5月15日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

葵祭(正式名:賀茂祭)。
葵祭は、正式には賀茂祭という。京都市左京区下鴨泉川町にある賀茂御祖神社(下鴨神社)と、京都市北区上賀茂本山にある賀茂別雷神社(上賀茂神社)で、5月15日(陰暦四月の中の酉の日)に行なわれる例祭(神社で毎年行なわれる祭祀の内、最も重要とされるもの)で、京都府八幡市八幡高坊にある石清水八幡宮の例祭である、石清水祭(南祭)に対して、北祭ともいう。平安時代、「祭」と言えば、この賀茂祭のことを指した。石清水祭、春日祭(奈良市春日野町にある春日大社の例祭)と共に、三大勅祭(天皇の使者[勅使]が派遣されて執行される神社の祭祀)の1つであり、庶民の祭りである祇園祭(京都市東山区にある八坂神社[祇園社]の祭礼)に対して、賀茂氏(日本神話に登場する神、賀茂建角身命が始祖とされる氏族)と朝廷の行事として行なっていたものを、貴族達が見物に訪れる、貴族の祭となった。祇園祭、時代祭(京都市左京区岡崎西天王町にある平安神宮の例大祭に附属する年中行事で、神宮創建と平安遷都を祝して明治時代より始められた)と共に、京都三大祭りの1つで、葵の花を飾った平安後期の装束での行列が特に有名である。斎王は、賀茂神社に巫女として奉仕した未婚の内親王(親王宣下を受けた天皇の皇女)、又は女王(親王宣下を受けていない天皇の皇女、或いは親王の王女)で、斎王が奉仕していた時代は、斎王が祭を主宰してきた。その後も葵祭は継続されたが、室町時代、江戸時代、第二次世界大戦後と、三度祭が断絶したという。その後、1953(昭和28)年に葵祭が復活したことを契機として、1956(昭和31)年の葵祭以降、祭の主役として一般市民から選ばれた未婚の女性を、斎王代として祭を開催するようになった。斎王代に選ばれた女性は、唐衣裳装束(十二単衣)を着用し、舞台化粧と同様の化粧に加え、お歯黒(歯を黒く染める化粧法)も施される。この斎王代が主役と思われ勝ちであるが、祭りの主役は勅使(天皇の使者[勅使])代である。平安時代中期の女性作家で歌人の紫式部が作者と考えられている長編物語で、日本文学史上最高の傑作とされる『源氏物語』の中で、主人公の光源氏が勅使を勤める場面が印象的である。大気の不安定な時期に行なわれ、俄雨に濡れることが多い。実際に、1995(平成7)年は雨天で中止になった(第二次世界大戦後初)。元々古代より、賀茂神社の神紋として使っていた二葉葵(別名、賀茂葵)が更なる由来である。葵紋は、ウマノスズクサ科のフタバアオイを図案化したもので、フタバアオイの通常の葉の数は2枚である。3つの葉をもつフタバアオイは稀で、三つ葉葵は架空のもので、葵祭に見られるように、代々賀茂神社に奉斎し、山城国葛野郡(現在の京都市の大半を占める地域)と愛宕郡(現在の京都市左京区等を占める地域)を支配した賀茂氏の象徴であり、葵紋は、賀茂神社の神紋(二葉葵・加茂葵)になっている。
マイコファジストの日。
マイコファジストとは、きのこを好んで食べる人(菌食主義者)のことである。長野県中野市大字中野に所在する業界団体、信州きのこマイスター協会(現在の一般社団法人、日本きのこマイスター協会の前身)が、きのこの魅力を語れる人材を育成し、きのこ産業の振興に役立て、多くの人にきのこを食べる食生活で健康になってもらうことを目的に制定。日付は、2009(平成21)年5月15日にマイコファジスト普及運動を提唱したことと、5月15日の「5」と「15」を、「May(5月)イゴ」から「マイコ」と読む語呂合わせから。