5月21日 できごと その1 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

0643年 - 板蓋宮に都が移される。一般には飛鳥板蓋宮と呼称される板蓋宮は、第35代天皇、皇極天皇が営んだ皇居で、現在の奈良県高市郡明日香村岡に所在する、飛鳥京跡にあったと伝えられている。皇極天皇は、645年に退位して上皇となったが、654年には板蓋宮で再度即位(重祚)し、第37代天皇、斉明天皇となる。この年の末に、板蓋宮は火災に遭って焼失する。なお、板蓋宮という名称は、文字通り屋根に板(豪華な厚い板)を葺いていたことに由来する、と言われている。このことにより、当時の屋根の殆どは、檜皮葺・草葺き・茅葺き・藁葺きであり、板葺きの屋根が珍しかったことが判る。
0905年 - 貴族で歌人の紀貫之らが、勅撰和歌集(天皇や上皇の命により編集された歌集)『古今和歌集』を撰進(編集して天皇や上皇に奉ること)。勅撰和歌集として最初に編纂された『古今和歌集』は、勅命により国家の事業として和歌集を編纂する、という伝統を確立した作品でもあり、勅撰和歌集の第一に数えられ、平安時代中期以降の国風文化(中国の影響が強かった奈良時代の文化、唐風に対する日本的な文化)確立にも大きく寄与する。
1449年 - 足利義政が室町幕府第8代将軍に就任。当初の足利義政は、祖父の室町幕府第3代将軍足利義満や、父である室町幕府第6代将軍足利義教の政策を復活させようと試み、守護大名の勢力に対抗して、将軍の親裁権強化を図ろうとしたが、幕府の財政難や土一揆(室町時代中期から後期にかけて発生した、民衆の政治的要求活動)に苦しみ、政治を疎むようになる。幕政は、正室の日野富子や有力守護大名等に委ねて、自らは東山文化(武家、公家、禅僧らの文化が融合して生まれたとされる、室町時代中期の文化)を築く等、もっぱら数奇の道を探求した文化人と評価されている。
1502年 - ポルトガルの航海士ジョアン・ダ・ノーヴァが、南大西洋に浮かぶ孤島の火山島、セントヘレナ島を発見する。アフリカ大陸西岸から約1,840km、南アメリカ大陸の中東部に位置するブラジルの東岸からは2,880km離れた孤島、セントヘレナ島は、スエズ運河完成までは、ヨーロッパからインド洋に向かう航路上の要衝であり、給水地として用いられている。また、絶海の孤島であるため、流刑地として使用され、フランス第一帝政の皇帝であったナポレオン1世(ナポレオン・ボナパルト)の流刑地として著名で、このことは現在、島の観光経済に大きく寄与している。1657年、アジア貿易の独占権を認められ、17世紀から19世紀半ばにかけて、アジア各地の植民地経営や交易に従事したイギリス東インド会社が、セントヘレナ島の要塞化と植民を決定し、1659年に初代総督ジョン・ダットンが着任する。これをもって、セントヘレナ島は、イギリスで2番目に古い植民地となった、とされる。
1674年 - ポーランド国王・リトアニア大公に選出されたヤン・ソビェスキ(ヤン3世)が即位。
1792年 - 島原大変肥後迷惑。噴火が続いていた肥前国(現在の長崎県)島原(長崎県南東部に所在する地域)の雲仙岳で、山体の一部が崩落。土砂が有明海(島原湾)に入って津波が発生し、対岸の肥後国(現在の熊本県)にも大きな被害が出る。山体崩壊による死者は約5,000名、津波による死者は島原で約10,000名、対岸の肥後国で約5,000名とされ、日本史上最大規模の火山災害となる。
1809年 - ナポレオン戦争: アスペルン・エスリンクの戦い。
1851年 - 南アメリカ北西部に位置するコロンビアで、奴隷制が廃止される。
1862年 - 寺田屋騒動(薩摩藩志士粛清事件)。この寺田屋騒動は、寺田屋に投宿していた坂本龍馬が、伏見奉行の襲撃を受けた寺田屋事件(寺田屋遭難)とは別のもので、薩摩国/大隅国薩摩藩の尊皇派が、薩摩藩藩主島津忠義の父で事実上の指導者、島津久光によって鎮撫されたと言われる事件である。当時は倒幕の意志はなく、公武合体がその路線であった島津久光は、京都伏見(現在の京都市伏見区)にある船宿で、薩摩藩の定宿でもあった寺田屋に集まっていた薩摩藩の尊皇派が暴発するという噂を聞き、藩士達に説得させようとしたが、「同志討ち」の激しい斬り合いとなる。鎮撫側の死者は1名、尊皇派側の死者は6名(後に負傷者2名が切腹させられる)。
