6月4日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

ショートフィルムの日。
ショートフィルムを紹介する短編映画祭「アメリカン・ショートショート フィルムフェスティバル」が、1999(平成11)年のこの日に日本で初めて開催されたことを記念して、東京都渋谷区千駄ヶ谷に事務局を置き、映画祭の企画・運営、映像コンテンツの企画・制作・販売等を行なう団体、ショートショート実行委員会が制定。なお、ショートショート実行委員会の創設者は、アメリカ滞在経験が長く、英語が堪能なことも有名で、現地の事情にも精通し、米国俳優協会(SAG)の会員でもある他、短編映画好きとして知られる、俳優の別所哲也である。初年度は、アメリカの映画監督・映画プロデューサー・脚本家、ジョージ・ルーカスの学生時代の短編作品を上映した。現在では、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」としてアメリカ合衆国のアカデミー賞公認の映画祭で、アジア最大級の国際短編映画祭へと成長している。毎年、100を越える国と地域から約6,000本以上の応募があり、その中から厳選された約300作品程が、様々な部門で上映されている。オフィシャルコンペティション(インターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門)の各優秀賞受賞作品から選ばれた1作品がグランプリに選出され、グランプリ受賞作品は、翌年の米国アカデミー賞短編部門のノミネート候補作品となる。2018(平成30)年には、映画祭開催20周年を迎えたことを機に、オフィシャルコンペティションのグランプリ名称を、ジョージ・ルーカスの名を冠した「ジョージ・ルーカス アワード」に改称した。ジョージ・ルーカスの名を冠した賞ができるのは世界初となる。短編映画は、上映時間の短い映画を指す。長さに明確な区分はないが、エンドクレジットを含め、主に30分以内で、ショートフィルムとも呼ばれる。日本では、あまり認知されていないジャンルである。これに対して、欧米では確立されたカテゴリーで、商業として確立しており、かつてはディズニー(ウォルト・ディズニー・カンパニー、アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州に本社を置くエンターテインメント会社で、世界有数のメディア・エンターテインメント系総合企業体となっている)作品も短編映画が主体であった。近年、インターネット等の映像配信メディアにおいて、短編映画の重要性が増している。こういったメディアは、長時間の映像作品の視聴に向いているとは言えないため、商業的に成功している長編映画作家が、インターネットベースで短編映画を配信する例が世界的に増えている。長編映画監督デビューを目指す者が、習作として作成したりすることもあり、監督の名刺代わりとなっている。映画製作者(プロデューサー)は、映画祭の短編部門等でこれらの作品をチェックし、監督の発掘を行なう。また、低予算でも製作が可能なため、映画学校で実習として作成される。
杖立温泉・蒸し湯の日。
熊本県阿蘇郡小国町にある杖立温泉。その名物「蒸し湯」の魅力を、さらに多くの人に知ってもらおうと、熊本県の商工観光労働部観光物産課(県庁所在地は、熊本市中央区水前寺)が制定。杖立温泉は、約1,800年の歴史を持ち、古くは湯冶場として栄えた温泉地である。約98度で自噴する温泉の蒸気を利用した「蒸し湯」は、20ヶ所以上で体験できる。日付は、6月4日の「6」と「4」で、「蒸し湯」の「蒸(6)し(4)」と読む語呂合わせから。なお、湯治とは、温泉地に長期間(少なくとも1週間以上とされる)滞留して、特定の疾病の温泉療養を行なう行為である。湯治という行為は、日本においては古くから行なわれていた。衛生に関する知識や医療の技術が十分に発達していなかった時代、その伝聞されていた効能に期待して、温泉に入浴したり飲泉する等、多くの人が温泉療法によって、病気からの回復を試みていたという。