一般社団法人日本きのこマイスター協会では、きのこについての専門家である「きのこマイスター」という民間資格の認定を行なっており、所定の講義(きのこマイスター認定講座)を受講し、修了試験に合格することで、資格を取得することができる。入門コースの「ベーシックきのこマイスター」、探求コースの「きのこマイスター」、専攻コースの「スペシャルきのこマイスター」の3つのレベルがある。この他に、きのこ料理のレシピ等が掲載されたきのこ情報誌「季刊きのこ」の発行や、きのこの栽培や生態等について学んだり、親子で一緒にきのこ料理をつくる「親子きのこ学校」の開催等も行なっている。シイタケ、エノキタケ、シメジ類、マイタケ、ナメコ、ツクリタケ(マッシュルーム)のように、非常によく食べられており、栽培も行なわれている食用きのこがある。最近では、エリンギやヤマブシタケの栽培も増えている。また、マツタケのように、人工栽培には成功していないが、大量に輸入されていたり、トリュフ(塊状のキノコ、西洋松露のことで、特に、料理の材料とされ、独特の芳香があり、卵・鶏料理等に用いる)のように高価で珍重されるキノコもある。キヌガサタケは、高級な中国料理の材料として扱われていたが、既に中国で栽培されている。菌床栽培された食用キノコを洗い過ぎると、吸水して水っぽくなったり、栄養や旨みが失われるため、洗い過ぎず食べることが肝心とされる。食用きのこには、脂肪、炭水化物、及びたんぱく質の代謝や呼吸、赤血球の形成、抗体の生産、正常な発育に必要とされるビタミンB2を含むものが多いが、同一の種でも、生育環境(栽培条件)により栄養成分の含有量は大きく異なる。また、シイタケには呈味性ヌクレオチド(うま味を感じさせる核酸関連物質の総称)であるグアニル酸が含まれ、ダシを取るのに利用されている。きのこの旨み成分の多くは加熱により増えるため、殆どのきのこは、生で食べても旨みは感じられない。野生のきのこが食用か否かを判断する際には、しっかりと同定(ある対象について、そのものに係わる既存の分類の中から、それの帰属先を探す行為で、生物の分類学において同定と言えば、種名を調べる行為を指し、生物の図や写真と共に解説を掲載した図鑑は、生物の同定に広く用いられている)を行なわなければならない。確かな種の同定は、安全を確保する唯一の方法である。多くの人に安全に食べられているきのこでも、個人によってはアレルギー反応(過敏な抗原抗体反応[生体内に侵入して抗体をつくらせ、その抗体とだけ結合して反応する物質である抗原と、それに対応する抗体との特異的な結合によって起こる反応])を起こすことがある他、古くなったり保存状態の悪いきのこが食中毒を起こすこともある。致死毒を持つきのこがしばしば食用きのこと混同され、死亡事故が起こることもある。実際、日本における食中毒による死亡事故の原因の殆どが、きのことフグの素人料理である。ある種の食用きのこは、生のままでは毒があるか、少なくとも消化が悪い。そのため、ほぼ全てのきのこは、通常食べる前に調理される。多くのきのこが乾物(保存性や食味の向上を目的として、水分を抜き乾燥させた食品)にされ、使用時には、湯で約30分程度戻す等してから用いられる。また、底に溜まったゴミを取除いた後の戻し汁も、料理に用いられる。シイタケは、佐賀県や栃木県を始めとして全国で行なわれ、ナメコ、シメジ、エノキタケ等は、長野県、新潟県等で、個人経営の農家による小規模なものから、株式会社等の企業による大規模な生産も行なわれている。規模の差はあっても、生産技術的には同質である。現代日本のキノコ栽培は、トリコデルマやアオカビ等の有害菌の影響を排除し、収穫量と品質の安定、及び、少人数での生産を可能にするため、培地(原木や菌床)を高温滅菌し、無菌室のような栽培室で育成するだけでなく、農産物でありながら、全ての工程で機械化が進み、工場のようになっている。