6月18日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

おにぎりの日(続き)。
おにぎりに最も多く使用されるのは白飯であるが、おこわ(もち米)や混ぜご飯、炊込みご飯、チャーハン、チキンライス、ドライカレー等、他にも様々なバリエーションがある。おにぎりに入れる具は、白飯と相性が良く、味の濃い物(防腐の意味もある)が多い。炊込みご飯や混ぜご飯のように、ご飯自体に味が付いている場合は、具を包み込まないのが一般的である。具は、梅干しや削り節・昆布等の佃煮等が昔からの定番である。これは、携帯食として利用されていた頃は、高い保存性、殺菌作用が具材に求められていたからであり、味付けも腐りにくいように塩分を濃くしていた。なお、塩をおにぎりの表面全体に満遍なく付着させると細菌繁殖を抑える効果がある、と一般に信じられているが、実際に食用にできる程度の塩の量では、効果は殆どないとされる。また、携行食として用いる時は、野外の活動・運動で身体から失われた塩分を補ってくれる役割も果たす。焼きおにぎりと呼ばれる調理法もある。焼きおにぎりとは、白飯を握った後、焼き網やグリル等で焦げ目が付くまで焼き、醤油や味噌を塗って、さらに炙ったたものである。調理には、焼きおにぎりを焼くための専用の道具である焼きおにぎり器が用いられることもある。焼きおにぎりは、冷凍食品としても市販もされている。おにぎらずは、ご飯を手で握らず、大判の海苔で風呂敷包みのように包むだけのおにぎりの一種で、「おにぎりとは違って手でギュッとは握らない」ため、おにぎらずと呼ばれている。元々は、漫画家うえやまとち作の青年漫画『クッキングパパ』で紹介されたものであるが、考案者は漫画作者のうえやまとちの夫人であるという。2014(平成26)年9月に料理レシピサイト『クックパッド』の人気検索キーワードにランクインし、これを『クックパッド』が特集ページで紹介したことをきっかけに人気となり、急速に広まった。人気となった理由について、『クックパッド』では、「簡単で作り易い」「いろんな具が挟める」「小さな子供も食べ易い」ことを挙げている。ハワイや沖縄県では、スパム(ランチョンミート、ソーセージの材料を腸ではなく型に詰めたもの)を具としたおにぎりが「スパムむすび」「ポーク玉子おにぎり」(おにポー)等という名で販売されている。1937(昭和12)年に誕生したスパムは、優れた保存性からアメリカ軍の軍用食に採用され、アメリカ国内のみならず、アメリカ軍の進出したヨーロッパやアジア等、世界的に広まった。日本国内でも、沖縄県を始めとする在日米軍基地周辺では比較的有名である。沖縄県の家庭料理「ポーク卵」は、薄切りにしたスパムを焼き、卵焼きを添えたものである。太平洋中央部の洋上に位置するアメリカ合衆国ハワイ州と、北西太平洋の洋上に位置するアメリカ合衆国の海外領土(アメリカ合衆国連邦政府により管理されるが、いずれの州、及び連邦直轄の特別区にも属さない地域)であるグアムは、スパム消費が最も多い地域として知られている。日系アメリカ人によって考案された、薄切りにして焼かれ、飯の塊に海苔で留められた、寿司ネタの玉子に似た「スパムむすび」は、ハワイ州において多くの人に愛好されており、アメリカ合衆国ハワイ州、ホノルル市に本拠を置くコンビニエンスストア・チェーン『ABCストア』等でも販売されている。その発展形として、スパム寿司も普及している。また、ハワイのマクドナルドでは、スパム入りのハンバーガーも販売されている。因みに、受信者の意向を無視して、無差別かつ大量に一括してばら撒かれる、各種ネットメディアにおけるメッセージのことを、スパム (メール)という。イギリスの代表的なコメディグループで、あらゆるジャンルのポップ・カルチャー(一般大衆が広く愛好する文化)に大きな影響を与え、「コメディ界におけるビートルズ」と表現された『モンティ・パイソン』によるイギリスのコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」に、「スパム」というコントがあり、「スパム」という言葉を連呼して、番組自体さえスパムだらけになるというものであった。これが、迷惑行為を指すスパムの始源とされている。 
