6月1日 記念日 その7 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

チューインガムの日。
平安時代、元日と6月1日に餅等の固いものを食べて「歯固め」する風習があり、これに因んで、東京都港区新橋に所在する業界団体、日本チューインガム協会が1994(平成6)年に制定。チューインガムを通じて、噛むことの大切さを考えてもらうことが目的。「歯固め」の「歯」は、元々「齢(よわい)」のことで、齢を固めて長寿を願うという意味があった。チューインガムは、かむ (chew) ゴム (gum) の意味で、ガムベースに味や香りを付け、噛むことで風味や口当たりを楽しむ菓子の総称で、ガムと略されることが多い。チューインガムの発祥は、300(応神天皇31)年頃、北アメリカ南部に位置するメキシコの南部から中央アメリカに住んでいたアステカ族やマヤ族(メソアメリカ文明と呼ばれる、共通的な特徴をもった農耕民文化、或いは、様々な高度文明を繁栄させていた民族)にその源を求めることができる。これらの民族は、木の樹液の塊を噛む習慣を持っていて、この樹液の塊はチクルと呼ばれ、ガムの元祖となったものである。日本には、1916(大正5)年に初めて輸入され、1928(昭和3)年から日本国内でも生産されるようになった。ガムに限らないが、ものを噛み続けていること(継続した咀嚼運動)で、眠気を防いだり集中力を増したりできるとされる。即ち、ガムを噛むと、アゴを動かす咬筋が活発に運動する、そのため、咬筋内にある紡錘型をした感覚器官「筋紡錘」を刺激し、感覚神経が活発となるためである。また、この継続した咀嚼運動は、セロトニン(主に生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節等に関与する、血管の緊張を調節する物質)の分泌を促すという報告もあり、それに従えば、ガムを噛むのはセロトニン分泌のための一番手頃な方法であるということになる。食べる人のマナーの問題であるが、噛み終えたガムをきちんと処理しない人も存在する。公共施設の床面や大都市の歩道(特に不特定多数の人が行き交う鉄道駅のプラットホームや階段、通路等)によく付着しており、歩行中に捨てられたガムを踏んでしまう場合がある。醜いポイ捨てガムの除去には、各管理者が苦慮しており、また清掃コストも掛かる。日本では、ガムの食べかすのポイ捨ては、「軽犯罪法(昭和23年5月1日法律第39号)」違反である。糖アルコールという甘味炭水化物の仲間で、自然界では多くの果実や野菜に含まれているキシリトールは、天然の代用甘味料として知られ、冷涼感があり、後味の切れが早い。主にガム等で、キシリトール配合による虫歯予防を謳っている製品があるが、ガムに含まれているキシリトールの比率が90%以上でなければ、虫歯予防本来の効果はあまり期待できない。歯科専売のキシリトールガムは、100%から約90%となっているが、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで市販されているキシリトールガムは、一部を除いて、約70%から約30%程度が主である。
梅の日。
1987(昭和62)年6月1日、和歌山県日高郡みなべ町徳蔵を本部とし、大阪府摂津市学園町に所在する大阪事務所を拠点に活動していた、財団法人梅研究会(現在は、一般財団法人となっており、大阪府吹田市江坂町に移転している)が、梅の良さを知ってもらおうと制定。6月が青梅が出回る時期で、梅の実が熟す最初の日が6月1日、ということに由来する。1978(昭和53)年、医学的・学術的観点から梅の効用、特に、梅肉エキスについて研究・普及活動に尽力した、松本紘斉(2代)によって設立された一般財団法人梅研究会は、「梅の日の3つのスローガン」として、「梅の良さを知ろう! 梅の良さを取入れよう! 梅の良さを広めよう!」を掲げ、6月を「梅仕事の月」とも制定している。梅の別名には、好文木(こうぶんぼく)、春告草(はるつげぐさ)、木の花(このはな)、初名草(はつなぐさ)、香散見草(かざみぐさ)、風待草(かぜまちぐさ)、匂草(においぐさ)等がある。