1863年 - 南北戦争: ポートハドソンの包囲戦が始まる。
1863年 - アメリカの教団、セブンスデー・アドベンチスト教会(聖書主義に立つキリスト教の一派、プロテスタントの教会)が設立される。
1864年 - ロシア帝国がカフカーズ(現在のロシア南西部、黒海とカスピ海に挟まれた地域)全土を占領し、カフカーズ戦争の終結を宣言。
1871年 - 「血の1週間」が始まる。パリ・コミューン(史上初の「プロレタリアート独裁[無産階級とも呼ばれる賃金労働者階級による独裁]」による自治政府を宣言した、フランスの首都パリの自治市会)が瓦解する発端となる。
1871年 - ヨーロッパ初の登山鉄道、フィッツナウ・リギ鉄道が開業。フィッツナウ・リギ鉄道は、スイス中央部のルツェルン州と、隣接するシュヴィーツ州に跨るリギ山に路線を持つ鉄道である。2本のレールの中央に歯型のレール(歯軌条、ラックレール)を敷設し、車両の床下に設置された歯車(ピニオン)と噛合わせることで、急勾配を登り下りするための推進力と制動力の補助とする鉄道、ラック式鉄道が採用されている。
1879年 - 太平洋戦争 (南アメリカ大陸西岸諸国、ボリビア共和国とペルー共和国が、チリ共和国と戦った戦争): イキケの海戦が行なわれる。
1881年 - アメリカ合衆国の赤十字社(戦争や天災時における傷病者救護活動を中心とした人道支援団体)、アメリカ赤十字社が設立される。
1892年 - イタリアのオペラ作曲家、ルッジェーロ・レオンカヴァッロのオペラ『道化師』が初演。『道化師』は、ヴェリズモ(真実主義、現実主義)文学影響を受けた、1890年代から20世紀初頭にかけてのイタリア・オペラの新傾向であるヴェリズモ・オペラの代表作として名高い。
1904年 - サッカーの国際統括団体、国際サッカー連盟(FIFA)が創立。国際サッカー連盟(FIFA)は、競技団体としては世界最大であり、ナショナルチームによるサッカーの世界選手権大会、FIFAワールドカップと、ナショナルチームによる女子サッカーの世界選手権大会、FIFA女子ワールドカップの主催が最も大きな任務となっている。
1916年 - イギリスで、世界で2番目の夏時間(サマータイム等とも呼ばれる、1年の内で日中の時間が長くなる夏を中心とする時期に、日中の明るい時間を有効利用するため、時計を通常よりも進めることで、日が暮れる時刻を遅らせる時間制度)、英国夏時間(イギリス夏時間)を実施。
1924年 - アメリカ中西部、イリノイ州にあるシカゴ大学の学生、ネイサン・フロイデンソール・レオポルド二世とリチャード・アルバート・ローブが、ユダヤ人実業家の息子を誘拐・殺害する。
1927年 - アメリカの民間航空便パイロットであるチャールス・リンドバーグが、大西洋単独無着陸飛行に成功する。
1938年 - 津山事件(津山三十人殺し)。岡山県苫田郡西加茂村(現:岡山県津山市加茂町)で夜半、男が祖母を殺害後、集落内で30名を次々と惨殺し自殺する。2時間足らずで28名が即死し、5名が重軽傷を負う(その内、12時間後までに2名が死亡)という、犠牲者数が1980年代末期から1990年代中期にかけてオウム真理教(かつて存在した宗教団体であり、一般市民に向けて世界で初めてサリンという化学兵器を利用して大量殺戮を行なったことで、世界を震撼させたテロリズム行為を行なった組織でもある)が起こした事件、オウム真理教事件(死者27名)をも上回る日本の犯罪史上、前代未聞の殺戮事件とされ、日本が明治維新後に西洋式の近代法制を整備して以降、戦争行為を除く犯罪としては、2019年に京都市伏見区桃山町で発生した放火殺人事件、京都アニメーション放火殺人事件(死者36名)までの長きに亘って、最大の犠牲者数となっている。金田一耕助を探偵役とする一連の探偵小説で有名な作家、横溝正史が、同じく大量殺人を扱った長編推理小説『八つ墓村』のモチーフにした事件とも言われる。
1940年 - 第二次世界大戦: アラスの戦い。アラスの戦いは、フランス北部にあるアラスの町近辺で行なわれた、ドイツ軍北東側面に対する連合軍の攻撃で、ドイツ軍は防衛線を急造した他、空軍の支援を得て反撃を成功させる。それでも、アラスの戦いにより、ドイツ軍は進撃を停止し、イギリス軍はイギリス本土へ退却することが可能となる。