8月3日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

ハモの日。
関西の夏の風物詩の1つで、夏の魚のシンボルとなっている鱧(ハモ)。ハモの関西での呼び方が「はみ」であるため、8月3日の「8」と「3」を、「は(8)み(3)」と読む語呂合わせと、梅雨明けのこの時期が最も美味しいとされることから、8月3日を「ハモの日」としたのは、神奈川県逗子市小坪に所在し、ハモを扱っている水産品・水産加工品メーカー、株式会社大辰水産。また、ハモの日本有数の産地、徳島県の沿海漁業協同組合等を会員とする、徳島市東沖洲に所在する団体、徳島県漁業協同組合連合会(JF徳島漁連)も、同様に制定している。 土用の丑の日のウナギに続く夏の味覚として全国にPRし、ハモをもっと食べてもらいたい、との思いが込められている。ハモは、沿岸部に生息する大型肉食魚で、京料理に欠かせない食材として扱われる。名前の由来には、食む(はむ)に由来するとみる説、「歯持ち」に由来するとみる説、中国語の「海鰻」(ハイマン)に由来するとみる説、マムシに姿が似ていたことから蝮(ハミ)に由来するとみる説、食感が「はもはも」しているから、という説、口を張ってもがくことに由来するとみる説等、諸説ある。京都では、生活に密着した食材で、スーパーにおいてもハモの湯引き等は広く販売されており、安くはなくとも、季節の食材として扱われている。特に、祇園祭の頃の暑い季節に、長いものを食べると精力が付くとして、鰻同様に食べる風習があり、夏の味覚の代表的なものとして珍重される。祇園祭の時期に、京都で旬を迎えるハモの料理で客人をもてなすことから、祇園祭は別名「ハモ祭り」とも呼ばれる。家庭で「骨切り(腹側から開いたハモの身に、皮を切らないように細かい切込みを入れて小骨を切断する技法)」をすることは難しいが、鮮魚店で「骨切り」をして、生で売ることも普通である。また、大阪の天神祭でも、ハモ料理は欠かせない。ハモは加工品も多く「ハモづくし」の食事も美味しい。「骨切り」を施したハモを熱湯に通すと、反り返って白い花のように開く。これを「湯引きハモ」、又は「牡丹ハモ」と言い、そのまま梅肉やからし酢味噌を添えて食べる他、吸い物、土瓶蒸し、ハモ寿司、天ぷら、ハモの蒲焼や唐揚げ等、さまざまな料理に用いられる。京都において、何故ハモを食べる文化が発達したかについては、生命力の非常に強い数少ない魚であるため、輸送技術が発達していなかった時代でも、大阪湾や明石海峡で採れたハモを、夏に内陸の京都まで生きたまま輸送できたから、と言われている。また、一説には、養蚕が盛んで、京都へ絹糸を供給していた大分県中津市の行商人等が、京都へ食文化を伝えたとも、さらに、豊前国中津藩(現在の大分県中津市周辺を領有した藩)が隣接する天領(江戸幕府の直轄領)、日田(現在の大分県北西部に所在)に招聘されていた京の料理人が、往来の途中に隣国中津の漁師から「骨切り」の技術共々を教えられ、持帰ったとも言われており、骨切り技術の発祥地である中津の料理人が伝え、現在に繋がっている。九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線中津駅には、ハモをデザインした長いベンチも置かれている。ハモの蒲焼は、よくウナギの蒲焼と対比される。需要があるため、日本産だけでなく、韓国や中国等から輸入も行なわれている。中国では、ハモは生命力が強く、薬膳的な効能としても益気作用、いわゆる「気」のエネルギーを高めると共に、胃腸機能を良くする作用があるとされる他、利尿作用もあるとされている。日本列島では、ハモは縄文時代から利用されている。ハモには長くて硬い小骨が非常に多く、食べるには「骨切り」という下処理が必要となる。これは、腹側から開いたハモの身に、皮を切らないように細かい切込みを入れて小骨を切断する技法で、下手にこれをやると、身が細かく潰れてミンチ状になってしまい、味、食感共に落ちてしまうため、熟練が必要である。骨切り包丁と呼ばれる、専用の包丁がある。京料理の板前の腕の見せ所であり、「一寸(約3cm)に付き26筋」包丁の刃を入れられるようになれば一人前と言われる。ハモの身は、上質なカマボコの原料に使われる。その際、残った皮を湯引きして細かく切ったものは、酢の物にも利用される。 
パールミルクティーの日。