また、仏教においては、病を退けて福を招来するものとして入浴が奨励され、僧侶の行なう施浴(寺院等において、貧しい人々や病人・囚人らを対象として浴室を開放して入浴を施すこと)等も湯治の普及に影響した。明治以降医学が発達しても、江戸時代に定着していた湯治文化は、すぐに廃れることはなかった。しかし、第二次世界大戦後の生活様式の大幅な変化により、文化としての側面が強い湯治も急速に廃れていった。特に、農閑期であることを理由とした湯治は、実態はほぼ消滅と言える。現在では、皮膚病治療等で湯治が行なわれることが多い。湯治場は、湯治を目的に長期滞留する温泉地である。短期の観光客や保養客を相手にしていないため、山間僻地の質素な温泉地が多い。娯楽施設やテレビが無かったり(多くは電波が入らない、腐食が激しくて設置できない等の理由)、携帯電話の電波が届かない宿も珍しくはない。多くの場合は、自炊が基本となっている。これは、長期滞留客の金銭的負担軽減という理由もあるが、湯治客の症状によっては、日々の食事内容に制限があるため、個々が自分に合った食事を行なう必要があること、同じ宿に連泊することでどうしても起こる、食の偏りを防ぐという理由もある。普段と同じ食事をすることで、心身を落着かせる効果もある。宿泊者のための共同炊事施設が整っており、源泉温度が高い場合は、蒸気熱で調理する地獄釜が利用できたり、鍋釜や食器のレンタルや食材の販売等を行なっている湯治場もある。食材は、事前に家から持ってきたり、スーパーマーケットで買込む必要がある。蒸し湯(蒸し風呂とも呼ばれる)は、蒸気により体を蒸らす風呂である。日本では元来風呂という場合はこれを指していた。箱型の1人用蒸し風呂は、特に箱蒸し風呂と呼ばれる。蒸気を使わない乾式のものも含めてサウナ風呂とも呼ばれるが、狭義のサウナは、フィンランド式の乾式のもののみを指す。
武士の日。
スポンジでできた刀を使い、武士になり切って戦う遊び「チャンバラ合戦-戦IKUSA-」を考案した、大阪市北区池田町と東京都豊島区東池袋に事務局を置き、全国で活動する特定非営利活動(NPO)法人「ゼロワン」が制定。「チャンバラ合戦-戦IKUSA-」を通じて、外で遊ぶことを再び日本の文化として普及発展させることが目的。戦国時代の合戦をモチーフとした「チャンバラ合戦-戦IKUSA-」は、頭と身体を使い、日常では経験することのできない高揚感や熱狂感を体感することができ、昔は当たり前であった「外遊び」の文化や歴史を、楽しく体感することができる。日付は、6月4日の「6」と「4」で、「武士(ぶ[6]し[4])」と読む語呂合わせと、戦国時代最後の戦いとも言われる大坂夏の陣の終結が、新暦の1615(慶長20)年6月4日と推定されることから。チャンバラ(ちゃんばら)は、刀で斬り合うことで、剣劇とも称される。刀で斬り合う音、及び、様子を表わす擬音に由来する副詞的語句「ちゃんちゃんばらばら」の略であり、剣戟(刀剣を使って戦うこと)シーンをクライマックスに置いた作劇をする日本の演劇・映画・テレビドラマ等を指す。また、「チャンバラ」という語は、時代劇映画等の剣戟シーンを真似て行なう子どもの遊びをも指すようになった。この遊びでは、多くの場合は、刀(日本刀)を模した木切れや木刀、新聞紙を丸めたもの等を手に持って、複数の子どもで打合う。日本では古くは、普遍的に見られた遊びで、当時の劇俳優等になり切る「ごっこ遊び」の延長でもあった。現在では、時代劇の人気が衰え、乱暴な遊びがあまり好まれなくなったために、あまり見掛けられないが、時代劇映画が流行した1960年代頃までは、男の子が最も熱狂する遊戯の1つであった。その特徴は、人数さえ集まれば、これといった道具や、難しいルールがなくとも遊べる簡単さにあり、子どもの遊び道具が豊富ではなかった時代に、チャンバラがしきりと行なわれたのは、ここに理由があると言える。現在では、時代劇の子どもへの人気は高くないが、アニメの巨大ロボットや特撮ヒーロー、或いは、ファンタジー文学作品や、これを題材とするコンピュータゲーム(コンピュータRPG等)に、刀、又はそれに類する道具を使って戦うものも多い。