江戸時代以降、花見と言えばもっぱらサクラの花を見ることとされている。しかし、奈良時代以前に「花」といえば、むしろウメを指すことの方が多かった。ウメよりサクラがより一般に愛好され始めるのは、平安時代からのことである。そして、ウメは古里(ふるさと = 奈良平城京)の静かな美しさと文化的郷愁の花となり、和歌や能に取上げられることになる。平安時代の碩学(修めた学問の広く深い人物)で、貴族・学者の菅原道真が梅をこよなく愛したことから、菅原道真、及びその神格化である学問の神、天神のシンボルとして使用されることが多い。「ウメ」の語源には諸説あり、その1つに、中国語の「梅」(マイあるいはメイ)の転という説がある。この日とは別に、1545(天文14)年の6月6日、賀茂神社(京都市にある賀茂別雷神社[上賀茂神社]と賀茂御祖神社[下鴨神社]の2つの神社の総称)の例祭(神社で毎年行なわれる祭祀の内、最も重要とされるもの)、葵祭で、第105代天皇、後奈良天皇が神事をした際に梅が献上されたという故事に因み、和歌山県田辺市の紀州田辺うめ振興協議会(紀州梅の会)が、6月6日を「梅の日」としている他、7月30日は土用干の梅干が終り、新物の梅干が食べられることから、日本有数の梅干の産地、和歌山日高郡南部川村(現:日高郡みなべ町)の東農園が、7月30日を「梅干の日」としている。梅干は健康に良いため、古くから「難が去る」と言われ、「7」と「30」で「なん(7)がさ(3)る(0)」の語呂合わせにもなっている。また、この日の卯の刻(午前6時から8時)に、その年の恵方に向かって食べると、気が高まり精気がみなぎる、とされる。 
梅肉エキスの日。 
梅の学術研究と、梅知識の啓蒙普及活動を行なっている財団法人梅研究会(現在は、一般財団法人となっている)が制定。梅の実のシーズンである6月の初めに、手作りの梅肉エキスを使ってもらうことを呼掛けて、この日を記念日としている。梅肉エキスは、完熟直前の新鮮な青梅の絞り汁だけを長時間煮詰めて濃縮したものである。青梅1kgから僅か20g位しかできない貴重な梅のエキスで、有効成分は梅干の数十倍とされる。塩分を全く含まないので、高血圧や心臓病、腎臓病等で塩分を制限されている人にも食べられ、また、消化不良や下痢、風邪の予防や治療にも効果があるという。また、梅肉エキスはペースト状なので、そのままお食べられ、しょうゆやみそ等と合わせると、料理の隠し味としても使える。  
かりゆしウェアの日。
沖縄県那覇市楚辺に事務局を置く沖縄県衣類縫製品工業組合が制定。「沖縄県産であること」と「沖縄らしいデザインであること」が条件の「かりゆしウェア」は、沖縄の夏を快適に過ごすと共に、沖縄を訪れる観光客を温かく迎え入れるウェア。クールビズの一環として、官公庁や一般企業でも着用されることが多く、沖縄県内では夏の正装として浸透している「かりゆしウェア」を、さらに普及させることが目的。日付は、2007(平成19)年6月1日に「かりゆしウェアを世界に広める会」が発足したことと、「衣替えの日」から6月1日としたもの。因みに、「かりゆし」とは、沖縄の方言で「めでたいこと」「縁起の良いこと」を意味する。「かりゆし」とは、沖縄の方言で「めでたいこと」「縁起の良いこと」を意味する。「かりゆしウェア」は、1970(昭和45)年に社団法人沖縄観光連盟(沖縄県糸満市字潮平に事務所を置く、現在の特定非営利活動法人[NPO法人]沖縄観光連盟)が、沖縄らしいウェアを作ることを目的に「おきなわシャツ」を一般公募し発売したことが、その始まりである。1990(平成2)年に名称を「かりゆしウェア」として制定、2000(平成12)年7月の「九州・沖縄サミット」にて各国首脳が着用したことで急速に普及した。沖縄の伝統染織物や、文化・自然等をモチーフとしたデザインと、シャツの裾を出して着る「シャツアウト」スタイルが特徴である。「かりゆしウェア」には、沖縄で企画・製造されたことを証するために、「沖縄産かりゆしウェア」のタグが発行されており、「既製服」「個人の注文服」「伝統産地商品」「沖縄工芸」の4種類のタグがある。