国際寿司デー(Intrenational Sushi Day)。
2009(平成21)年、あるアメリカ人が、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook(フェイスブック)」で「6月18日は国際寿司デーだ!」と宣言したものが、瞬く間に広まり、盛上がってできたと言われる。Web上で社会的ネットワーク(ソーシャル・ネットワーク)を構築可能にするサービス、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の文化創造力を示す好例とされる。近年では、各国の企業や政府機関等、多々な分野においてソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用が進んでいる。欧米では、この「国際寿司デー」とされる6月18日には、寿司を無料や半額にしたりする等、様々なサービスを行なう寿司店もあるという。明治時代には、移民として中南米や北アメリカへと渡る者も多く、各地で日系人コミュニティが生まれた。1887(明治20)年、アメリカ合衆国で初の日本料理店「大和屋」が、アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州サンフランシスコに開店し、1906(明治39)年には、同じアメリカ合衆国西部、カリフォルニア州にあるロサンゼルスの、後にリトル東京と呼ばれる地域に寿司屋が開店する。第二次世界大戦前のリトル東京の日本料理店は、主に最大数万名規模のコミュニティにまで膨れ上がった日系人のための食堂であった。しかし、第二次世界大戦でアメリカ合衆国と敵対国になったことにより、日系人コミュニティは強制収容という形で衰退してしまう。第二次世界大戦後のリトル東京の寿司屋は、しばらく1930年代に創業した稲荷寿司と巻き寿司、型抜きした酢飯に魚を乗せただけの寿司を提供する店が1軒あるのみとなっていた。1960年代に少し増えたが、当初は寿司を食べる欧米人は殆どいなかった。1970年代に入ると徐々に欧米社会にも受入れられ、1970年代後半には寿司ブームとも言われる程に成長していった。しかし、海藻を食べる習慣のない欧米人からは、海苔は黒い紙のように見え、気持ち悪がられたため、酢飯で海苔とタネを巻く「裏巻き」と呼ばれるスタイルが流行することとなった。ロサンゼルスで火の付いた寿司ブームは、その後日本の経済的進出も相まって、アメリカを中心とする世界各地に急速に広まった。現在での「スシ」は、天ぷら、すき焼き等と並ぶ、日本食を代表する食品になっており、日本国外の日本食レストランの多くでは、寿司がメニューに含まれている。特に、北アメリカでは人気があり、大都市では勿論、地方都市のスーパーマーケットですら、寿司のパックや巻物が売られていることが珍しくない。日本でも知られているカリフォルニアロール(カニ風味かまぼこ[若しくは、茹でたカニの脚身]、アボカド、マヨネーズ、白ゴマ等を、手巻き、又は裏巻き[外側から酢飯、海苔、具の順になるように巻く]にしたもの)以外にも、世界各地の食文化と融合した「スシ」が相次いで誕生しており、メキシコのトルティーヤ(すり潰したトウモロコシの粉や小麦粉から作る薄焼きパン)と組合わせた「寿司タコス」や「寿司ブリトー」、ハワイ料理風の「ポキ寿司ボウル」、魚や肉を避ける人向けに、豆の粉を魚介類風に加工してネタとする「フェイク寿司」等がある。一方で、世界各地のスシ・レストランには、中国人や韓国人等、日本人以外の経営・調理によるものが増加し、日本人による寿司店の割合は約10%以下、とまで言われる程減少している。そのため、日本の伝統的な寿司の調理法から大きく飛躍(或いは、逸脱)した調理法の料理までもが、「スシ」として販売されるようになった。なお、1961(昭和36)年に、全国すし商生活衛生同業組合連合会(全国すし連)が制定した「全国すしの日」は、11月1日とされている。