5月23日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

スズメの北摂三島情報局

2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

難病の日。
東京都豊島区巣鴨に所在する、難病・長期慢性疾患、小児慢性疾患等の患者団体、及び地域難病連で構成する患者・家族の会の中央団体である一般社団法人、日本難病・疾病団体協議会(JPA)が制定。日付は、難病患者を支援する初の法律である「難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法、平成26年5月30日法律第50号 )」が、2014(平成26)年5月23日に成立したことから。患者や家族の思いを多くの人に知ってもらう機会とすることが目的。一般社団法人日本難病・疾病団体協議会は、誰でもが安心して暮らせる社会をつくることを目標に、患者・家族の交流、社会への啓発、国会請願等の行政への働き掛け、難病患者サポート事業による研修活動、患者団体の国際連携の推進、活動資金造成等の活動を行なっている。「人間の尊厳がなによりも大切にされる社会の実現を」というスローガンを最も大切にし、病気や障害よる障壁をなくし、1人1人が、人間としての尊厳を大切にされる社会を、心から願っている。元々、難病とは、一般的に「治りにくい病気」や「不治の病」を指す言葉であり、医学用語として、具体的、かつ明確に定義されているものではない。日本では、いわゆる難病の中でも、積極的に研究を推進する必要のある疾患について、調査研究、重点的研究、横断的研究からなる難治性疾患克服研究事業を行なっている。この内、特に治療が極めて困難であり、かつ、医療費も高額である疾患について、医療の確立、普及を図ると共に、患者の医療費負担軽減を図る目的で、都道府県を実施主体として、特定疾患治療研究事業が行なわれていた。この特定疾患治療研究事業は、2015(平成27)年1月1日以降、「難病法」に基づく難病医療費助成制度(特定医療費助成制度)に移行した。「難病法」では、指定難病として、発病の機構が明らかでないこと、治療方法が確立していないこと、希少な疾患であること、長期の療養を必要とするものであること、に加えて、患者数が日本において一定の人数(人口の約0.1%程度)に達しないこと、客観的な診断基準(又は、それに準ずるもの)が成立していること、を挙げている。
チョコチップクッキーの日。
世界の200ヶ所以上でアップスケールなホテルを展開するダブルツリー・バイ・ヒルトン(世界的に有名なホテルチェーンの1つ、アメリカのヒルトン・ホテルズ&リゾートのファミリー・ブランド)が制定。ダブルツリー・バイ・ヒルトンでは、チェックインの時に、温かい焼きたてのチョコチップクッキーをプレゼントすることから、その「おもてなしの心を伝える日」としたもの。日付は、日本初のダブルツリー・バイ・ヒルトンとなる『ダブルツリー・バイ・ヒルトン那覇』がオープンした、2012(平成24)年5月23日に因んで。ヒルトン・ホテルズ&リゾートは、アメリカ合衆国東部、バージニア州マクレーンに本拠を置くヒルトン・ホテルズ・コーポレーションが、国際的に展開しているホテルチェーンである。世界的に有名なホテルチェーンの1つであり、現在、90ヶ国以上で4,000軒以上のホテルを運営している。細かく砕いて作られる小粒のチョコレート、チョコチップの多くは、直径1cm程度で、底が平らで丸い形をしていて、色々なサイズがあり、主に菓子作りの材料として利用される。世界中で調理に欠かせないものになっていて、特に、チョコチップクッキーは、アメリカの代表的な菓子として食べられている。
リボンナポリンの日。
愛知県名古屋市中区栄に本社を置く、サッポロホールディングス株式会社(大手ビールメーカー、サッポロビール株式会社等を統括する純粋持株会社)傘下の飲料・食品メーカー、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が制定。北海道で絶大な人気を誇る炭酸飲料の「リボンナポリン」。その美味しさをPRすることが目的。日付は、1911(明治44)年5月23日に、現在の「リボンナポリン」の前身である「ナポリン」が、ビールメーカーの大日本麦酒株式会社(現在のサッポロビール株式会社の前身の1つ)により発売されたことから。