5月9日 記念日 その6 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

県民ふるさとの日(富山県)。
2013(平成25)年、富山県が置県130年を記念して、「県民ふるさとの日を定める条例(平成25年3月27日富山県条例第9号)」により制定。1883(明治16)年5月9日、石川県から越中国を分離して、富山県が再設置された(1871[明治4]年に置県されたが、1876[明治9]年に石川県に強制編入され、一旦消滅していた)。条例では、「県民が、ふるさとの歴史、自然及び風土並びにそれらの中で培われた文化、産業等についての魅力を知り、理解を深め、ふるさとへの愛着を育むとともに、自治の意識を高め、希望と誇りを持つことができる富山県を築き上げることを期する日として、県民ふるさとの日を設ける」としている。この日には、高志の国文学館、近代美術館、水墨美術館、中央植物園、県民公園太閤山ランド、立山博物館等、県の施設の無料開放が実施される。富山県は、北方を海、他三方を山脈で区切られた令制国の越中国と領域を同じくする。東の新潟県との県境は、崖が連なった地帯、親不知(おやしらず)となる。親不知は、飛騨山脈(北アルプス)の日本海側の端に当たり、飛騨山脈の端が海の浸食作用によって断崖となった地形が連なる。日本海の海岸の断崖絶壁に沿って狭い砂浜があるだけで、古くから交通の難所として知られている。長野県との県境には飛騨山脈(北アルプス)が聳える。西は、古代より、畿内(現在の奈良県の全域と、京都府の南部、大阪府の大部分、兵庫県の南東部に当たる、京[現在の京都]に近い国々、山城国・大和国・河内国・和泉国・摂津国の令制国[律令制に基づいて設置された日本の地方行政区分]5ヶ国を指す呼称)と日本海側中部を結ぶ北陸道が通っていた倶利伽羅峠を挟んで石川県と接しており、経済的・文化的結び付きは強い。江戸時代の越中国は、加賀国/能登国/越中国加賀藩と、その支藩である越中国富山藩に統治されていた。廃藩置県では、一時的に富山県(第1次)、次いで、新川県(かつての富山藩の領域に、かつての加賀藩の領域の礪波郡と新川郡を併せて成立し、県庁は富山県時代の富山から魚津に移され、県名も郡名を取って新川県に改称された)が成立するも、人口が過小と見做されたことと、歴史的経緯により、同じく人口が過小と見做された石川県に併合されてしまう。しかし、石川県では、富山の水害復旧が放置された上に、必要経費を石川側が独占する形となり、治水はおろか、生活や教育も苦しい状況となっていた。このような富山軽視の姿勢が目立ったことから分県運動が起こり、旧越中国全域が分離独立する形で、現在の富山県が成立した。富山県は、北は世界で最も美しい湾クラブに加盟する富山湾(日本海)に面している。国際拠点港湾の伏木富山港は、北陸工業地域や環日本海貿易の拠点として発達した伏木港、富山港、富山新港の総称である。また、魚津、滑川、氷見等では、豊富な海産物が水揚げされる。その内、魚津から滑川にかけては、ホタルイカ(ツツイカ目ホタルイカモドキ科に属するイカの一種で、発光反応を示すことから「ホタルのようなイカ」とされ、この名が付いたもので、「晩春」を表わす季語の1つともなっており、主に食用となる他、冷蔵・運送が近代化される前は、地元での食用以外は、流通前に肥料として多く利用された)群遊海面、蜃気楼(密度の異なる大気の中で光が屈折し、地上や水上の物体が浮上がって見えたり、逆に見えたりする現象)の見える海岸で有名である。石川県からの独立を果たした明治時代から産業の発展が続き、北陸工業地帯を形成しており、大手非鉄金属メーカーのYKK株式会社や、アルミニウムや建材等の大手メーカー、三協立山株式会社等の発祥の地として知られる。北陸3県を中心に展開する大手地方銀行、株式会社北陸銀行や、主に北陸3県を営業地域とする電力会社、北陸電力株式会社等の本拠地でもある。富山県での貯蓄率は高く、「越中の一つ残し」と言われる程である。「自分の家を持って一人前」という風潮があり、持ち家率は全国最高で、さらに、家の大きさ(延べ床面積)も全国一大きい。
合格の日。
