7月1日 記念日 その10 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

じゅんさいの日。
秋田県山本郡三種町鵜川字岩谷子に事務局を置く(三種町商工観光交流課内)、「三種町森岳じゅんさいの里活性化協議会」が2012(平成24)年に制定。じゅんさいとは、日本に現存する最古の和歌集『万葉集』に詠われている程古くからある水性植物で、日本料理の酢の物、吸い物等の食材として使う。現在では、絶滅の危惧が叫ばれる程貴重で「幻の農産物」とも言われる。生のものを味わえるのは、主に6月から8月上旬頃までの僅かな期間のみである。日付は、英語で6月を意味する「ジューン」から「じゅん」と、「31」で「さい」と読む語呂合わせで6月31日。しかし、6月31日は存在しない「幻の日」なので、6月30日の次の日、7月1日とした。地元の三種町では、多くの話合いの時間を要して、7月1日を記念日と確定している。じゅんさいの希少性から、「幻の農産物」との意味も込められている。また、この頃に、じゅんさい沼に小舟を浮かべて行なう収穫作業の最盛期を迎えることも、その理由とされる。
冷コーの日。
ラジオパーソナリティで、冷コー愛好家の黒江美咲が制定。「冷コー(レイコー)」とは、喫茶店文化の中で生まれ、西日本で広く使われてきた、アイスコーヒーを指す言葉。親しみのある「冷コー」という呼び名を、さらに広めると共に、多くの人がアイスコーヒーを楽しむきっかけに、との願いが込められている。日付は、梅雨明けからお盆までの頃がアイスコーヒーが最も売れる時期と言われ、本格的な夏の到来を感じさせる7月1日としたもの。クラウドファンディング(不特定多数の人が通常、インターネット経由で、他の人々や組織に財源の提供や協力等を行なうことを指す、群衆[crowd]と資金調達[funding]を組合わせた造語)により、多くの「冷コー」ファンからの賛同を集めて誕生した記念日。日本では、明治期にコーヒーを冷やして飲み始めたのが発祥とされ、当時は冷やしコーヒーと呼ばれた。全国の喫茶店で一般的になったのは1950年代半ばに入ってからで、本格的に普及したのは1970年代以降である。1980年代初頭までは夏場の飲み物であったが、現在では1年中出している店が増えている。
いいWAの日。
神奈川県藤沢市⽚瀬海岸に事務局を置く一般社団法人、インクルーシブワールド協会(Institute Inclusive World Association、IIWA)が制定。インクルーシブとは、年齢・性別・国籍・人種・障害の有無等、様々な事柄で「分け隔てをしない」「仲間はずれにしない」こと。その考え方をより多くの人に広めることが目的で、インクルーシブな世界が広がり、「いい輪」「いい話」となって、「いい和」をもたらすように、との願いが込められている。日付は、子育てに壁を感じ、インクルーシブワールド協会(IIWA)設立のきっかけとなった汐田眞樹子代表理事の姪の誕生日から、7月1日を記念日としたもの。
内科の日。
東京都文京区本郷に事務局を置く一般社団法人日本内科学会と、東京都千代田区神田駿河台に事務局を置く一般社団法人日本臨床内科医会とが共同で制定。多くの人が内科的疾患に悩まされており、内科は臨床医学の根幹であることから、1人ひとりが自身の健康を考え、その意識を高めるきっかけの日、とすることが目的。内科学の知識を分かり易く伝え、内科疾患、症候等をより深く理解できる機会を提供したい、という思いが込められている。日付は、7月1日の「7」と「1」を、「内科(な[7]い[1]か)」と読む語呂合わせから。内科学は、主に身体の臓器(内臓)を対象とし、一般に手術によらない方法での診療と、その研究を行なう医学の一分野で、日本の代表的内科学書とされる、朝倉書店(学術専門書や理工系の大学教科書を扱う出版社)刊「内科学」によれば、「内科学は疾病の本態と原因を明らかにし、疾病を発見し、対処して、患者の社会生活を可能な限りに健康的に維持するための臨床科学である」としている。
アロマフレグランス「ANNE」の日。
