの「チキン」は、鶏を意味する英語「chicken」であるが、「チキンラーメン」のローマ字表記は、日本語で「Chikin」と綴られている。チキンラーメンの発売により、それまでの「支那そば」「中華そば」に代わり、「ラーメン」という呼び名が全国的に広まったとされる。「チキンラーメン」には、具材は入っていない。くぼみを上にして麺を丼に入れ、くぼみの上に生卵を乗せ、刻みネギを入れて湯をかけて食べることが一般的で、その写真がパッケージにも印刷されている。調理しなくても、多少塩辛いがそのまま囓ったり、砕いて米飯に掛けたりスープの具にして食べることも可能で、麺に含まれるデンプン質は、アルファ化(加熱によって糊化)されているため消化吸収上は問題なく、非常食としても有用である。開発者である安藤百福は、96歳で亡くなる前日まで、昼食に毎日欠かさずチキンラーメンを食べていたという。また、大阪府池田市の商店街では、安藤百福の偉業を称えるため、和・洋・中を問わず、多くの飲食店でチキンラーメンを提供している。即席ラーメン(インスタントラーメン)は、熱湯を掛けたり、鍋で煮る等で、簡易に調理できる即席のラーメンである。日本で生まれた食品であるが、日本国外に多数輸出されて多く食べられている。韓国等、日本国外における「ラーメン」は、この即席製品を調理した料理であることも少なくない。安藤百福は1964(昭和39)年、「日清食品が特許を独占して、野中の一本杉として発展はできるが、それでは森として大きな産業は育たない」として「日本ラーメン工業協会」を設立し、他のメーカー各社に瞬間油熱乾燥法等、即席麺関連の製法特許を公開した。当時の即席麺業界、ひいては現在、日本の即席麺業界が世界で大きく活躍しているのは、この英断があったからである。1966(昭和41)年、主に「サッポロ一番」のブランド名で即席麺の製造・販売を行なう加工食品メーカー、サンヨー食品株式会社の「サッポロ一番」に乾燥ネギが付けられ、これ以降1970年代には、麺を油で揚げず冷凍乾燥させるフリーズドライ製法が普及し、乾燥ネギに代表される「かやく」を封入する製品が一般化する。スープもフリーズドライ等によって乾燥粉末化され、塩味、味噌味、カレー味等、スープの味にもバラエティが広がった。1971(昭和46)年には、日清食品株式会社が「カップヌードル」を発売し、世界初のカップラーメンが登場。開発当初よりパッケージ商品として様々な点が考慮されており、容器も耐久性・耐油性に優れていた。発売当初の売上は芳しくなかったが、1972(昭和47)年のあさま山荘事件(長野県北佐久郡軽井沢町にある河合楽器の保養所「浅間山荘」において、新左翼組織の1つである連合赤軍が人質をとって立籠もった事件)で、警官が食べている姿がテレビで流されたことを契機に大ヒットする。1980年代からは、調味油、味噌、ゴマだれ等の複数の液体の調味料を付ける製品も多くなり、小エビや豚肉、鶏卵等の具材も乾燥して同梱するインスタントラーメンが普及した。尤も、豊富な具材が製品単価を押上げる要因にもなり、また、生の食材には味が及ばないとして、一部のカップ麺を除き、一旦は市場から消えた。しかし、1990年代には、レトルト化した調理済みの具材や麺を同梱した高級品も登場し、2000年代には人気ラーメン店とのコラボレーションへと進化、それらが付属しない通常の製品と二極化が進んでいる。一方、健康志向の高まりから、ノンフライ麺の採用が増えている。油で揚げる代わりに、蒸したり、熱風乾燥することで、煮る必要がない製品も多い。また、麺を小麦粉ではなく、フォーやビーフンのような、コメを原料とするライスヌードルや、緑豆やデンプンを原料とする春雨も増えている。ライスヌードルや春雨は、比較的低カロリーなので、若年の女性層に支持されている。2000年代では、年間約850億食の即席めんが世界で生産されている。