東京都板橋区板橋に本社を置く、日本で初めてタピオカ専用工場を作った、飲食店経営、菓子(タピオカ)製造、及び卸販売を行なう企業、有限会社ネットタワーが制定。自社で2003(平成15)年8月から運営するタピオカドリンク専門店「パールレディ」と、人気メニューの「パールミルクティー」のPRが目的。日付は、8月3日の「8」と「3」で、「パ(8)ールミ(3)ルクティー」の語呂合わせから。なお、タピオカとは、トウダイグサ科のキャッサバの根茎から製造したデンプンのことである。キャッサバは、南アメリカ、北東ブラジルが原産であるが、根茎に多くのデンプンを持つことから、世界各地で重要な作物として栽培されており、食用や工業原料として広く利用されている。タピオカには、小麦粉が含むグルテン(小麦、ライ麦等の穀物の胚乳から生成されるたんぱく質の一種で、麺類やパン等、小麦加工品を作る上で弾性や柔軟性を決定し、膨張を助ける重要な要素となっている)がなく、たんぱく質も殆どない。水分を加えて加熱すると糊化し易く、抱水力が強いのが特徴である。食品の増粘剤(液体の粘性を高めるために混入する添加物)として、糊化したものが用いられる。また、ライスヌードル、冷凍うどん等の麺類、菓子等の食感調整、品質維持にも用いられる他、もちもちした食感の菓子を作る際に重要な役割を持つ。糊化させたタピオカを容器に入れ、回転させながら雪だるま式に球状に加工し、乾燥させたものは「スターチボール」や「タピオカパール」等と呼ばれ、煮戻してデザートや飲料、かき氷、コンソメスープの浮身等に用いられる。パールミルクティー(タピオカティーとも呼ばれる)は、ミルクティーに大粒の「スターチボール」(「タピオカパール」)を入れた台湾発祥の飲料である。「スターチボール」をストローで吸込む感覚と、くにゃっとした食感(台湾ではこれをQQ感と呼ぶ)が楽しめるのが特徴で、主に冷たくして飲むが、ホットのものもある。台湾でも、当初は余り評判は良くなかったが、日本のテレビ番組で紹介されてから急速に人気が沸騰、他の店でもメニューとして取入れる所が次々と現われ、登場から僅か10年程度で台湾の国民的な飲料の1つとなった。
破産の日
8月3日の「8」と「3」を、「破産(は[8]さん[3])」と読む語呂合せから。破産とは、財産を全て失うことであるが、法律上は破産手続のことになる。破産手続は、債務者が経済的に破綻して、弁済期にある債務の総債権者に対して、債務を一般的・継続的に弁済することができない状態にあること、となる。また、そのような状態にある場合に、裁判所が選任する破産管財人によって、債務者の財産を包括的に管理・換価して、総債権者に公平に配分することを目的として行なわれる法的手続のことでもある。1922(大正11)年に制定された「破産法(旧法、大正11年4月25日法律71号)」が2004(平成16)年に全部改正されて「破産法(新法、平成16年6月2日法律第75号)」となり、破産手続について規定している。
「共創する未来」の日。
東京都新宿区西新宿に本社を置き、個別指導を中心とした学習塾、教育事業を行なう企業、株式会社東京個別指導学院が制定。「未来はやって来るものではく、多様な人々が集い、ともにビジョンを描き、ともに創りだすもの」と意識することで、人の生きる未来がより良くなるとの考えから、そのシンボル的な日とすることが目的。日付は、未来と成長を表わす末広がりの「八」と、売り手も買い手も満足した上で、社会に貢献できてこそ良い商売である「三方良し」の「三」を組合わせて8月3日に。また、株式会社東京個別指導学院の創立記念日も、1985(昭和60)年8月3日となっている。個別指導塾の「東京個別指導学院」と「関西個別指導学院」を展開している株式会社東京個別指導学院は、岡山に本拠を置き、通信教育や出版等の事業を行なう、ベネッセグループの企業である。「東京個別指導学院」と「関西個別指導学院」は、家庭教師のような個別指導を提供する塾で、1人の講師が数名の生徒に教える集団塾とは異なる形態となっている。「三方良し」とは、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の3つの「良し」。売り手も買い手も満足した上で、社会に貢献できてこそ良い商売、との考え方で、中世から近代にかけて活動した近江国(現在の滋賀県)出身の商人、近江商人(今日の大企業の中にも、近江商人の系譜を引く会社は多く、近江商人の商法は、徹底した合理化による流通革命であった、と評価されている)の心得として知られる。