福岡市博多区中洲に本社を置く、全国、海外に店舗を展開する天然とんこつラーメン専門店の運営企業、株式会社一蘭が制定。株式会社一蘭では、福岡県太宰府市の太宰府参道店で「合格ラーメン」を提供していることから、入学や資格試験等を受ける受験生を応援することが目的。日付は、5月9日の「5」と「9」で、「合格(ごう[5]かく[9])」と読む語呂合わせから。「合格ラーメン」は、太宰府天満宮に訪れる受験生を応援したい、との想いから誕生した。余分なクセを完璧に取除き、とんこつの美味しさを最大限に引出した「天然とんこつスープ」。麺は、スープとの相性を第一に考え、特別な小麦を独自にブレンドし、顧客に「長く幸福」が訪れることを祈願した、通常の2倍以上の長さを誇る「59(ゴーカク)cm」の一蘭特製「合格麺」となっている。さらに、唐辛子をベースに30数種類の材料を調合・熟成させた元祖「赤い秘伝のたれ」が、味にさらなる深みを加える。五角(ゴーカク)形の「合格どんぶり」にて提供している。福岡県太宰府市には、学問の神として広く知られている、菅原道真を祭神として祀る天満宮、太宰府天満宮が所在し、合格祈願に訪れる人が多い。株式会社一蘭は、カウンター席、暖簾、仕切り、客の好みに応えるための「オーダーシステム」、替玉注文時にチャルメラが鳴る「替玉システム」 を「味集中システム」として特許を取得している。1993(平成5)年から福岡県内で店舗展開を開始し、2001(平成13)年には関東地区へ進出しており、その後は、近畿地区や東海地区等、さらには、海外にも店舗を展開している。スープはとんこつで、独自製法により、とんこつ特有の臭みがないとしている。セントラルキッチン(常に大量の料理を提供する必要のある外食産業や施設の調理を一手に引受けることで、規模のメリットを追求する施設)方式で、新鮮なままレトルトパウチで各店舗に直送し、各店舗は加温して提供する。食券を求めた後に、味や麺の堅さ等を日本語、英語、中国語、韓国語の専用紙で指定する。食券購入による前金制であるが、箸袋に品名と料金が印刷されており、自席前方にあるボタンを押して店員を呼び、料金と一緒に提示する。
口腔ケアの日。
愛知県名古屋市千種区法王町に事務局を置く、口腔ケア(口の中を清潔に保つことで、口腔内だけでなく、体全体の健康を保つケア)学を中心とした学問を取扱う専門学術団体、一般社団法人日本口腔ケア学会が制定。近年、口腔ケアが全身に良い影響を与えることが明らかになったことから、口腔ケアの重要性を、医療・介護の職種だけでなく、広く一般の人にも考えてもらうことが目的。日付は、5月9日の「5」と「9」で、「口腔(こう[5]くう[9、九])」の語呂合わせから。口腔ケアとは、口腔の疾病予防、健康保持・増進、リハビリテーションにより、「QOL」の向上を目指した科学であり、技術である。「QOL」は、「Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)」の略で、「人生の質」「生活の質」等と訳されることが多く、人が生きる上での満足度を表わす指標の1つである。口腔ケアを行なう意義は、爽快感、心地良さ(安楽)の提供、呼吸器感染症の予防(肺炎等)、全身疾患の予防(心疾患、糖尿病、敗血症等)、社会性の維持、等がある。口腔ケアの具体的な例としては、検診、口腔清掃、義歯の着脱と手入れ、咀嚼(食べ物をよく噛むこと)・摂食・嚥下(食べ物を飲み下すこと)のリハビリ、歯肉・頬部のマッサージ、食事の介護、口臭の除去、口腔乾燥予防等がある。病院や施設、在宅療養する人の口腔環境を整えることは、美味しく食べられる、コミュニケーションの円滑化、誤嚥性肺炎(胃、又は口から肺に比較的大量の物質が入ることにより発症する肺感染症の一種)の予防、爽快感等の効果があり、「QOL」の向上に大きく寄与すると考えられる。それらの基礎となるものが口腔ケアであるが、必要を感じながらも、取組みが難しいのが現状である。そこで、保健・医療・福祉等の関係者が連携を図り、口腔ケアの実践・調査・研究・情報交換等を行なっている。
謎解きの日。
東京都渋谷区渋谷に所在する、「謎解き」を通じて全ての人に考えることの楽しさを伝え、「謎解き」を文化として広めることを目指す企業、RIDDLER(リドラ)株式会社が制定。「謎解き」とは知識ではなくひらめきが必要な問題と捉え、その「ひらめき体験」を生み出すきっかけの日とすることが目的。日付は、5月と「9」を英語で表わすと、それぞれ「may」「nine」となり、これらの文字列を並べ替え、さらに「n」と「y」を組合わせることで、「謎」を意味する英単語「enigma」を作れることから5月9日としたもの。これもひとつの「謎解き」になっている。RIDDLER(リドラ)株式会社の代表取締役は、謎解きクリエイター等としてテレビに出演している松丸亮吾で、社名の「RIDDLER」は「謎解きを仕掛ける人」という意味である。