2012(平成24)年の国別の消費量は、中国が約440億食と全世界の半分近くを占め、次がインドネシアの約141億食、3位が日本の約54億食と続く。一方、1人当たりの年間消費量では、韓国が72食でトップ、2位がインドネシアの57食、ベトナム56食、マレーシア44食で、5位の日本が43食である。なお、日本国内の即席めん出荷額シェアを見ると、日清食品株式会社(チキンラーメン、カップヌードル等)、東洋水産株式会社(赤いきつね等)、サンヨー食品株式会社(サッポロ一番等)、明星食品株式会社(チャルメラ、一平ちゃん等)、エースコック株式会社(ワンタンメン、スーパーカップ等)の上位5社で約90%近い占有率となっている。その中でも、日清食品株式会社は約40%程度と、圧倒的な強さを見せている。
サマークリスマス。 
1974(昭和49)年のこの日、12月の冬のクリスマスに対して、8月の夏のクリスマスをと、リスナーからの声に応えて始まった行事。TBSラジオの深夜放送『パックインミュージック』のパーソナリティーであった林美雄アナウンサーが先駆けとなり、リスナーに呼掛けて、TBS近くの公園でささやかなイベントを行なった。8月25日は、自称「ミドリブタ」こと、林美雄アナウンサーの誕生日でもある。『パックインミュージック』は、1970年代に若者に絶大な人気を誇ったラジオ番組で、その内容について書かれた青春ノンフィクションの書籍『1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代』(集英社、2016[平成28]年)も発売されている。
パステル和(NAGOMI)アートの日。 
 「心豊かで健康的な社会環境の実現にむけて」をテーマに、誰でもきれいに簡単に描ける絵で、心が穏やかになり、元気になるパステル和(NAGOMI)アートの普及を目指す任意団体、日本パステルホープアート協会(現在の協会事務所所在地は、東京都国分寺市光町)が制定。日付は、2007(平成19)年8月25日に「パステル和(NAGOMI)アート」のスクーリング(講座)を行なったことから。「パステル和(NAGOMI)アート」は、パステルの素材の特性である、穏やかで温かみのあるトーンと、それをパウダー状にして指で描くという、素朴で独特な技法が融合して生み出す、透明感のある優しくて心地よいアートである。  
パラスポーツの日。
世界最高峰の障がい者スポーツの総合競技大会「東京パラリンピック(第16回夏季パラリンピック、新型コロナウイルス感染症[COVID-19]の世界的流行を受けて、2020[令和2]年夏の開催日程から1年延期となった)」。その開会式の予定日であった8月25日を、障がい者スポーツの日を表わす「パラスポーツ(paraーsports)の日」にと、大阪市東成区東小橋に所在する、障がい者スポーツを支援する特定非営利活動法人(NPO法人)、アダプテッドスポーツ・サポートセンターが制定。東京パラリンピックのPR活動を行ない、大会の認知度を高めると共に、障がい者への理解を深めることが目的。
ヒカリをカナタに届ける日。
岡山市北区大元上町に事務局を置き、「届けましょうヒカリを、遥かカナタまで」を合言葉とする認定特定非営利活動法人(NPO法人)、ヒカリカナタ基金が制定。認定特定非営利活動法人(NPO法人)ヒカリカナタ基金は、経済的な理由等から手術を受けられない、途上国の目が不自由な子ども達に、その治療費を送ることで視力を改善して、光り輝く人生を送ってもらうことを目指している。既に、中央アジアに位置するキルギスや、東南アジアのインドシナ半島西部に位置するミャンマー等で、400名以上の子ども達の視力の回復を手助けした実績を持つ、認定特定非営利活動法人(NPO法人)ヒカリカナタ基金の活動を、より多くの人に知ってもらうことが目的。日付は、認定特定非営利活動法人(NPO法人)ヒカリカナタ基金が設立登記された、2017(平成29)年8月25日から。