埼玉県熊谷市筑波に所在する企業、株式会社LIBERANOVA(リベラノヴァ)が制定。株式会社LIBERANOVA(リベラノヴァ)が展開するアロマフレグランス「ANNE(アンネ)」。自然の生命力と未来への希望が詰まった「ANNE」の心地よい香りと共に、自由で安寧な毎日を過ごし、新たな一歩を踏出すきっかけにしてもらいたい、との願いが込められている。日付は、1年の後半の始まりの日であり、自社のミッション、「新しいことにチャレンジし、一歩を踏み出す」にふさわしい日、との思いから7月1日に。
全国鉱山保安週間。
7月1日から7月7日まで。通商産業省(現在の経済産業省の前身)が制定。鉱山における自主保安活動の推進、保安意識の昂揚を図ると共に、広く国民の間に鉱山保安に関する認識と理解を深めることを目的としている。
「愛の血液助合い運動」月間。
7月1日から7月31日まで。1960(昭和35)年から、東京都港区芝大門に本社を置く、特別の法律に基づいて設立された認可法人、日本赤十字社と厚生省(現在の厚生労働省の前身の1つ)の共催で、5月1日の「日本赤十字社創立記念日」からの1ヶ月間の「赤十字愛の献血運動」として実施されたもので、「血液事業に対する正しい理解と認識の普及と献血者・預血者並びに献血予約者の確保」を目的としていた。翌1961(昭和36)年からは、献血者が不足する9月が運動月間となり、1965(昭和40)年には、厚生省・日本赤十字社・各都道府県が主催の「愛の血液助合い運動」となった。1970(昭和40)年からは、現在の7月に運動期間が変更され、各都道府県持回りで「献血運動推進全国大会」が開催されることになった。
海岸愛護月間。
7月1日から7月31日まで。建設省(現在の国土交通省の前身の1つ)が制定。北海道では8月となる。海岸侵食による砂浜の喪失、開発や工業排水による環境の悪化等から、生活やレクリエーションに貴重な自然空間としての海岸を守る為に制定された。
夏期食品一斉取締り月間。
7月1日から7月31日まで。厚生省(現在の厚生労働省の前身の1つ)食品保健課が実施。食中毒の原因となる高温多湿の時期を選んで、食品事故を防止する為に、食品の製造・調理・販売にかかわる施設等を対象に重点指導や検査を行なう。
モラエス忌。
徳島市南常三島町に所在する、徳島大学総合科学部モラエス研究会が制定。1929(昭和4)年7月1日、徳島でその生涯を閉じたポルトガルの海軍軍人・外交官・文筆家、ヴェンセスラウ・デ・モラエス。そのヴェンセスラウ・デ・モラエスを偲び、その功績を讃える意味から、モラエス翁顕彰会(徳島市上助任町大坪に所在する、現在の特定非営利活動法人[NPO法人]モラエス会)を中心に、約90年もの長きに亘り、毎年命日の7月1日に法要を営んでいる。このことを記念日として、後世に伝えたい、との思いが込められている。ヴェンセスラウ・デ・モラエスは、在神戸総領事として日本に在任中、芸者のおヨネ(本名は福本ヨネ)と出会い、共に暮らすようになる。福本ヨネの死没後、ヴェンセスラウ・デ・モラエスは職を辞任して引退し、福本ヨネの故郷である徳島市に移住した。ヴェンセスラウ・デ・モラエスの著書は、ポルトガル語で著述されたこともあり、日本では生前、殆ど注目されることがなかったが、その死後、日本語への翻訳がなされ、昭和初期の時代の風潮もあり、日本賛美として取上げられるようになった。
橄欖忌。
近代日本を代表する美術評論家・詩人・画家、瀧口修造の1979(昭和54)年の忌日。橄欖(かんらん)とはオリーブのことで、「橄欖忌」という名称は、瀧口修造の自宅の庭に、この木が生えていたことに因む。第二次世界大戦後の日本で最も影響力のあった美術評論家の1人とされ、第二次世界大戦前・戦後の日本における正統シュルレアリスム(超現実主義、オーストリアの精神科医、ジークムント・フロイトの精神分析理論に影響を受け、無意識の表面化、無意識と理性との一致を目指した)の理論的支柱であり、近代詩の詩人とは一線を画す存在であった。1979(昭和54)年7月1日、心筋梗塞のため死去。享年75歳であった。