「リボンナポリン」は、同じくポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社が販売する炭酸飲料「リボンシトロン」の姉妹品であり、発売当時はブラッドオレンジを原料に使用しており、そのブラッドオレンジが地中海を代表する果実ということで、地中海に面したイタリア南部の都市「ナポリ」に因み、「ナポリン」と命名したという。元々、北海道の気候に合わせて開発されていたこともあり、「リボンナポリン」は現在、北海道限定品として販売されており、他の地域では、北海道のアンテナショップや、北海道物産展等のイベント以外では滅多に見掛けることはない。但し、通信販売で手に入れることが可能である。 
骨密度ケアの日。
酒類・飲料・食品を中心とした事業を展開している持株会社、アサヒグループホールディングス株式会社の傘下で、東京都墨田区吾妻橋に本社を置く、乳酸菌飲料カルピスで培った長年の菌研究からさまざまな健康に役立つ製品を開発・提供する「カルピス健康通販」を運営する企業、アサヒグループ食品株式会社が制定。アサヒグループ食品株式会社が扱う「骨こつケア」は、加齢と共に低下する大腿骨の骨密度を高める働きが報告された機能性表示食品(事業者の責任で、科学的根拠を基に、商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品)。記念日を通して、骨の健康の中でも意識されにくい骨密度の重要性を意識してもらうことが目的。日付は、5月23日の「5」と「23」を、「骨密度(こ[5]つ[2]み[3]つど)」と読む語呂合わせから。
丈山忌。
元は徳川家に仕えていた武士(徳川家康の近侍)で、隠棲後に漢詩人、書家となった石川丈山の1672(寛文12)年の忌日(旧暦)。石川丈山は、江戸初期における漢詩の代表的人物で、儒学・書道・茶道・庭園設計にも精通していた。京都洛北の一乗寺村(比叡山西麓、現在の京都市左京区一乗寺門口町に所在)に「詩仙堂」の名で知られる山荘を建て、清貧を旨として学問に没頭した。漢詩には閑適(静かに心を安んずること)の詩が多い。七言絶句(漢詩で、七言の句が4句からなる近体詩)『富士山』は、詩吟(漢詩に訓点を付して日本式読みとし、独特の節を付けて吟詠すること)初心者の練習によく用いられる。また、書道では隷書(漢字の古書体の1つで、現在でも印章等に用いられることが多い篆書[てんしょ]を省略して簡便にしたもの)を得意とする。「詩仙堂」の名前の由来は、中国の詩家36名の肖像を掲げた詩仙の間による。詩仙は、日本の三十六歌仙(公卿・歌人、藤原公任の『三十六人撰』に載っている平安時代の和歌の名人36名の総称)に倣い、江戸時代初期の朱子学派儒学者、林羅山の意見を求めながら、中国の漢晋唐宋の各時代から選ばれた。肖像は、江戸時代初期の狩野派(日本絵画史上最大の画派であり、常に画壇の中心にあった専門画家集団)の絵師、狩野探幽によって描かれ、詩仙の間の四方の壁に掲げられている。庭園造りの名手でもある石川丈山自身により設計された庭は、四季折々に楽しむことができ、現在では特に、春 (5月下旬) のサツキと秋 (11月下旬) の紅葉が有名で観光客で賑わう。縁の前に大きく枝を広げた白い山茶花も見所の1つとなっている。一般に「ししおどし」として知られる、「添水 (そうず)」 と呼ばれる仕掛けにより時折り響く音は、鹿や猪の進入を防ぐという実用性と共に、静寂な庭のアクセントになっており、石川丈山も好んだという。なお、石川丈山は、鷹が峰(現在の京都市北区南西部に所在)の江戸時代初期の書家・陶芸家、本阿弥光悦、八幡(現在の京都府八幡市に所在)の江戸時代初期の真言宗の僧侶・文化人、松花堂昭乗と共に、江戸幕府の意を受けて京中の監視をしていたとの説もある。備中国松山藩第2代藩主で、茶人・建築家・作庭家・書家でもある小堀政一(小堀遠州)等、当時の文化人とも広く交流したと伝えられるが、中でも親しく交わったのが、松花堂昭乗と佐川田喜六(山城国淀藩家老、佐川田昌俊の通称で、茶道・連歌・書・漢学・歌道に優れる智勇兼備の名士とされる)であり、現在の京都府京田辺市にある臨済宗大徳寺派の寺院、一休寺(酬恩庵)の方丈庭園(禅宗寺院で住職が生活する建物、方丈に付随した庭園)は3名の合作による、との伝えが遺されている。この酬恩庵方丈庭園は、三面よりなる江戸時代の禅院枯山水庭園で、北庭は枯滝落水の様子を表わした蓬莱庭園、東庭は十六羅漢の様子を表わし、南庭は白砂の大海を表わしている。